玄葉本店(酒蔵分析)
― 田村市船引町で200年の蔵を守り、阿武隈山系の伏流水と手づくり麹で「あぶくま」を磨く、福島県中通り東部の小規模高品質銘醸蔵 ―

1. 導入
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福島県田村市船引町船引字北町通41。
阿武隈山地の自然に抱かれた田村市船引町で、代表銘柄「あぶくま」を醸す蔵元が、有限会社玄葉本店です。
創業は1823年、文政6年。
約200年の歴史を持つ、福島県中通り東部の老舗酒蔵です。
玄葉本店は、規模の大きな観光酒蔵ではありません。
年間製造量は200〜300石前後とされる小規模蔵です。
しかし、この小ささこそが玄葉本店の価値です。
大規模に広げるのではなく、手間を惜しまず、丁寧に、酒質を毎年少しずつ高めていく。
この姿勢が、現在の「あぶくま」の評価につながっています。
玄葉本店の歴史の中で大きな転機となったのは、2001年です。
先代が廃業を決意したタイミングで、商社マンとして働いていた玄葉祐次郎氏が蔵へ戻りました。
当初、酒造りの知識はほとんどなかったとされます。
しかし、国の酒類総合研究所、福島県清酒アカデミーなどで学び、さらに県内同世代の蔵元たちからも学びながら、酒造りを自らの手で再構築していきました。
そして、新生「あぶくま」は全国新酒鑑評会で高く評価される銘柄となりました。
玄葉本店は、単なる小規模蔵ではありません。
廃業の危機から戻った蔵元杜氏が、阿武隈山系の水、福島県産米、手づくり麹、昔ながらの槽搾りを使い、地域に根ざした酒を全国品質へ磨き上げた蔵
です。

2. 結論
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玄葉本店を一言で定義するなら、
“1823年創業、福島県田村市船引町で、阿武隈山系の伏流水、山田錦・夢の香・五百万石・チヨニシキ、手づくり麹、槽搾りを用い、代表銘柄『あぶくま』を通じて、やさしい口当たり、穏やかな香り、ふくらみある旨味、食中酒性を表現する、小規模高品質型の再生系銘醸蔵”
です。
| 評価軸 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 有限会社 玄葉本店 |
| 所在地 | 福島県田村市船引町船引字北町通41 |
| 創業 | 1823年、文政6年 |
| 代表者 | 玄葉祐次郎 |
| 代表銘柄 | あぶくま |
| 旧来・関連銘柄 | 奥州鶴 |
| 地域 | 福島県田村市船引町 |
| 核心資産 | 阿武隈山系の伏流水、小規模仕込み、手づくり麹、槽搾り、蔵元杜氏 |
| 主な原料米 | 山田錦、福島県産五百万石、夢の香、チヨニシキ |
| 主な商品 | あぶくま 大吟醸、特別純米、純米吟醸、純米酒、本醸造生貯造酒 |
| 酒質 | やさしい、穏やか、ふくらみ、透明感、食中酒性 |
| 観光性 | 見学不可。取扱店・飲食店導線型 |
| 本質 | 小さな蔵が手仕事で守る、阿武隈のやさしい食中酒 |

3. 基本情報
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 有限会社 玄葉本店 |
| 所在地 | 〒963-4312 福島県田村市船引町船引字北町通41 |
| 電話 | 0247-82-0030 |
| FAX | 0247-82-0020 |
| 創業 | 文政6年、1823年 |
| 代表者 | 玄葉祐次郎 |
| 代表銘柄 | あぶくま |
| 関連銘柄 | 奥州鶴 |
| 営業時間 | 10:00〜17:30 |
| 定休日 | 土曜午前・日曜・祝日 |
| 見学 | 不可 |
| 製造規模 | 年間200〜300石前後の小規模蔵 |
| 主要商品 | 大吟醸、特別純米、純米吟醸、純米酒、本醸造 |
| 蔵の位置づけ | 田村市船引町の小規模高品質地酒蔵 |

4. ブランドの核:「あぶくま」とは何か
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玄葉本店の代表銘柄は「あぶくま」です。
「あぶくま」は、田村市を含む福島県中通り東部の大きな地域軸である、阿武隈山地・阿武隈高地を強く連想させる名前です。
山、里、水、霧、田畑、静かな集落。
そうした阿武隈の風景をそのまま酒名にしたような銘柄です。
この名前は、派手なブランド名ではありません。
しかし、地酒としては非常に強い名前です。
なぜなら、飲み手に「土地」を想像させるからです。
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| あぶくま | 代表銘柄 |
| 阿武隈山系 | 水と自然の背景 |
| 田村市 | 蔵所在地 |
| 船引町 | 地域性の核 |
| 伏流水 | 酒質の土台 |
| やさしい口当たり | あぶくまの特徴 |
| 穏やかな香り | 食事に寄り添う |
| ふくらみある味わい | 米の旨味 |
| ほっとする時間 | 蔵元の酒質思想 |
つまり「あぶくま」は、
阿武隈の自然と田村の暮らしを、やさしく穏やかな食中酒へ変えるブランド
です。

5. もう一つの核:「廃業の危機からの再生」
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玄葉本店を語るうえで、2001年の転機は非常に重要です。
先代が廃業を決意した時、玄葉祐次郎氏が蔵へ戻りました。
それまで大手商社で働いていた玄葉氏にとって、酒造りはまったく別世界でした。
しかし、蔵を守るために酒造りを学び直し、実践し、やがて自ら杜氏として蔵を引っ張る存在になりました。
この物語は、玄葉本店のブランド価値そのものです。
| 要素 | 役割 |
|---|---|
| 廃業危機 | 蔵の存続に関わる転機 |
| 玄葉祐次郎氏の帰郷 | 再生の起点 |
| 商社マンから蔵元へ | 異業種からの挑戦 |
| 酒類総合研究所 | 理論の習得 |
| 福島県清酒アカデミー | 技術基盤 |
| 同世代蔵元との交流 | 福島酒ネットワーク |
| 蔵元杜氏 | 自ら造る体制 |
| 新生あぶくま | 再生後のブランド |
| 鑑評会評価 | 技術力の証明 |
玄葉本店は、
“受け継いだ蔵を守るために、ゼロから酒造りを学び直した蔵”
です。

6. 最大の独自性:小規模手仕事 × 蔵元杜氏 × やさしい食中酒
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玄葉本店の最大の独自性は、大規模生産ではなく、小規模で丁寧な手仕事にあります。
年間200〜300石前後という規模は、全国的に見てもかなり小さい部類です。
しかし、小さいからこそ、細かく見られる。
小さいからこそ、手間をかけられる。
小さいからこそ、蔵元自身の考えが酒に反映されやすい。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 小規模蔵 | 年間200〜300石前後 |
| 地元中心 | 出荷先の大部分が地元田村市 |
| 蔵元杜氏 | 経営と製造を一体で担う |
| 手づくり麹 | すべての麹を丁寧に造る |
| 槽搾り | 昔ながらの搾り |
| 阿武隈山系伏流水 | 酒質の土台 |
| やさしい口当たり | あぶくまの特徴 |
| 食中酒性 | 料理を引き立てる |
| 毎年の酒質向上 | 蔵の目標 |
玄葉本店は、
“小さいからこそ、丁寧に造れる蔵”
です。

7. 水と米:阿武隈山系伏流水・山田錦・夢の香
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玄葉本店の酒造りを支えるのは、阿武隈山系の伏流水と、厳選された酒米です。
仕込水には、阿武隈山系の良質な伏流水を使用しています。
米は、山田錦、福島県産五百万石、地元契約栽培の夢の香、チヨニシキなどが使われます。
この米の使い分けが、あぶくまの酒質に幅を与えています。
| 要素 | 玄葉本店への意味 |
|---|---|
| 阿武隈山系 | 水源・自然背景 |
| 伏流水 | やさしい口当たりの土台 |
| 山田錦 | 大吟醸・特別純米の麹米 |
| 夢の香 | 福島県産酒米、掛米として重要 |
| 五百万石 | 福島県産米、すっきり系に活用 |
| チヨニシキ | 地域性ある米 |
| 地元契約栽培 | 田村市との接続 |
| 手づくり麹 | 米の力を引き出す |
| 槽搾り | やわらかな酒質 |
| 小規模仕込み | 品質管理の精度 |
この蔵は、
阿武隈山系の水と福島の米を、やさしく穏やかな酒へ変える蔵
として見せると強いです。

8. 技術:手づくり麹・槽搾り・蔵元杜氏の精密な修正力
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玄葉本店の技術的な核は、手仕事です。
特に重要なのは、すべての麹を機械に頼らず丁寧につくること、搾りに昔ながらの槽を使うことです。
現代の酒造りでは、効率化・機械化によって大量生産を行う蔵もあります。
しかし玄葉本店は、小規模であることを活かし、手間をかける方向を選んでいます。
| 技術要素 | 意味 |
|---|---|
| 手づくり麹 | 酒質の土台を丁寧につくる |
| 槽搾り | やさしく柔らかな搾り |
| 小規模仕込み | 細かな管理 |
| 蔵元杜氏 | 判断の一貫性 |
| 大吟醸40% | 鑑評会品質の技術 |
| 特別純米 | 食中酒としての完成度 |
| 山田錦×夢の香 | 旨味とやわらかさの設計 |
| 温度管理 | 香味の安定 |
| 地元蔵人 | 地域に根ざした造り |
| 毎年の改善 | 酒質向上の姿勢 |
玄葉本店の技術は、
理論で学び、手で確かめ、小さな仕込みで改善し続ける技術
です。

9. 地域性:田村市船引町・阿武隈高地・里山の酒
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玄葉本店は、田村市船引町という地域と深く結びついています。
田村市は、福島県中通り東部に位置し、阿武隈高地の自然、里山、農村風景を持つ地域です。
郡山や福島市のような大都市型ではなく、山と田畑に囲まれた静かな地域性があります。
| 地域資産 | 玄葉本店との関係 |
|---|---|
| 福島県 | 全国有数の日本酒県 |
| 田村市 | 蔵所在地 |
| 船引町 | 地域性の核 |
| 阿武隈山地 | 水と自然の背景 |
| 阿武隈高地 | 地域イメージ |
| あぶくま洞 | 田村市観光との接続 |
| 里山 | 酒質の穏やかさと一致 |
| 地元契約栽培米 | 地域農業との接点 |
| 地元出荷 | 田村市の地酒性 |
| 郡山方面 | 流通・観光導線 |
玄葉本店は、
阿武隈の里山で、地元に寄り添う酒を造る蔵
です。

10. 歴史性:1823年創業、奥州鶴から新生あぶくまへ
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| 年代 | 内容 |
|---|---|
| 1823年 | 文政6年、玄葉本店創業 |
| 江戸期 | 船引町で地域酒蔵として酒造りを始める |
| 近代 | 「奥州鶴」の酒蔵として知られる |
| 昭和期 | 地元田村市を中心に酒を出荷 |
| 2001年 | 玄葉祐次郎氏が蔵へ戻る |
| 2005年頃 | 杜氏制度を廃止し、経営者が製造責任者となる体制へ |
| 現代 | 地元の人間だけで仕込む小規模手造り体制 |
| 現代 | 「あぶくま」が全国新酒鑑評会などで評価を積み上げる |
玄葉本店の歴史は、
約200年の老舗が、廃業の危機を越えて、蔵元杜氏による新生「あぶくま」へ進化した歴史
です。

11. 商品戦略
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玄葉本店の商品戦略は、小規模蔵らしく、商品数を増やしすぎず「あぶくま」を軸にした構成です。
大吟醸、特別純米、純米吟醸、純米酒、本醸造生貯造酒など、上位酒から日常酒までを揃えています。
| 商品群 | 役割 |
|---|---|
| あぶくま 大吟醸 | 鑑評会品質・上位酒・贈答 |
| あぶくま 特別純米 | 食中酒・蔵の中心商品 |
| あぶくま 純米吟醸 夢の香 | 福島県産米の表現 |
| あぶくま 純米酒 | 日常酒・晩酌酒 |
| あぶくま 本醸造 生貯造酒 | 地元向け・飲みやすさ |
| 奥州鶴 | 歴史的・地域的銘柄 |
| 季節商品 | ファン向けの限定感 |
| 地元流通 | 田村市中心の出荷 |
| 特約店流通 | 日本酒ファンへの拡張 |
| 飲食店導線 | 食中酒としての評価形成 |
商品戦略の本質は、
「あぶくま」で蔵の再生と品質を伝え、特別純米で食中酒としての信頼を作ること
です。

12. 代表商品:大吟醸/特別純米/純米吟醸夢の香
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あぶくま 大吟醸
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 位置づけ | 玄葉本店の上位酒 |
| 役割 | 鑑評会品質・技術力の証明 |
| 原料米 | 山田錦 |
| 精米歩合 | 40% |
| 味わい | ほどよく華やかな香り、旨味とのバランス、透明感 |
| 顧客層 | ギフト需要、日本酒中級者、福島地酒ファン |
| ブランド効果 | あぶくまの技術力を示す |
あぶくま 特別純米
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 位置づけ | あぶくまの食中酒代表 |
| 役割 | 日常酒・飲食店・家庭料理に合う中心商品 |
| 麹米 | 山田錦50% |
| 掛米 | 夢の香 |
| 味わい | ふくよかでやわらかいボディ、じんわりした旨味、適度な余韻 |
| 合う料理 | 醤油ベース、味噌ベース、煮物、焼き魚、家庭料理 |
| 飲み方 | 冷酒、常温、ぬる燗 |
| ブランド効果 | あぶくま=やさしい食中酒という印象を形成 |
あぶくま 純米吟醸 夢の香
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 位置づけ | 福島県産米を活かす商品 |
| 役割 | 夢の香の香味とやわらかさを伝える |
| 原料米 | 夢の香 |
| 味わい | 穏やかな香り、やさしい旨味、透明感 |
| 顧客層 | 福島地酒ファン、日本酒初心者〜中級者 |
| ブランド効果 | あぶくまの福島らしさを伝える |

13. 観光・体験価値
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玄葉本店は、観光蔵としては扱い方に注意が必要です。
ふくしまの酒では、見学不可とされています。
そのため、観光ページでは「蔵へ行って見学する」よりも、田村市観光、あぶくま洞、船引町の地域散策、地元飲食店、取扱店で「あぶくま」を味わう導線を作るべきです。
| 観光資産 | 内容 |
|---|---|
| 蔵所在地 | 福島県田村市船引町船引字北町通41 |
| 見学 | 不可 |
| 観光タイプ | 地域理解・飲食店・取扱店導線型 |
| 周辺観光 | あぶくま洞、田村市内、阿武隈高地、郡山方面 |
| 食文化 | 里山料理、味噌・醤油系の家庭料理、山菜、川魚、郷土料理 |
| 体験価値 | 阿武隈の土地を巡り、あぶくまを飲む |
| モデル導線 | 郡山 → 田村市船引 → あぶくま洞 → 地元飲食店であぶくま |
| 購入導線 | 地元酒販店、特約店、オンライン取扱店 |
| 注意点 | 蔵見学目的の訪問は避け、営業日・購入可否を事前確認 |
玄葉本店は、
“蔵を見る観光”ではなく、“阿武隈の土地と食で飲む酒蔵”
として扱うと強いです。

14. 味わいの方向性
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| キーワード | 内容 |
|---|---|
| やさしい | あぶくまの中心印象 |
| 穏やか | 香りが強すぎない |
| ふくらみ | 米の旨味 |
| 透明感 | 大吟醸・純米吟醸の共通軸 |
| 食中酒性 | 料理に寄り添う |
| 柔らかい | 口当たりの特徴 |
| ほっとする | 蔵元の思想 |
| 燗適性 | 特別純米で強い |
味わい評価
玄葉本店は、笹の川酒造のような日本酒・焼酎・ウイスキーを横断する総合酒類蔵ではありません。
金水晶酒造のように観光施設隣接・再出発型で見せる蔵とも違います。
松崎酒造のように「廣戸川」の全国的な定番食中酒として強く広がる蔵とも異なります。
玄葉本店の強みは、
小規模手仕事による、やさしく穏やかな食中酒の完成度
です。
つまり玄葉本店は、
“阿武隈の里山で、ほっとする時間を醸す小さな銘醸蔵”
として見せるべきです。

15. 地域ブランドとの接続
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| 要素 | 玄葉本店との関係 |
|---|---|
| 福島県 | 全国有数の日本酒県 |
| 田村市 | 蔵所在地 |
| 船引町 | 地域性の核 |
| 阿武隈山系 | 水の背景 |
| 阿武隈高地 | 里山の地域イメージ |
| あぶくま洞 | 観光導線 |
| 夢の香 | 福島県産酒米 |
| 山田錦 | 上位酒・特別純米の麹米 |
| 地元契約栽培米 | 地域農業との接続 |
| あぶくま | 土地名を背負う代表銘柄 |
玄葉本店の地域ブランドは、
田村市船引町の里山と阿武隈山系の水を、やさしい食中酒「あぶくま」で伝える地域密着型ブランド
です。

16. 競合比較
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麓井酒造との比較
| 項目 | 玄葉本店 | 麓井酒造 |
|---|---|---|
| 地域 | 福島県田村市船引町 | 山形県酒田市麓 |
| 代表 | あぶくま | 麓井、圓、フモトヰ |
| 核 | 阿武隈山系伏流水、手づくり麹、槽搾り | 鳥海山麓の井戸水、生酛、品格 |
| 酒質 | やさしい、穏やか、ふくらみ | 淡麗、奥行き、辛口 |
| 観光 | 見学不可、取扱店導線 | 見学・直売なし、取扱店導線 |
| 一言 | 阿武隈の小規模食中酒蔵 | 鳥海山麓の静かな生酛蔵 |
笹の川酒造との比較
| 項目 | 玄葉本店 | 笹の川酒造 |
|---|---|---|
| 地域 | 田村市船引町 | 郡山市笹川 |
| 代表 | あぶくま | 笹の川、山桜、安積蒸溜所 |
| 核 | 小規模手仕事、食中酒 | 日本酒・焼酎・ウイスキーの総合展開 |
| 酒質 | やさしい、穏やか、米旨 | やさしい、なめらか、幅広い |
| 観光 | 見学不可 | 蒸溜所見学・ショップあり |
| 一言 | 小さな手造り蔵 | 総合酒類とウイスキーの蔵 |
金水晶酒造との比較
| 項目 | 玄葉本店 | 金水晶酒造 |
|---|---|---|
| 地域 | 田村市 | 福島市荒井 |
| 代表 | あぶくま | 金水晶 |
| 核 | 阿武隈山系水、手づくり、蔵元杜氏 | 福島市唯一、震災再生、四季の里隣接 |
| 酒質 | やさしい、ふくらみ、食中酒 | すっきり、きれい、軽快 |
| 観光 | 地域・飲食店導線 | 直売所・観光施設導線 |
| 一言 | 里山の手造り蔵 | 都市近郊の再生型観光蔵 |
松崎酒造との比較
| 項目 | 玄葉本店 | 松崎酒造 |
|---|---|---|
| 地域 | 田村市船引町 | 天栄村 |
| 代表 | あぶくま | 廣戸川 |
| 核 | 小規模手造り、槽搾り、柔らかい食中酒 | 夢の香、井戸水、定番酒の完成度 |
| 酒質 | やさしい、ふくらみ、穏やか | 透明感、米旨、キレ |
| 流通 | 地元中心+特約店 | 全国的評価の高い取扱店導線 |
| 一言 | ほっとする里山酒 | 高品質定番食中酒 |
有賀醸造との比較
| 項目 | 玄葉本店 | 有賀醸造 |
|---|---|---|
| 地域 | 田村市船引町 | 白河市東釜子 |
| 代表 | あぶくま | 生粋左馬、陣屋、虎マッコリ |
| 核 | 小規模手仕事、阿武隈水系 | 250年の歴史、理系的設計、マッコリ |
| 酒質 | やさしい、穏やか、食中酒 | 甘味、酸、フレッシュ、個性派 |
| 商品展開 | 比較的絞り込み型 | 多層的・企画性が強い |
| 一言 | 丁寧な手造り蔵 | 攻める老舗蔵 |

17. SWOT分析
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診断 → 評価
| 区分 | 診断 | 評価 |
|---|---|---|
| Strengths 強み | 1823年創業の歴史 | 老舗性が強い |
| Strengths 強み | 蔵元杜氏による再生ストーリー | 共感性が高い |
| Strengths 強み | 小規模手造り | 品質への信頼感が出る |
| Strengths 強み | やさしい食中酒性 | 飲食店・家庭料理に強い |
| Strengths 強み | 全国新酒鑑評会での評価 | 技術力の証明 |
| Weaknesses 弱み | 観光導線が弱い | 見学不可で来訪目的が作りにくい |
| Weaknesses 弱み | 小規模ゆえ供給が限られる | 入手しにくい可能性 |
| Weaknesses 弱み | 派手な商品展開ではない | SNS瞬発力は弱い |
| Opportunities 機会 | 食中酒需要 | あぶくまに合う |
| Opportunities 機会 | 地域ストーリー需要 | 廃業危機からの再生が強い |
| Opportunities 機会 | 田村市観光 | あぶくま洞と接続可能 |
| Threats 脅威 | 福島県内銘柄競争 | 人気銘柄が多い |
| Threats 脅威 | 原料米・資材価格上昇 | 小規模蔵に負担 |
| Threats 脅威 | 後継・人材課題 | 小規模蔵の継続リスク |

18. PEST分析
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外部環境 → 影響
| 区分 | 外部環境 | 玄葉本店への影響 |
|---|---|---|
| Political 政治・制度 | 福島県産品振興 | 福島地酒として訴求可能 |
| Political 政治・制度 | 地域観光振興 | あぶくま洞・田村市観光と連動可能 |
| Economic 経済 | 飲食店需要 | 食中酒として相性が良い |
| Economic 経済 | 小規模高品質需要 | あぶくまに追い風 |
| Social 社会 | やさしい酒への需要 | 穏やかな酒質と合う |
| Social 社会 | ストーリー消費 | 蔵元の帰郷・再生物語が強い |
| Technological 技術 | SNS・動画 | 派手ではないが手仕事は伝えやすい |
| Technological 技術 | EC・特約店通販 | 小規模蔵でも全国へ届く |

19. 4P分析
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商品 → 価格 → 流通 → 販促
| 区分 | 外部環境 | 玄葉本店への影響 |
|---|---|---|
| Product 商品 | 食中酒需要 | 特別純米が中心商品になる |
| Product 商品 | 上位酒需要 | 大吟醸が対応 |
| Product 商品 | 福島米需要 | 純米吟醸夢の香が対応 |
| Price 価格 | 日常酒需要 | 純米酒・本醸造が対応 |
| Price 価格 | 小規模プレミアム需要 | 大吟醸・特別純米が対応 |
| Place 流通 | 地元田村市 | 地域密着性が強い |
| Place 流通 | 特約店 | 日本酒ファンに届く |
| Promotion 販促 | あぶくまの地域名 | 土地性が強い |
| Promotion 販促 | 蔵元杜氏の物語 | 共感性が高い |
| Promotion 販促 | 手づくり麹・槽搾り | 品質訴求に強い |

20. ターゲット顧客
-
| ターゲット | 内容 |
|---|---|
| 福島地酒ファン | あぶくま、田村市、阿武隈の酒に関心がある層 |
| 食中酒派 | やさしい旨味と穏やかな香りを求める層 |
| 飲食店 | 醤油・味噌系料理に合わせやすい酒を探す店 |
| 日本酒中級者 | 小規模手造り・槽搾りに価値を感じる層 |
| ギフト需要 | 大吟醸・高品質地酒を贈りたい層 |
| 地元住民 | 田村市の地酒を応援したい層 |
| 観光客 | あぶくま洞・田村市観光と合わせて地酒を楽しみたい層 |
| 海外層 | Small local sake brewery、Abukuma mountain water、handmade kojiに関心がある層 |

21. ブランドコピー案
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メインコピー
阿武隈の水で、ほっとする酒を。
サブコピー
文政6年創業。
田村市船引町で「あぶくま」を醸す、小規模手造りの銘醸蔵。
短い説明文
玄葉本店は、福島県田村市船引町船引字北町通41にある1823年創業の酒蔵です。代表銘柄は「あぶくま」。阿武隈山系の良質な伏流水を仕込み水に用い、山田錦、夢の香、五百万石、チヨニシキなどを厳選して酒を醸しています。2001年、廃業の危機にあった蔵へ玄葉祐次郎氏が戻り、酒造りを一から学び直して新生「あぶくま」を築きました。すべての麹を丁寧につくり、搾りには昔ながらの槽を用いる小規模手造りの蔵。あぶくまは、やさしい口当たり、穏やかな香り、ふくらみある旨味で、料理に寄り添う食中酒として高く評価されています。
コピー案
- 小さな蔵で、阿武隈を丁寧に醸す。
- やさしい口当たりに、里山の時間を。
- ほっとする一杯、あぶくま。
- 手づくり麹と槽搾りで、やさしさを醸す。
- 阿武隈の水、田村の酒。
- 派手ではなく、食卓に寄り添う酒。

22. この酒蔵をどう見せるべきか
-
玄葉本店は、以下の5つで見せるべきです。
① あぶくま
代表銘柄。阿武隈の自然と田村市の地酒性を背負うブランド。
② 蔵元杜氏の再生物語
2001年に戻り、ゼロから酒造りを学び直したストーリー。
③ 小規模手造り
年間200〜300石前後の小さな蔵だからこそできる丁寧さ。
④ 手づくり麹・槽搾り
技術的な個性。やさしい酒質の根拠として説明する。
⑤ 食中酒性
特別純米を中心に、醤油・味噌・家庭料理と合わせる提案をする。
この5つが揃うことで、玄葉本店は、
阿武隈の水と田村の里山を、やさしい食中酒「あぶくま」へ変える小規模銘醸蔵
として見えてきます。

23. 最終評価
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| 評価軸 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 歴史性 | 4.8/5 | 1823年創業、約200年の老舗 |
| 地域性 | 4.9/5 | 田村市船引町、阿武隈山系との接続が強い |
| 商品力 | 4.6/5 | 大吟醸・特別純米・純米吟醸の軸が明確 |
| 観光力 | 3.2/5 | 見学不可のため、地域・飲食店導線が中心 |
| 初心者導入力 | 4.5/5 | やさしい口当たりで入りやすい |
| ブランド発信力 | 4.6/5 | 蔵元杜氏の再生物語と手仕事が強い |
| 独自性 | 4.8/5 | 小規模手造り×蔵元杜氏×阿武隈水系の組み合わせが明確 |

24. 総括
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玄葉本店は、ただの福島県田村市の小さな酒蔵ではありません。
1823年創業。
文政6年。
福島県田村市船引町船引字北町通41。
奥州鶴。
あぶくま。
阿武隈山系。
阿武隈高地。
良質な伏流水。
田村市船引町。
里山。
玄葉祐次郎。
2001年の帰郷。
廃業の危機。
商社マンから蔵元へ。
酒類総合研究所。
福島県清酒アカデミー。
蔵元杜氏。
小規模蔵。
年間200〜300石。
地元田村市への出荷。
山田錦。
夢の香。
五百万石。
チヨニシキ。
地元契約栽培米。
手づくり麹。
槽搾り。
大吟醸。
特別純米。
純米吟醸。
純米酒。
本醸造生貯造酒。
やさしい口当たり。
穏やかな香り。
ふくらみある味わい。
透明感。
食中酒。
醤油料理。
味噌料理。
ほっとする時間。
阿武隈の水で、田村の酒を醸す蔵。
これらが重なり、玄葉本店は現在の価値を持っています。

最終結論
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玄葉本店は、福島県田村市船引町船引字北町通41の蔵元である。
しかし本質はそれ以上に、
1823年創業の歴史、田村市船引町という阿武隈山系の里山に根ざす地域性、廃業の危機から戻った玄葉祐次郎氏による蔵元杜氏の再生物語、阿武隈山系の伏流水、山田錦・夢の香・五百万石・チヨニシキなどの原料米、すべての麹を丁寧につくる手仕事、昔ながらの槽搾り、そして代表銘柄「あぶくま」のやさしい口当たりと食中酒性を通じて、阿武隈の自然と田村の暮らしを“ほっとする一杯”へ変える、福島県中通り東部の小規模高品質銘醸蔵である。
玄葉本店のテロワールを味わう👇
| イメージ | 酒蔵 | 説明 | リンク |
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玄葉本店 |
福島県田村市・阿武隈山地の自然を背景に、手づくりの丁寧さで“やさしい旨味の食中酒”を磨く小規模実力蔵。 |


