飯沼本家(酒蔵ガイド)

― 「酒」の名を持つ町・酒々井で、300年以上の歴史を継ぎ、柔らかな「甲子」と酒・食・農・アート・宿泊を一体化する体験型酒蔵。 ―

① 一行定義

飯沼本家は、千葉県酒々井町で「甲子 -Kinoene-」を醸す、元禄年間創業・中軟水・自家精米・フレッシュな現代酒質と、酒蔵そのものを楽しむ体験価値を強みとする老舗酒蔵。


② ブランド要約

地域: 千葉県印旛郡酒々井町馬橋106

思想: おいしい酒づくり、たのしい場づくり。「はじまりに、いろどりを。」

環境: 酒々井町・北総台地・地下約100mの井戸水・中軟水・田園環境・成田空港近郊

文化: 元禄創業・庄屋文化・酒々井の「酒の井」伝説・自家精米・地域農業・古民家・アート・食・酒蔵観光

軸 : 甲子・Kinoene・純米吟醸・純米大吟醸・フレッシュ感・ガス感・扁平精米・氷温管理・季節酒・農園・レストラン・SAKE CAMP

👉 “酒々井の300年酒蔵・フレッシュ酒質・総合体験型ブランド”

飯沼本家は、千葉県印旛郡酒々井町馬橋106にある酒造会社である。公式会社概要では創業を**江戸・元禄年間(1688~1703年)**としており、現在の代表者は飯沼一喜氏。飯沼家自体は約400年前からこの地に住み着いたと推定されている。

酒造りの始まりは、元禄年間に江戸幕府から神社仏閣へ奉納する酒を造る許可を得たことにさかのぼる。

飯沼家はもともと農業と林業を営んでおり、余剰米や地域農業を背景に酒造りへ進んだ。その後、江戸末期から明治期に商業的な酒造業へ発展していった。

代表銘柄は**「甲子(きのえね)」**。

かつての代表ブランド名は「甲子正宗」だったが、2023年4月からブランド名を**「甲子 -Kinoene-」**へ改め、ボトルデザインやブランドイメージを刷新した。

「甲子」は干支の最初にあたる組み合わせ。

古くから甲子の日や年に始めたことは良い流れを持ち、発展すると考えられてきたことから、飯沼本家では「甲子」を新しい始まりを象徴するブランドとして位置づけている。

現在掲げる言葉は、

「はじまりに、いろどりを。」

そして理念は、

「おいしい酒づくり、たのしい場づくり」

である。

これは飯沼本家を理解するうえで非常に重要である。

飯沼本家は現在、単に日本酒を製造・販売する会社ではない。

酒蔵敷地内には、

  • 醸造蔵
  • 直営店「きのえねまがり家」
  • 「きのえねomoya」
  • ギャラリー
  • ビジターセンター
  • 芝生広場
  • 自社農園
  • 酒蔵見学
  • SAKE CAMP
  • イベントスペース

があり、酒・食・農・文化・観光・宿泊を一つの敷地で体験できる構造へ進化している。

酒造りには、蔵敷地内にある2本の井戸から地下約100mの水を汲み上げて使用する。

水質は中軟水

仕込み水だけでなく、洗米水や割水にも使用され、この軟らかな水質が「甲子」の柔らかく滑らかな酒質を形成している。

米・精米

飯沼本家は、千葉県内でも数少ない自社精米設備を持つ酒蔵である。

1938年には精米機を導入し、その後も自家精米を継続。現在は「扁平精米」を採用し、米表面のタンパク質を効率的に除去することで、雑味を抑えたきれいな酒質を目指している。

酒造り

現在の酒造りは杜氏兼工場長・川口幸一氏を中心に5名の蔵人で行われる。

伝統的な技術を残しながら、

  • 自動櫂入れ
  • 0.1℃単位の温度管理
  • 多段式自動製麹機
  • 自動圧搾機
  • 大型氷温冷蔵庫

などを導入し、**「機械と技の融合」**によって品質の安定性と生産効率を両立している。

大型冷蔵施設では、生酒や一回火入れの商品を**-5℃の氷温域**で保管でき、フレッシュな酒質を長期間維持する体制も持つ。

ブランド構造は次のように整理すると分かりやすい。

甲子 純米系=地元・旨味・食中酒軸

甲子 純米吟醸=華やか・フレッシュ・現代酒質軸

甲子 純米大吟醸・大吟醸=高級酒・贈答・品質軸

甲子 季節酒=生酒・限定・鮮度・日本酒ファン軸

きのえねアップル等=酵母・酸・企画型商品軸

まがり家・omoya・農園・SAKE CAMP=酒蔵体験軸

つまり飯沼本家は、

  • 酒々井
  • 300年以上
  • 甲子
  • 中軟水
  • 自家精米
  • 扁平精米
  • フレッシュ感
  • ガス感
  • 現代的純米吟醸
  • 季節酒
  • 農業
  • アート
  • 観光
  • 宿泊

を一体で語れる酒蔵である。

②※ブランド要約の結論

👉 「酒々井の300年以上の歴史と地下100mの中軟水を背景に、現代的でフレッシュな『甲子』と、酒・食・農・アート・宿泊を一体化した酒蔵体験を提供する総合型酒蔵」


③ 味ポジション

香り  :★★★★☆〜★★★★★

甘味  :★★★☆☆〜★★★★☆

旨味  :★★★★☆〜★★★★★

酸味  :★★★★☆

透明感 :★★★★☆〜★★★★★

キレ  :★★★★☆

厚み  :★★★☆☆〜★★★★☆

フレッシュ感:★★★★★

ガス感 :★★★☆☆〜★★★★☆

用途  :食中酒・晩酌酒・千葉地酒・酒々井土産・生酒・季節酒・祝い酒・贈答酒・ワイングラス酒

👉 “華やか・フレッシュ・柔らかな旨味・爽やかな酸”

現在の「甲子」を象徴する酒質は、フルーティーな香り、柔らかな甘味、爽やかな酸、米の旨味、フレッシュ感である。

代表商品「甲子 純米吟醸 はなやか 匠の香」は、上品で華やかな香りとふくらみ、爽やかな酸味、後から感じる甘味が特徴。

瓶詰め後にパストライザーで火入れすることで、生酒のようなフレッシュ感と発酵由来のガス感を残している。

この商品は、

  • Kura Master 2022 プラチナ賞
  • ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019 最高金賞
  • 同2020~2022 金賞
  • 全国燗酒コンテスト2021 金賞

などを受賞しており、冷酒・ワイングラスだけでなく燗酒まで対応できる幅の広さを持つ。

「甲子 純米 やわらか 地の恵」は、米本来の旨味を生かした、まろやかな口当たりとコクを持つ旨口純米酒。

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2023では最高金賞を受賞しており、華やかな吟醸酒だけではなく、米の旨味を重視した定番純米酒にも強みがある。

「甲子 純米 うまから 磨き八割」は、あえて米を磨きすぎず、精米を抑えることで米の旨味を強く残した純米酒。

酸が効いたしっかりした飲み口を持ち、和食だけでなく肉料理にも合わせやすく、燗酒にも適する。Kura Master 2022プラチナ賞を受賞している。

高級酒では「甲子 純米大吟醸 山田錦50」が重要である。

山田錦を50%まで磨いた純米大吟醸で、Kura Master 2021・2022でプラチナ賞を受賞し、2023年のワイングラスでおいしい日本酒アワードでも最高金賞を獲得している。

さらに「甲子 純米大吟醸 初雪」は、兵庫県産山田錦を40%まで精米。

穏やかで洗練された香り、山田錦由来のふくよかな旨味、後味のキレを特徴とする高級ラインである。

季節商品では、

  • 夏の香
  • 秋あがり
  • 酒々井の夜明け
  • きのえねアップル
  • RAIKOU
  • BYAKUYA
  • RAIMEI
  • YAKOU
  • 夏なま

など、香り・酸・生酒・季節感を軸にした企画性の高い商品が多数展開されている。公式サイトでも2016年頃から企画型商品の開発を積極化し、リンゴ酸多産性酵母を用いた「きのえねアップル」など、新しい酒質へ挑戦している。

全体として、

  • フルーティー
  • 華やか
  • 柔らかい
  • ジューシー
  • 爽やかな酸
  • 米の旨味
  • ガス感
  • フレッシュ
  • きれいな後口
  • 燗でも崩れない旨味

が飯沼本家の現在の酒質を構成している。


④ 強み

江戸元禄年間創業、300年以上の歴史

飯沼家が約400年前から酒々井に根付く地域性

「酒」の文字を町名に持つ酒々井町との強いブランド親和性

地下約100mの中軟水による柔らかな酒質

県内でも珍しい自社精米設備

扁平精米による雑味の少ないきれいな酒質

伝統技術と機械設備を融合する安定した製造体制

-5℃対応の大型氷温冷蔵設備

フレッシュ感・ガス感を残す現代的な酒質設計

甲子 純米吟醸・純米大吟醸などの高い受賞実績

純米酒・低精白酒・燗酒にも高い評価

リンゴ酸系など酵母を活用した商品開発力

自社農園で五百万石を栽培する農業との接続

酒蔵見学・直営ショップ・古民家レストランを備える観光力

酒蔵内で宿泊できるSAKE CAMP

ギャラリー・マルシェ・芝生広場など酒以外の入口を持つ

成田空港に近く、訪日客へ日本酒文化を発信できる立地

👉 “300年・甲子・中軟水・フレッシュ酒質・酒蔵体験を一体化できる蔵”

飯沼本家の強みは、単なる「歴史が古い酒蔵」ではない。

300年以上の酒造りを続けながら、製造面では自動化や低温管理を導入し、商品面ではフレッシュで現代的な純米吟醸を展開し、さらに酒蔵全体を観光・文化・食・宿泊施設へ拡張している。

品質評価も厚い。

「甲子 純米吟醸 はなやか 匠の香」はKura Master 2022プラチナ賞。

「甲子 純米 うまから 磨き八割」もKura Master 2022プラチナ賞。

「甲子 純米大吟醸 山田錦50」はKura Master 2021・2022の2年連続プラチナ賞を受賞している。

2023年のワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、「甲子 純米 やわらか 地の恵」と「甲子 純米大吟醸 山田錦50」がそれぞれ最高金賞を受賞した。

2024年の全国燗酒コンテストでは、「甲子 純米吟醸 はなやか 匠の香」がプレミアムぬる燗部門最高金賞を受賞しており、華やかな現代型酒質を燗でも成立させる技術力が示されている。

つまり飯沼本家は、

冷酒だけの酒蔵でもない。

吟醸酒だけの酒蔵でもない。

観光だけの酒蔵でもない。

酒質・商品開発・製造管理・食・観光を総合的に設計できることが競争優位である。


⑤ 向いている人

・千葉県の地酒を飲みたい人

・酒々井町の酒を探している人

・「甲子」を飲んでみたい人

・フルーティーな日本酒が好きな人

・爽やかな酸味がある酒が好きな人

・生酒のようなフレッシュ感を好む人

・微かなガス感のある酒が好きな人

・甘味と酸味のバランスを楽しみたい人

・米の旨味がある純米酒も好きな人

・低精白酒に興味がある人

・冷酒から燗酒まで楽しみたい人

・Kura Masterなどの受賞酒を飲みたい人

・ワイングラスで日本酒を楽しみたい人

・季節限定酒を追いかけたい人

・日本酒初心者から上級者

・酒蔵見学を楽しみたい人

・日本酒と料理を一緒に味わいたい人

・古民家レストランが好きな人

・酒蔵で宿泊してみたい人

・農業体験や地域イベントに興味がある人

・千葉土産、酒々井土産、贈答酒を探している人

・成田周辺観光と酒蔵訪問を組み合わせたい人


⑥ 向かない人

・超辛口だけを求める人

・香りがほとんどない酒だけを好む人

・酸味やフルーティーさが苦手な人

・熟成古酒や山廃だけを中心に探している人

・すべての商品に伝統的な重厚酒質を求める人

・生酒的なフレッシュ感やガス感が苦手な人

・小規模な完全手作業蔵だけを評価したい人

・機械化を使わない酒造りだけを求める人

・日本酒以外の観光・食・文化体験に興味がない人

👉 飯沼本家は、**“300年の伝統を、フレッシュな現代酒と豊かな酒蔵体験で楽しむ蔵”**である。

現在の飯沼本家は、製造見学だけでなく、直営店、レストラン、農園、ギャラリー、ビジターセンター、イベント、キャンプまで利用できるため、「日本酒を買う場所」より**「日本酒文化に滞在する場所」**として評価した方が本質に近い。


⑦ 商品カテゴリ

・甲子 純米 やわらか 地の恵

・甲子 純米吟醸 はなやか 匠の香

・甲子 純米 うまから 磨き八割

・甲子 純米大吟醸 山田錦50

・甲子 純米大吟醸 初雪

・甲子 大吟醸 山田錦40

・甲子 純米吟醸 夏の香

・甲子 純米吟醸 夏涼

・甲子 秋あがり

・甲子 純米吟醸生原酒 夏なま

・甲子 純米生原酒 大辛口 夏なま

・甲子 純米吟醸生酒 RAIKOU

・甲子 生酒 BYAKUYA

・甲子 純米吟醸生酒 RAIMEI

・甲子 YAKOU

・甲子 LODESTAR

・純米生原酒 潤実

・酒々井の夜明け

・きのえねアップル

・完熟きのえねアップル

・甲子 生レモン酒

・甲子 生ゆず酒

・梅酒

・季節果実酒

・飲み比べセット

・ギフトセット

・酒粕・発酵食品

👉 “定番純米酒を基礎に、フレッシュ純米吟醸・高級酒・季節生酒・果実酒へ広がる現代型ライン”

2026年8月時点の公式サイトでも、夏から秋にかけて、

  • 完熟きのえねアップル
  • 生レモン酒
  • LODESTAR
  • 潤実
  • 生ゆず酒
  • 夏なま
  • 夏涼
  • RAIKOU
  • BYAKUYA

など、季節商品や企画酒が継続的に発売されている。

定番商品の中核は3本で整理しやすい。

甲子 純米 やわらか 地の恵
=まろやかな旨味・定番食中酒

甲子 純米吟醸 はなやか 匠の香
=華やか・フレッシュ・現代酒質

甲子 純米 うまから 磨き八割
=低精白・米の旨味・酸・燗酒

この3本によって、

柔らかさ

華やかさ

米の力強さ

という異なる甲子の魅力を分かりやすく体験できる。

高価格帯では、

純米大吟醸 山田錦50

純米大吟醸 初雪

大吟醸 山田錦40

があり、祝い酒・贈答酒にも対応する。

※季節酒、生酒、限定商品、果実酒、価格、販売時期、在庫は変動するため、購入時は公式オンラインショップまたは「きのえねまがり家」での確認が確実である。


⑧ 飲み方

冷酒  :◎

常温  :◎

ぬる燗 :◎

熱燗  :○〜◎

生酒  :◎

ワイングラス:◎

👉 現代的な甲子は冷酒・ワイングラスが分かりやすいが、旨味系純米酒は常温・燗まで広げると蔵の幅が見える。

「甲子 純米吟醸 はなやか 匠の香」は、5~10℃程度の冷酒から飲み始めると、華やかな香り、フレッシュ感、爽やかな酸、微かなガス感が分かりやすい。

ワイングラスを使えば香りが広がる。

一方、この酒は燗酒コンテストでも評価されているため、40℃前後のぬる燗まで試すと、冷酒とは違ったふくらみを楽しめる。

「甲子 純米 やわらか 地の恵」は、冷酒から常温、ぬる燗、熱燗まで幅広く使いやすい。

米の旨味とまろやかなコクが中心なので、食中酒としては冷やしすぎず、常温から燗へ上げると酒質が分かりやすい。

「甲子 純米 うまから 磨き八割」は、常温から燗酒が特におすすめ。

低精白由来の米の旨味と酸が温度を上げることで広がり、肉料理や濃い味の料理にも負けにくい。公式でも燗酒での飲用を推奨している。

「純米大吟醸 山田錦50」「初雪」「大吟醸 山田錦40」は、冷酒またはワイングラスで、香りと透明感、米の旨味を丁寧に楽しむ。

季節の生酒、RAIKOU、BYAKUYA、夏なま、酒々井の夜明けなどは、しっかり冷やし、フレッシュな香り・酸・ガス感を楽しむ。

「きのえねアップル」は、リンゴ酸由来の爽やかな酸を生かし、白ワインのようにワイングラスで楽しむスタイルが合う。

相性が良い料理は、

  • 刺身
  • 寿司
  • 白身魚
  • 貝類
  • 焼き魚
  • 天ぷら
  • 焼き鳥
  • 鶏料理
  • 豚肉料理
  • ローストポーク
  • 煮物
  • 野菜料理
  • きのこ料理
  • チーズ
  • 生ハム
  • 発酵食品
  • 洋食
  • 千葉県産落花生
  • 千葉県産豚肉
  • 房総の魚介

など。

「はなやか 匠の香」は、白身魚、カルパッチョ、天ぷら、チーズ、軽い洋食に合わせやすい。

「やわらか 地の恵」は、煮物、焼き魚、豆腐、肉じゃがなどの日常料理。

「うまから 磨き八割」は、焼き鳥、豚肉、煮込み、味噌料理、チーズなど、旨味の強い料理と好相性である。

飯沼本家自身が「きのえねomoya」で二十四節気料理と日本酒を組み合わせているため、酒単体ではなく料理との季節性を含めて楽しむことが、この蔵の思想に最も合っている。


⑨ 位置づけ

クラシック ← ○ → ◎ モダン

穏やか   ← ○ → ◎ 華やか

淡麗    ← ○ → ◎ 旨口

辛口    ← ○ → ◎ 甘酸旨口

軽快    ← ◎ → ○ 厚み

定番酒   ← ◎ → ◎ 季節限定酒

冷酒    ← ◎ → ◎ 燗酒

地元酒   ← ◎ → ◎ 全国・海外評価

製造蔵   ← ◎ → ◎ 観光・滞在型

伝統    ← ◎ → ◎ 革新

👉 “300年の酒蔵を、現代的な甲子と酒・食・農・文化・宿泊の体験施設へ進化させた総合型酒蔵”

飯沼本家は、千葉県の酒蔵の中でも**「酒造メーカー」という枠を最も大きく超えている蔵の一つ**と位置づけられる。

その理由は、酒質だけではない。

300年以上の歴史を持ちながら、

  • 自家精米
  • 扁平精米
  • コンピューター制御
  • 氷温貯蔵
  • パストライザー
  • 新酵母
  • 季節商品
  • 農園
  • 直営店
  • 古民家レストラン
  • ギャラリー
  • マルシェ
  • SAKE CAMP

へ活動領域を拡張している。

特に象徴的なのがSAKE CAMPである。

2023年にグランドオープンした酒蔵敷地内のキャンプ施設で、車で訪問する人でも宿泊することで「甲子」を楽しめる仕組みをつくった。

これは単なる宿泊施設ではなく、

酒蔵見学 → 酒購入 → 食事 → 日本酒 → 宿泊 → 朝の酒蔵

という一連の体験導線をつくる施設である。

さらに自社農園では、酒米「五百万石」を栽培し、田植え・稲刈り体験も実施している。

つまり、

田んぼ → 米 → 酒造り → 酒 → 食 → 宿泊

までを一つのブランドでつなげられる。

これは日本酒ブランドとして非常に強い。

千葉県内で比較するなら、

伝統的な地酒蔵が「酒そのもの」を中心に価値を伝えるのに対し、

飯沼本家は、

「甲子を飲む」

から、

「甲子のある時間を体験する」

へブランドを拡張している。

酒蔵ガイドでは、次の5点に絞ると最も伝わりやすい。

「元禄年間創業・300年以上」

「千葉県酒々井町」

「代表銘柄・甲子」

「地下100m中軟水・自家扁平精米」

「酒・食・農・アート・宿泊を楽しめる酒蔵」

この5点で、歴史、地域、銘柄、酒質、体験価値が一瞬で伝わる。


■ コピー

メイン

「酒の町で、三百年。はじまりを彩る地酒『甲子』。」

サブ

千葉県酒々井町。

名前に「酒」の文字を持つ、
全国でも珍しい町。

その田園の中で、
飯沼家は三百年以上、
酒を醸してきた。

地下百メートルから汲む、
柔らかな井戸水。

自ら磨く米。

杜氏の技と、
最新の設備。

そこから生まれる酒が、
「甲子」。

華やかな香り。
柔らかな甘味。
爽やかな酸。

搾りたてのような、
瑞々しい一杯。

けれど、
飯沼本家が造るのは、
酒だけではない。

田んぼで米を育てる。

古民家で、
季節の料理と酒を味わう。

ギャラリーで、
アートに触れる。

夜は酒蔵に泊まり、
星空の下で甲子を飲む。

そして朝、
酒蔵で目を覚ます。

酒造りから、
たのしい場づくりへ。

三百年の伝統を守るとは、
昔と同じことを続けることではない。

次の時代にも、
日本酒を好きになる
「はじまり」をつくること。

飯沼本家は、
酒々井の土地から、
日本酒の新しい楽しみ方を醸す酒蔵である。


■ 結論

👉 飯沼本家は、千葉県印旛郡酒々井町馬橋106にある、江戸元禄年間・1688~1703年創業の酒蔵。飯沼家自体は約400年前からこの土地に暮らしていたと推定される。

👉 代表銘柄は「甲子」。かつての「甲子正宗」を2023年4月から「甲子 -Kinoene-」へ刷新し、「はじまりに、いろどりを。」を掲げる現代ブランドへ再構築した。

👉 酒造りには敷地内の井戸から地下約100mの中軟水を汲み上げて使用する。この柔らかな水が、「甲子」の滑らかで柔らかな酒質を形成する。

👉 千葉県内でも数少ない自社精米設備を持ち、扁平精米によって雑味の原因となるタンパク質を効率的に落とし、きれいな酒質を追求している。

👉 酒造りでは杜氏・川口幸一氏を中心に5名の蔵人が、伝統技術と自動櫂入れ、0.1℃単位の温度管理、自動製麹、氷温貯蔵などを組み合わせ、「機械と技の融合」を実践する。

👉 現代の「甲子」は、華やかな香り、爽やかな酸、柔らかな甘味、米の旨味、フレッシュ感を特徴とし、「はなやか 匠の香」「山田錦50」「うまから 磨き八割」などがKura Masterやワイングラスでおいしい日本酒アワードで高く評価されている。

👉 「甲子 純米吟醸 はなやか 匠の香」は2024年の全国燗酒コンテスト・プレミアムぬる燗部門でも最高金賞を獲得し、冷酒だけでなく燗酒にも対応する酒質の幅を示している。

👉 飯沼本家は酒蔵見学を実施し、製造設備だけでなく、明治蔵、江戸末期と推定される前蔵、築約300年の母屋など、酒蔵の歴史的建築も体験できる。

👉 敷地には直営店「きのえねまがり家」、二十四節気料理を提供する「きのえねomoya」、農園、ギャラリー、ビジターセンター、芝生広場、SAKE CAMPまで整備され、日本酒の製造・購入・食事・農業・文化・宿泊を一体で体験できる。

👉 飯沼本家は、**“「酒」の名を持つ千葉県酒々井町で300年以上酒造りを続け、地下100mの中軟水と自家扁平精米から、華やかでフレッシュな『甲子』を醸し、さらに酒・食・農・アート・宿泊までを一体化して日本酒文化そのものを体験させる、千葉を代表する総合型酒蔵”**である。

飯沼本家のテロワールを味わう👇

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飯沼本家

飯沼本家は、千葉県酒々井町で「甲子 -Kinoene-」を醸す、元禄年間創業・中軟水・自家精米・フレッシュな現代酒質と、酒蔵そのものを楽しむ体験価値を強みとする老舗酒蔵。

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