桑名市赤尾 × 後藤酒造場(地域ブランド分析)

目次(Table of Contents)

① 一行定義

鈴鹿山脈から流れ出す員弁川・町屋川、木曽三川と伊勢湾が育てた桑名の米・水運・宿場文化、古代醸造伝承を残す久米の里を、1917年創業の後藤酒造場が「青雲」「久波奈」「かれがわ」へ醸し、三重県産山田錦・神の穂・嘉例川産五百万石を桑名の食と地域文化へ戻す、“川・米・街道・港・地酒一体型”地域ブランド。

後藤酒造場は、

三重県桑名市大字赤尾1019。

創業は、

大正6年・1917年。

2026年時点で、

109年。

現在は四代目、

後藤悦夫

が蔵元杜氏を務めます。

創業以来、

家族経営を基本とする、

小さな酒蔵です。

中心銘柄は、

「青雲」

です。

さらに、

桑名という地域名を直接想起させる、

「久波奈」

地元・嘉例川地区の米を使う、

「かれがわ」

があります。

後藤酒造場が酒造りで最も重視しているのは、

「米の持つ豊かな旨味」

です。

香りだけで押すのではなく、

米の旨味を感じる。

料理を邪魔しない。

肴を引き立てながら、

酒自身にも味がある。

その方向性が、

桑名という土地の食文化と強く結び付きます。


② 成立構造

鈴鹿山脈
↓
員弁川・町屋川
↓
久米の里
↓
農地・米
↓
古代醸造伝承
↓
味酒臣の伝承
↓
麹文化
↓
伊勢神宮の御厨文化
↓
木曽三川
↓
伊勢湾
↓
桑名
↓
城下町
+
東海道宿場町
+
港町
↓
米・人・物の集積
↓
1917年 後藤宗左衛門が酒蔵を取得
↓
青雲
↓
家族経営
↓
手造り
↓
三重県産山田錦
+
神の穂
+
嘉例川産五百万石
+
三重県酵母
↓
低温長期もろみ
↓
青雲
+
久波奈
+
かれがわ
+
颯
↓
米の旨味
+
柔らかな口当たり
+
爽やかな喉ごし
↓
桑名はまぐり
+
時雨蛤
+
地域の食
↓
桑名の地酒
↓
「桑名の米・水・歴史を、食中酒へ変える地域ブランド」

石井醸造が、

山 → 水 → 平野 → 農 → 梅 → 酒

なら、

後藤酒造場は、

山 → 川 → 米 → 街道・港 → 酒 → 食

です。

さらに地域史まで加えると、

古代醸造伝承 → 久米の里 → 家族蔵 → 桑名地酒

という時間軸も成立します。


③ 自然

後藤酒造場の自然背景で、

最も重要なのは、

鈴鹿山脈から伊勢湾へ続く水の流れ

です。

蔵がある赤尾・久米地区は、

桑名市西部。

鈴鹿山脈から流れ出す、

員弁川・町屋川

の流域に位置します。

町屋川は、

桑名市民の生活用水を支えてきた河川でもあり、

地域の農地と暮らしに深く関わっています。


一方、

桑名全体では、

木曽川。

長良川。

揖斐川。

という、

木曽三川

が伊勢湾へ注ぎます。

つまり桑名は、

山地。

河川。

平野。

河口。

海。

が、

非常に近い距離で連続する地域です。


後藤酒造場の公式情報では、

特定の地下水系を仕込み水として強くブランド化してはいません。

そのため、

地域ブランドでは、

「鈴鹿山脈の伏流水で醸す」

と断定するより、

「鈴鹿山脈から流れる町屋川・員弁川に近い久米の里で酒を醸す」

と表現する方が正確です。


この土地の自然を、

酒造りと直接つなぐもう一つの要素が、

米

です。

桑名周辺には、

尾張。

美濃。

伊勢。

という、

古くからの穀倉地帯が広がります。

さらに後藤酒造場では、

三重県産山田錦。

三重県酒造好適米「神の穂」。

嘉例川地区の五百万石。

を使用しています。

つまり、

自然構造は、

鈴鹿山脈
↓
河川
↓
平野
↓
米
↓
酒

です。

👉 「山から流れる水と平野の米を、桑名の食中酒へ変える北伊勢型テロワール」

と整理できます。


④ 歴史

後藤酒造場の創業は、

1917年・大正6年。

初代は、

後藤宗左衛門。

35歳のとき、

桑名市西部、

久米の里にあった酒蔵が廃業することを知り、

その蔵を買い取って、

酒造りを始めました。


1917年
↓
後藤宗左衛門が酒蔵取得
↓
青雲を継承
↓
家族経営
↓
1955年 法人設立
↓
二代 後藤宗義
↓
三代 後藤宗敏
↓
2005年
↓
四代 後藤悦夫が蔵元杜氏
↓
三重県産米重視
↓
青雲
↓
久波奈
↓
颯
↓
かれがわ
↓
国内外コンテストで評価
↓
2026年
↓
全国新酒鑑評会「青雲」金賞
↓
現在

という流れがあります。


「青雲」という酒名は、

後藤家が新しく作った名前ではありません。

初代が買い取った酒蔵で、

すでに使われていた銘柄です。

蔵とともに、

「青雲」という名も受け継ぎました。


蔵元では、

「青雲」の名は、

持統天皇が天武天皇の死を悼んだ、

万葉集の挽歌に由来すると伝えています。

ただし、

その由来については、

蔵元自身も、

真偽は不明

と明記しています。

そのため、

地域ブランド上は、

古代王権との直接的な史実としてではなく、

「蔵に伝わる酒名の伝承」

として扱うのが適切です。


さらに、

久米の里には、

古代朝廷の醸造に従事した部民、

「味酒臣」

が移り住み、

醸造技術を伝えたという地域伝承があります。

壬申の乱。

大海人皇子。

天武天皇。

伊勢神宮の御厨。

麹屋の座。

と結び付く物語です。


これも、

現代の歴史研究で細部まで確定した事実として断定するより、

「久米地域に残る古代醸造伝承」

として位置付けるのが適切です。

一方、

後藤酒造場が、

この土地の酒造史を、

自らの地域的背景として大切にしていることは明確です。


そして2026年、

令和7酒造年度全国新酒鑑評会では、

「青雲」が金賞。

109年目の現在も、

酒造技術が全国水準で評価されています。


⑤ 風土

桑名・久米を構成するものは、

鈴鹿山脈

員弁川・町屋川

木曽三川

伊勢湾

水田

米

東海道

七里の渡し

桑名城

港

米取引

伊勢神宮

蛤

時雨蛤

鋳物

祭礼

酒

です。

この地域最大の特徴は、

「農村と港町が一つの経済圏でつながっていたこと」

です。


桑名は、

伊勢国東端の玄関口。

東海道の宿場町。

桑名藩の城下町。

そして、

木曽三川と伊勢湾を使う、

港町でした。


木曽三川の水運によって、

尾張。

美濃。

伊勢。

の米が集まりました。

桑名は、

古くから、

米をはじめとする物資の交易地として発展します。

蔵元は、

桑名を、

日本屈指の米の貿易港

として栄えた土地と説明しています。


室町期には、

商業・海運で発展し、

「十楽の津」

とも呼ばれました。

つまり、

後藤酒造場の地域背景には、

単なる農業だけではなく、

「米が集まり、売買され、外へ運ばれる文化」

があります。


一方、

酒蔵が立つ久米地区は、

桑名中心部の港町とは異なり、

町屋川沿いの里山・農村地域です。

つまり、

「都市桑名の商業」と「西部の農村」が一つの地酒で結ばれる。

ことが、

後藤酒造場の地域性です。


さらに、

桑名の食文化を象徴するのが、

はまぐり

です。

桑名産はまぐり。

はまぐり鍋。

焼き蛤。

時雨蛤。

と、

江戸時代以来、

旅人や大名にも知られた食文化があります。


旨味の強い貝。

だし。

醤油。

時雨煮。

こうした料理に対し、

米の旨味を持ちながら、

口当たりがやさしく、

後口が重すぎない酒は、

非常に合わせやすい。

👉 「農村の米と港町の魚介を、日本酒が一つの食卓へつなぐ桑名型食文化」

です。


⑥ 産業

桑名には、

農業

水産業

食品

鋳物

機械工業

物流

商業

観光

酒造

などがあります。

後藤酒造場との関係で重要なのは、

「米+醸造+地域食+商業」

です。


桑名は、

もともと、

周辺穀倉地帯の米が集まる土地でした。

つまり、

酒造業にとって、

原料を確保しやすい環境がありました。


現在の後藤酒造場では、

三重県産山田錦。

三重県産神の穂。

桑名市嘉例川地区産五百万石。

を使います。


中でも、

「かれがわ」

は、

地域産業との関係が最も明快です。

桑名市嘉例川地区で、

特別栽培された、

五百万石

を使う純米酒です。

つまり、

嘉例川の農家
↓
酒米五百万石
↓
後藤酒造場
↓
かれがわ
↓
桑名の飲食・家庭

という、

狭域型の農醸循環

が成立します。


また、

「久波奈」では、

三重県産山田錦。

神の穂。

三重県酵母。

を使用。

つまり、

県産米。

県酵母。

桑名の蔵。

という、

三重県内型の醸造循環

も成立します。


後藤酒造場は、

巨大設備を持つ大量生産蔵ではありません。

家族経営。

小仕込み。

手造り。

を基本とします。

そのため、

地域の少量原料を、

商品へ反映しやすい。

👉 「農家の小さな生産単位を、酒蔵の小さな仕込みで価値化する桑名型地域産業」

と整理できます。


⑦ 酒文化

三重県産山田錦
+
神の穂
+
嘉例川産五百万石
↓
米を磨く
↓
麹
↓
三重県酵母
↓
家族による手造り
↓
低温長期もろみ
↓
後藤酒造場
↓
青雲
+
久波奈
+
颯
+
かれがわ
↓
米の旨味
+
柔らかな口当たり
+
華やかな香り
+
爽やかな喉ごし
↓
冷酒
+
常温
+
食中酒
↓
はまぐり
+
魚介
+
桑名の料理

👉 「米の旨味を主役に、桑名の食を引き立てる久米の里型食中酒文化」

後藤酒造場の酒文化で、

最も重要なのは、

「米の持つ豊かな旨味」

です。


第一の特徴|「青雲」

中心銘柄は、

青雲。

蔵とともに受け継いだ、

歴史ある酒名です。

現在の青雲には、

純米大吟醸。

大吟醸。

純米。

季節酒。

があります。


第二の特徴|純米大吟醸「青雲」

青雲 純米大吟醸

では、

三重県産山田錦100%。

精米歩合40%。

三重県酵母。

を使用します。

味わいは、

華やかな果実香。

柔らかな米の旨味。

つまり、

「三重の米と酵母を、高級酒として磨く。」

商品です。


この酒は、

2018年Kura Masterで、

プラチナ賞・上位銘柄

に選ばれています。

その後も、

複数年にわたり、

海外コンクールで評価されています。


第三の特徴|大吟醸「青雲」

青雲 大吟醸

も、

三重県産山田錦100%。

精米歩合40%。

甘い果実を思わせる香り。

爽やかで、

柔らかな喉ごし。

クリアな酒質。

を特徴とします。


一冬の製造量は、

一升瓶換算で、

800本足らず

と案内されています。

つまり、

小規模家族蔵だからこその少量高品質酒

です。


第四の特徴|袋吊り雫酒

さらに、

青雲 大吟醸 袋吊り雫酒 中取り無濾過原酒

があります。

もろみを酒袋へ入れ、

圧力を掛けず、

自然に垂れる酒だけを集めます。

その後、

瓶火入れ。

低温熟成。

を行います。


これは、

量を取る方法ではありません。

香り。

きめ細かさ。

旨味。

を優先する造りです。

「量より酒質」

という後藤酒造場の姿勢が、

最も分かりやすく表れます。


第五の特徴|「久波奈」

地域ブランド上、

非常に重要なのが、

「久波奈」

です。

現在の桑名を、

古い表記・語感で表現する商品名として、

土地との結び付きが非常に強い酒です。


特別純米では、

三重県産山田錦。

三重県産神の穂。

を55%まで精米。

三重県酵母で仕込み、

低温長期もろみで仕上げます。


味は、

落ち着いたベリー系の香り。

芳醇。

しかし、

口当たりはやさしい。

つまり、

「三重の米を、桑名の食中酒へ。」

という商品です。


第六の特徴|「かれがわ」

最も狭い地域を表現する酒が、

かれがわ。

です。

桑名市嘉例川地区の、

特別栽培五百万石を使用。

爽やか。

軽やか。

米の旨味。

を持つ純米酒です。


つまり、

「青雲」が蔵の歴史。

「久波奈」が桑名。

「かれがわ」が集落・農業。

という、

地域の縮尺が異なる三つの酒

を持っています。


第七の特徴|「颯」

もう一つの重要商品が、

颯。

です。

特に、

颯 純米吟醸 神の穂

は、

三重県生まれの酒造好適米、

神の穂を使います。


優しい喉ごし。

米の旨味。

を重視する酒で、

Kura Masterでは、

2025年に金賞。

過去にも、

金賞・プラチナ賞など、

複数回評価されています。

つまり、

「三重の酒米を、国際評価へつなげる商品」

です。


第八の特徴|三重県酵母

久波奈。

青雲純米大吟醸。

などでは、

三重県酵母を使用します。

つまり、

地域性が、

米だけではありません。

「三重の米+三重の酵母」

という、

醸造レベルでの地域性があります。


第九の特徴|蔵元杜氏

現在の四代目、

後藤悦夫

は、

蔵元であり、

杜氏でもあります。

つまり、

経営と、

酒造りが、

同じ人の判断でつながります。


大規模蔵では、

経営。

商品企画。

製造。

営業。

が分業されます。

後藤酒造場では、

その距離が近い。

「造る人の考えが、そのまま酒になる。」

ことが、

小規模家族蔵の強みです。


第十の特徴|2026年全国新酒鑑評会

2026年、

令和7酒造年度全国新酒鑑評会で、

「青雲」が金賞

を受賞しています。

つまり、

後藤酒造場の価値は、

「小さな地元蔵だから応援する」

というだけではありません。

現在も、

全国水準の吟醸技術を持っています。


第十一の特徴|海外評価

Kura Masterでは、

青雲純米大吟醸。

颯純米吟醸神の穂。

颯神々の黄昏。

青雲古酒。

など、

複数の商品が評価されています。

つまり、

高級酒・純米吟醸・熟成酒という異なる酒質で評価される。

ことが特徴です。


第十二の特徴|食中酒思想

後藤酒造場の酒造りで、

非常に重要なのが、

「肴を引き立てて、なお酒にも旨味がある。」

という考え方です。

これは、

桑名との相性が非常に良い。

はまぐり。

時雨蛤。

魚介。

だし。

こうした旨味の強い料理を、

酒が覆い隠さない。

しかし、

酒自身にも米の旨味が残る。

つまり、

「桑名の食と一緒に完成する酒」

です。


したがって、

後藤酒造場の酒文化は、

「三重県産山田錦・神の穂、桑名市嘉例川地区産五百万石、三重県酵母を、蔵元杜氏を中心とする家族経営・手造り・低温長期もろみによって、『青雲』では華やかさと柔らかな旨味、『久波奈』では三重・桑名の地域性、『かれがわ』では狭域農業、『颯』では三重酒米の個性として表現し、桑名はまぐりなどの料理へ戻す“久米の里・米旨味食中酒文化”」

と定義できます。


⑧ 観光資源

後藤酒造場

青雲

久波奈

かれがわ

久米の里

町屋川・員弁川

桑名城跡・九華公園

七里の渡跡

六華苑

諸戸氏庭園

桑名宗社

春日神社

桑名石取祭

はまぐり

時雨蛤

多度大社

北勢線

などがあります。


後藤酒造場の観光上の最大の特徴は、

「大規模観光蔵ではなく、桑名の地域文化の奥にある小さな家族蔵であること」

です。

所在地は、

桑名駅周辺の歴史市街地ではなく、

西部の赤尾・久米地区です。

つまり、

七里の渡し。

桑名城。

六華苑。

などの中心観光とは、

少し距離があります。


一方、

蔵の周囲には、

町屋川。

田園。

嘉例川。

北勢線。

など、

都市中心部とは異なる、

桑名の農村景観があります。

つまり、

「港町・城下町としての桑名」と「米を育てる内陸の桑名」

を、

後藤酒造場によってつなげられます。


また過去には、

近鉄・三岐鉄道等のハイキング企画と連動した、

酒蔵訪問・試飲イベントも実施されています。

ただし、

2026年9月時点の公式サイトでは、

通常の定時酒蔵見学制度は明確に案内されていません。

そのため、

蔵内部の訪問は、

事前問い合わせを基本

とするのが適切です。


公式店舗情報では、

営業時間は、

9:00~17:00。

定休日は、

土曜・日曜・祝日。

です。


広域観光では、

桑名の中心部に、

七里の渡し。

九華公園。

六華苑。

諸戸氏庭園。

があります。

さらに、

はまぐり料理。

時雨蛤。

と、

地酒を組み合わせられます。

👉 観光タイプは、

「小規模酒蔵+桑名宿+水運史+はまぐり食文化」型

です。


⑨ ターゲット

◎ 最優先

三重・桑名地酒ファン
青雲ファン
久波奈ファン
日本酒ファン
純米酒・食中酒ファン
三重県産酒米に関心がある層
神の穂ファン
地元米・地域農業に関心がある層
桑名旅行者
はまぐり・桑名食文化目的層
小規模家族酒蔵を好む層

○ 相性が良い

純米大吟醸・大吟醸ファン
山田錦ファン
五百万石ファン
Kura Master受賞酒ファン
全国新酒鑑評会金賞酒に関心がある層
東海道・七里の渡しファン
城下町・港町観光層
北勢線ファン
夫婦・シニア旅行者
日本酒初心者
インバウンド

△ 条件付き

大型観光施設を持つ酒蔵を求める層
いつでも自由に蔵内見学したい層
全商品を桑名市産米100%で造る酒を求める層

■ 想定ユーザー

桑名の地酒を探している人

青雲の蔵元を訪ねたい人

桑名産はまぐりに合う酒を探している人

三重県産山田錦・神の穂の酒を飲みたい人

嘉例川産五百万石の酒に興味がある人

小さな家族蔵の手造り酒を飲みたい人

桑名の港町文化と農村文化を一緒に知りたい人

全国新酒鑑評会金賞酒を飲みたい人


⑩ 導線

■ 王道モデル

桑名
↓
後藤酒造場
↓
青雲
↓
久波奈
↓
桑名の食

👉 「桑名を歩き、桑名の酒を飲む。」


■ 水モデル

鈴鹿山脈
↓
町屋川・員弁川
↓
久米の里
↓
農地
↓
後藤酒造場
↓
青雲

👉 「鈴鹿の川が育てた里で、酒を醸す。」


■ 桑名モデル

木曽三川
↓
伊勢湾
↓
桑名港
↓
米の交易
↓
城下町・宿場町
↓
久波奈

👉 「米が集まった町で、米の酒を醸す。」


■ 神の穂モデル

三重県
↓
神の穂
↓
三重県酵母
↓
後藤酒造場
↓
久波奈・颯

👉 「三重の米を、三重の酵母で。」


■ 嘉例川モデル

桑名市嘉例川
↓
特別栽培五百万石
↓
後藤酒造場
↓
純米かれがわ

👉 「嘉例川で育て、久米で醸す。」


■ 家族蔵モデル

初代 後藤宗左衛門
↓
二代
↓
三代
↓
四代 後藤悦夫
↓
蔵元杜氏
↓
青雲

👉 「四代で守る、一つの酒。」


■ はまぐりモデル

伊勢湾
↓
桑名はまぐり
↓
はまぐり鍋
↓
久波奈
↓
青雲

👉 「桑名の貝には、桑名の酒を。」


■ 歴史モデル

七里の渡し
↓
東海道
↓
桑名城
↓
米・商人・旅人
↓
地酒
↓
青雲

👉 「旅人の町で、食卓の酒を。」


■ 広域モデル

七里の渡し
↓
六華苑
↓
桑名のはまぐり
↓
後藤酒造場
↓
多度大社

👉 「港・城下・食・酒で、桑名を巡る。」


⑪ 強み

① 1917年創業

100年以上続く、

明確な時間資産があります。


② 家族経営

初代から四代まで、

小規模な家族蔵として酒造りを継承しています。


③ 蔵元杜氏

経営と酒造りの距離が近く、

造り手の思想が酒質へ直接反映されます。


④ 「米の旨味」という明確な軸

商品が変わっても、

蔵全体の酒造思想が分かりやすい。


⑤ 三重県産山田錦

純米大吟醸・大吟醸まで、

県産米で高品質酒を造れます。


⑥ 三重県産「神の穂」

三重独自の酒米を、

地域酒へ展開できます。


⑦ 三重県酵母

米だけでなく、

発酵要素にも地域性があります。


⑧ 嘉例川産五百万石

桑名市内の狭い地域まで、

商品化できます。


⑨ 「かれがわ」

地域農業そのものを、

一本の日本酒へできます。


⑩ 「久波奈」

桑名という土地を、

商品名として強く想起させます。


⑪ 「青雲」

蔵とともに受け継いだ、

長いブランド時間があります。


⑫ 大吟醸の少量生産

年間生産量を絞り、

酒質を優先する明確な姿勢があります。


⑬ 袋吊り雫酒

小規模蔵ならではの、

手間を掛けた高品質酒があります。


⑭ 低温長期もろみ

久波奈などで、

柔らかな旨味を作る技術軸があります。


⑮ 2026年全国新酒鑑評会金賞

「青雲」が、

現在も全国水準で評価されています。


⑯ Kura Masterでの継続評価

青雲・颯など、

複数商品・複数年で国際評価があります。


⑰ 桑名はまぐりとの相性

全国的に知られる地域食と、

自然に組み合わせられます。


⑱ 七里の渡し・東海道

全国級の街道史と、

地酒を接続できます。


⑲ 米交易都市・桑名という歴史

「米の旨味を重視する酒蔵」という思想と、

地域史がよく一致します。


⑳ 小規模だからこその地域密着性

大規模蔵では扱いにくい、

嘉例川など狭域の農産資源を商品化できます。


⑫ 弱点

第一の弱点は、

「青雲」という銘柄名だけでは、桑名が伝わりにくいこと。

青雲は、

美しく、

歴史のある名称です。

しかし、

初めて見る人が、

桑名。

久米。

町屋川。

まで連想することは難しい。

そのため、

「青雲=三重・桑名の酒」

という接続が重要です。


第二に、

「久波奈」「かれがわ」「颯」など複数ブランドの関係が初見では分かりにくいこと。

地域ブランド上は、

青雲=蔵の本流

久波奈=桑名

かれがわ=嘉例川・農業

颯=三重米・現代酒質

と整理すると、

理解しやすくなります。


第三に、

仕込み水の地域ストーリーが、名水型酒蔵ほど強く公表されていないこと。

蔵は、

町屋川沿いの久米の里にあります。

一方、

公式情報では、

特定の伏流水や地下水源を、

酒質の中心ストーリーとして大きく打ち出してはいません。

そのため、

「町屋川流域の酒蔵」

と、

「実際の仕込み水」

を混同しないことが重要です。


第四に、

全商品が桑名市産米ではないこと。

嘉例川産五百万石という強い商品はあります。

一方、

山田錦。

神の穂。

などは、

三重県内の別地域を含みます。

したがって、

蔵全体を、

「桑名産米100%」

とは表現できません。


第五に、

家族経営の小規模蔵であるため、生産量に限界があること。

これは、

品質面では強みです。

一方、

大量供給。

全国量販。

大規模輸出。

には向きにくい。

そのため、

ブランド価値は、

量より地域性と酒質

にあります。


第六に、

桑名中心市街地から酒蔵が離れていること。

七里の渡し。

九華公園。

六華苑。

などは、

桑名駅・旧城下町側。

後藤酒造場は、

西部の赤尾・久米地区。

です。

徒歩だけで、

観光を一体化するのは難しい。


第七に、

常設の観光酒蔵として情報が十分に整備されていないこと。

過去には、

鉄道会社等と連携した酒蔵訪問イベントがあります。

一方、

2026年9月時点の公式サイトでは、

通常の定時見学制度は明確に案内されていません。

そのため、

訪問時は、

事前確認が基本です。


第八に、

古代醸造伝承を、史実と同じ強さで語れないこと。

味酒臣。

天武天皇。

御厨。

麹座。

という物語は、

非常に魅力があります。

一方、

細部まで歴史的事実として確定しているわけではありません。

そのため、

「蔵元・地域に伝わる醸造伝承」

として扱うことで、

物語性と正確性を両立できます。


⑬ 本質

👉 「米の交易で栄えた桑名の西部・久米の里で、三重の米と地域農業を家族の手で『青雲』『久波奈』『かれがわ』へ醸し、桑名の食と暮らしへ戻し続けること。」

後藤酒造場を、

単なる、

「桑名の小さな地酒蔵」

として捉えるだけでは、

本質を十分に表現できません。

最大の特徴は、

「桑名という広域の歴史と、嘉例川という狭域の農業を、同じ酒蔵で表現できること」

です。


第一の本質は「久米の里」

後藤酒造場があるのは、

桑名駅前でも、

旧宿場町の中心でもありません。

町屋川に近い、

久米の里です。

つまり、

桑名の酒を、観光中心部ではなく米を育てる側で造っている。

ことが重要です。


第二の本質は「米」

後藤酒造場は、

公式に、

米の持つ豊かな旨味

を最優先にしています。

つまり、

香り。

甘味。

酸。

より前に、

米があります。

これは、

米の交易都市として栄えた桑名と、

非常に相性が良い思想です。


第三の本質は「青雲」

青雲は、

初代が蔵とともに受け継いだ名前です。

つまり、

後藤家の歴史より前から、

酒名の歴史があります。

「蔵を買う」と同時に「名前の記憶を継ぐ」。

ところから、

後藤酒造場は始まりました。


第四の本質は「久波奈」

青雲が、

蔵の歴史を示すなら、

久波奈は、

土地を示します。

三重県産山田錦。

神の穂。

三重県酵母。

によって、

「桑名の名と三重の原料を一つにする酒」

です。


第五の本質は「かれがわ」

さらに狭くなると、

嘉例川。

その地区の五百万石。

それを、

後藤酒造場が純米酒へする。

つまり、

「一つの集落を、一つの商品にする。」

ことができます。

これは、

大規模酒蔵では作りにくい、

非常に強い地域性です。


第六の本質は「家族」

四代。

家族経営。

蔵元杜氏。

つまり、

酒造りと経営が、

非常に近い。

「誰が造ったか」が見える酒。

これが、

後藤酒造場の価値です。


第七の本質は「手造り」

大吟醸でも、

年間生産量は非常に少ない。

袋吊り。

無濾過。

低温熟成。

低温長期もろみ。

という、

時間と手間を使います。

つまり、

小さいことを、品質へ変える。

酒蔵です。


第八の本質は「食」

後藤酒造場が理想とするのは、

肴を引き立てながら、

酒自身も旨い酒。

これは、

桑名はまぐり。

時雨蛤。

魚介。

だし。

という地域食と、

非常に良く合います。

つまり、

「米の旨味」と「海の旨味」が食卓で出会う。

のです。


第九の本質は「交易」

桑名は、

米が集まる港。

人が通る宿場。

商人が集まる都市。

でした。

後藤酒造場は、

桑名西部の農村にありますが、

造った酒は、

地域外へ出ていきます。

Kura Master。

全国新酒鑑評会。

などを通じ、

現在では海外評価へも広がりました。

つまり、

「米が桑名へ集まった歴史」が、「桑名の酒が外へ出る歴史」へ反転している。

と見ることができます。


第十の本質は「大きくしすぎないこと」

後藤酒造場の価値は、

巨大化ではありません。

家族で造る。

地域米を使う。

少量で仕込む。

食事と飲む。

つまり、

「土地との距離を近く保ったまま、品質を高める。」

ことです。


したがって、

後藤酒造場の地域ブランド上の本質は、

「鈴鹿山脈から町屋川・員弁川へつながる久米の里を醸造地とし、木曽三川と伊勢湾による米交易で栄えた桑名の歴史を背景に、三重県産山田錦・神の穂・三重県酵母、桑名市嘉例川産五百万石を、四代続く家族経営・蔵元杜氏の手造りで『青雲』『久波奈』『かれがわ』『颯』へ醸し、米の旨味を桑名はまぐりなどの食文化へ戻すこと」

にあります。

後藤酒造場は、

「桑名にある小さな酒蔵」

にとどまりません。

「米の港・桑名と、米を育てる久米の里を、家族の酒造りで一つにつなぐ“桑名・米旨味食文化型酒蔵”」

です。


⑭ コピー

「桑名を醸す、青雲。」

「久米の里から、桑名の一献へ。」

「米の町で、米の旨味を醸す。」

「桑名の米文化を、青雲に。」

「三重の米を、家族の手で。」

「神の穂を、久米の里で。」

「桑名の名を、久波奈に。」

「嘉例川で育て、久米で醸す。」

「一つの集落を、一つの酒に。」

「米を磨き、旨味は残す。」

「香りの奥に、米がある。」

「肴を引き立て、酒も旨い。」

「桑名の蛤には、桑名の酒を。」

「米の旨味と、海の旨味。」

「四代で守る、青雲。」

「小さな蔵だから、手を掛ける。」

「量より、米の味。」

「港の町と、里の酒。」

「桑名を飲むなら、久波奈。」

「桑名の米と食を、一献につなぐ。」


■ 結論

桑名市赤尾・後藤酒造場を取り巻く地域は、

「鈴鹿山脈から流れる町屋川・員弁川、木曽三川、伊勢湾、肥沃な平野、東海道・七里の渡し、城下町・港町、米交易、はまぐり文化が重なる“川・米・港・街道・食一体型地域文化圏”」

です。

桑名は、

単なる東海道の宿場町ではありません。

尾張。

美濃。

伊勢。

の米が集まり、

木曽三川と伊勢湾から外へ運ばれた、

「米と物流の町」

でもありました。


後藤酒造場は、

「1917年に初代・後藤宗左衛門が久米の里の酒蔵を買い取り、『青雲』という酒名も受け継ぎ、現在まで四代・家族経営で酒を醸す桑名の地域酒蔵」

です。

現在は、

三重県産山田錦。

神の穂。

三重県酵母。

嘉例川地区産五百万石。

を用い、

青雲。

久波奈。

かれがわ。

颯。

へ展開しています。

2026年には、

令和7酒造年度全国新酒鑑評会で、

「青雲」が金賞

を受賞しています。

つまり、

地域密着型の小規模蔵でありながら、

現在も全国水準の醸造技術を持っています。


地域ブランドの基本構造は、

「鈴鹿山脈=自然の起点」

「町屋川・員弁川=久米の生活圏」

「木曽三川=桑名広域の水運」

「伊勢湾=港・魚食」

「久米の里=醸造地」

「古代醸造伝承=地域文化」

「1917年=創業」

「四代=人的継承」

「家族経営=生産構造」

「青雲=蔵の本流」

「久波奈=桑名」

「かれがわ=嘉例川農業」

「颯=三重酒米」

「山田錦=高級酒」

「神の穂=三重の酒米」

「五百万石=地域農業」

「三重県酵母=発酵の地域性」

「米の旨味=酒質思想」

「桑名はまぐり=地域食」

「七里の渡し=桑名の歴史観光」

によって構成されています。


後藤酒造場最大の強みは、

「地域の縮尺を、酒ごとに変えられること」

です。

「青雲」は、

蔵の歴史を伝える。

「久波奈」は、

桑名を伝える。

「かれがわ」は、

嘉例川という集落と農業を伝える。

「颯」は、

三重の酒米を伝える。

つまり、

一つの酒蔵で、

蔵 → 市 → 集落 → 県

という異なる地域スケールを、

日本酒として表現できます。


また、

桑名の地域ブランドとして重要なのは、

米と海の両方です。

西側には、

米を育てる農村。

東側には、

はまぐりを育てる伊勢湾。

その間に、

城下町・宿場町・港町としての桑名があります。

後藤酒造場の酒は、

この二つを、

食卓で結びます。

「里で醸した米の酒を、港町の蛤と飲む。」

これが、

非常に桑名らしい飲み方です。


青雲を飲む。

↓

後藤酒造場を知る。

↓

久米の里を知る。

↓

町屋川を知る。

↓

三重県産山田錦・神の穂を知る。

↓

久波奈を飲む。

↓

桑名という土地を知る。

↓

嘉例川を知る。

↓

かれがわを飲む。

↓

桑名中心部へ行く。

↓

七里の渡しを歩く。

↓

はまぐりを食べる。

↓

青雲・久波奈を合わせる。

この循環によって、

後藤酒造場の酒は、

単なる三重県産日本酒ではなく、

「桑名という土地の米・川・港・食を理解する味覚の入口」

になります。


後藤酒造場は、

「家族で営む小さな酒蔵」

だからこそ価値があります。

大量に造るのではなく、

三重の米。

桑名の米。

一つの集落。

一つの食文化。

まで見ながら、

少量で酒を造る。

その結果、

2026年には、

全国新酒鑑評会金賞という品質評価まで到達しています。

後藤酒造場は、

「桑名の米交易の歴史、久米の里の醸造文化、三重の酒米、嘉例川の農業、桑名はまぐりの食文化を『青雲』『久波奈』『かれがわ』でつなぐ、桑名地域文化の中核酒蔵」

です。

後藤酒造場を象徴する地域ブランド表現は、

「桑名の米と食を、一献につなぐ。」

です。

後藤酒造場のテロワールを味わう👇

イメージ 酒蔵 説明 リンク
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後藤酒造場

木曽三川と伊勢湾の水運文化が交わる桑名・久米の里で、1917年から酒を醸す家族経営の小さな酒蔵。「青雲」「颯」「久波奈」「かれがわ」を軸に、三重県産山田錦・神の穂・五百万石と三重県酵母を生かし、“華やかな香りより、米の旨味をきちんと残す”酒造りを続ける、北伊勢の地域密着型実力蔵。

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