沢の鶴(酒蔵ガイド)

― 神戸・灘五郷の西郷で1717年から酒を醸す、300年超の老舗酒蔵。米屋を営んでいた初代が酒造りを始めたことを原点に、「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」を貫く。六甲山系の名水「宮水」、兵庫県特A地区・実楽の山田錦、丹波流の醸し技、生酛造りを核に、「米だけの酒」の日常純米から純米大吟醸、燗酒、樽酒、古酒、低アルコール酒まで展開。ヤンマーとの新酒米開発「NADA88」、CO₂削減型酒造り、阪神・淡路大震災から復興した沢の鶴資料館まで含め、**“灘の伝統を、毎日の食卓と次世代の日本酒へつなぐ純米酒蔵”**である。


① 一行定義

米と宮水を磨き続ける、1717年創業・灘の純米酒蔵。


② ブランド要約

所在地: 神戸市灘区新在家南町5丁目1番2号
会社名: 沢の鶴株式会社
創業: 享保2年・1717年
代表者: 代表取締役社長 西村隆・15代目
資本金: 9,600万円
従業員数: 180名
地域: 神戸・灘五郷・西郷
発祥: 米屋を営む初代が副業として酒造りを開始
象徴: 米の字を図案化した「※」マーク
酒造思想: 米を生かし、米を吟味し、米にこだわる
得意分野: 純米酒・食中酒
主要酒米: 山田錦
重要産地: 兵庫県三木市吉川町実楽・山田錦特A地区
農家との関係: 1889年頃から約130年以上
仕込水: 灘の宮水
酒造技術: 丹波流・生酛造り・吟醸造り
主力商品: 米だけの酒
上位酒: 純米大吟醸 瑞兆・NADA88ほか
酒質領域: 純米大吟醸・純米吟醸・特別純米・純米・大吟醸・本醸造・樽酒・古酒・低アルコール酒
食品: 奈良漬など
資料館: 沢の鶴資料館
資料館所在地: 神戸市灘区大石南町1丁目29番1号
開館: 10:00〜16:00
入館料: 無料
休館: 水曜日・盆・年末年始等
最寄駅: 阪神大石駅から徒歩約10分
蔵開き: 本社工場・資料館で開催実績あり

沢の鶴の原点は、

米屋。

1717年、灘・西郷で米屋を営んでいた初代が、副業として酒造りを始めた。

この出自が現在まで続く、

「米へのこだわり」

を形成している。

その象徴がラベルなどに使われる、

「※」マーク。

米の字を由来としており、沢の鶴が自らを、

“米を起点にした酒蔵”

と位置づけるブランド記号でもある。

もう一つの軸が、

宮水。

六甲山系から流れる伏流水で、鉄分が少なく、リン・カリウムなど酒造りに適した成分を含む硬度の高い水である。

沢の鶴では専用井戸から宮水を汲み、

毎日タンクローリーで酒蔵へ運ぶ。

この水が、

米の旨味
+発酵力
+すっきりしたキレ

を持つ「灘の男酒」の骨格を形成する。

そして沢の鶴は、

純米酒

をブランドの中心に据えている。

特別な日にだけ飲む高級酒ではなく、

毎日の食事がおいしくなる酒。

ここが沢の鶴の基本思想である。

👉 “300年の灘酒文化を、高級品だけではなく毎日の食卓へ届けてきた蔵。”


③ 味ポジション

香り  :★★☆☆☆〜★★★★★
甘味  :★★☆☆☆〜★★★★★
旨味  :★★★★☆〜★★★★★
透明感 :★★★☆☆〜★★★★★
酸   :★★★☆☆〜★★★★☆
キレ  :★★★★☆〜★★★★★
コク  :★★★☆☆〜★★★★★

👉 “米の旨味を中心に、宮水と生酛のキレで料理へつなぐ『灘・純米食中型』。”

沢の鶴が純米酒で重視するのは、

華やかな吟醸香だけではない。

公式にも、

香りは適度に抑え
米の旨味を残し
料理と合わせる

という方向を明確にしている。

「米だけの酒」は、

中口
+軽快
+なめらか
+ほどよい旨味。

「特別純米酒 実楽山田錦」は、

やや辛口
+生酛のコク
+山田錦の旨味
+キレ。

「灘生酛」は、

すっきり
+コク
+締まった後口。

「瑞兆」は、

吟醸香
+奥深いコク
+まろやかさ
+清涼感。

「NADA88」は、

梨・バナナを思わせる果実香
+米の甘味
+上品な旨味。

「SHUSHU Light」は、

低アルコール8.5%
+甘口
+軽快
+フルーティー。

「整酒」は、

アルコール10%
+梨様の香り
+まろやかな甘味。

👉 “辛口か甘口かではなく、『米をどう料理へつなぐか』が沢の鶴の味の中心。”


④ 強み

① 1717年創業、300年を超える酒造史
② 日本を代表する酒どころ・灘五郷の西郷に立地
③ 米屋を発祥とする明確なブランドストーリー
④ 「※」マークに象徴される米へのこだわり
⑤ 宮水を仕込水に使用
⑥ 専用井戸から宮水を毎日酒蔵へ輸送
⑦ 丹波流の醸し技を継承
⑧ 生酛造りを現代商品へ活用
⑨ 純米酒をブランドの中核に設定
⑩ ロングセラー「米だけの酒」
⑪ 米・米麹・水だけの無添加純米酒を日常価格帯へ展開
⑫ 特A地区・実楽の山田錦を契約栽培
⑬ 実楽農家との約130年以上の関係
⑭ 社員が田んぼへ入り米作りを学ぶ仕組み
⑮ 特別純米「実楽山田錦」
⑯ 純米大吟醸から燗酒まで広い商品構成
⑰ 生酛純米・樽酒・古酒まで灘酒文化を商品化
⑱ 低アルコール「SHUSHU Light」「整酒」へ展開
⑲ ヤンマーと新酒米「OR2271」を共同開発
⑳ 純米大吟醸「NADA88」として商品化
㉑ 環境対応米を使う「SUSTAINABLE CHALLENGE300」
㉒ 神戸製鋼所の排熱由来蒸気を酒造工程へ利用
㉓ CO₂排出量を年間約100トン、約17%削減する仕組み
㉔ 2024年大阪国税局清酒鑑評会で複数優秀賞
㉕ IWC2024で「八継 刻50 本醸造」GOLD
㉖ 歴史・震災復興・観光を担う沢の鶴資料館

👉 “最大の強みは、巨大ブランドでありながら『米・水・造り』という日本酒の基本からブランドを崩していないこと。”

特に重要なのが、

兵庫県三木市吉川町・実楽地区。

ここは山田錦の、

特A地区。

沢の鶴と地域農家との関係は1889年頃まで遡り、現在も契約栽培米を全量買い取る。

若手社員自身が田んぼへ通い、

酒を造る前に米を知る。

という文化を残している。

同時に沢の鶴は、

伝統保存だけの会社ではない。

ヤンマーとの「酒米プロジェクト」では、

新酒米、

OR2271

を開発。

その米から、

純米大吟醸 NADA88

を造った。

さらに2026年発売の、

SUSTAINABLE CHALLENGE300 純米吟醸

では、高温耐性品種「にじのきらめき」を使用。

隣接する神戸製鋼所から排熱由来の蒸気供給を受ける仕組みなどで、酒造全体のCO₂排出量を年間約100トン削減している。

つまり、

三百年前の造りを守る。

だけではなく、

三百年後に酒造りを残す。

という方向へブランドを広げている。


⑤ 向いている人

・灘五郷の酒を飲みたい人
・日本酒の王道を知りたい人
・純米酒が好きな人
・米の旨味を重視する人
・料理と一緒に日本酒を飲む人
・辛口とキレを好む人
・生酛酒が好きな人
・燗酒を楽しみたい人
・山田錦の産地まで知りたい人
・毎日の晩酌酒を探している人
・純米大吟醸も楽しみたい人
・低アルコール日本酒を試したい人
・日本酒初心者
・新しい酒米や技術に興味がある人
・酒蔵の歴史を知りたい人
・灘五郷観光を楽しみたい人

👉 “高級酒だけではなく、日常の食卓から灘酒の本質を知りたい人向け。”

選び方は、

純米大吟醸 瑞兆
→ 華やか・上品・贈答

NADA88
→ 新酒米・革新・果実香

実楽山田錦
→ 特A山田錦・生酛・米旨

灘生酛
→ 灘酒・生酛・辛口

米だけの酒
→ 日常純米・万能食中酒

純米
→ 生酛・燗・旨口

Kobe1717
→ 神戸・兵庫限定・山田錦

100人の唎酒師
→ 生酛・生原酒・濃醇

SHUSHU Light
→ 初心者・低アル

整酒
→ 甘口・低アル

たまには酔いたい夜もある
→ 糀・甘口・純米原酒

と整理すると分かりやすい。


⑥ 向かない人

・華やかな吟醸香だけを最優先する人
・超淡麗な酒だけを求める人
・小規模クラフト蔵だけを好む人
・希少限定酒だけを価値基準にする人
・酸の強いモダン酒だけを求める人
・日本酒を料理と切り離して飲みたい人
・地域・米・水・酒造文化に関心がない人

👉 “派手な一本勝負ではなく、食事と何杯も飲める完成度を重視する人向け。”

沢の鶴は、

純米大吟醸
+純米吟醸
+特別純米
+純米
+生酛
+本醸造
+樽酒
+古酒
+低アルコール酒

まで極めて幅広い。

そのため、

最高級酒一本だけではなく、「瑞兆」「実楽山田錦」「米だけの酒」「生酛純米」を横断すると沢の鶴の本質が見える。


⑦ 商品カテゴリ

■ 純米大吟醸 瑞兆

沢の鶴を代表する上位純米大吟醸。

山田錦使用
精米歩合:47%
アルコール度数:16.5%
日本酒度:+3

モンドセレクション2017最高金賞。

特徴は、

透明感のある香り
+芳醇な吟醸香
+奥深いコク
+まろやかさ
+すがすがしい後口。

👉 “米の旨味と吟醸香を上品にまとめる、沢の鶴の王道純米大吟醸。”


■ 純米大吟醸 NADA88

沢の鶴の未来を象徴する純米大吟醸。

ヤンマーとの酒米プロジェクトから誕生した、

新酒米「OR2271」

を使用。

特徴は、

梨
+バナナ様の果実香
+米由来の甘味
+上品な旨味
+滑らかさ。

👉 “300年企業が、米そのものから日本酒をつくり直した一本。”


■ 特別純米酒 実楽山田錦

沢の鶴の米へのこだわりを最も明確に示す一本。

原料米:兵庫県三木市吉川町実楽産山田錦100%

実楽は、

山田錦特A地区。

沢の鶴と農家は約130年以上の関係を持つ。

精米歩合:70%
日本酒度:+2.5
アルコール度数:14.5%

生酛造りによる、

キレのある旨味
+きめ細かな口当たり
+しっかりしたコク

が特徴。

👉 “田んぼから沢の鶴を理解するための一本。”


■ 特別純米酒 灘生酛

「灘らしさ」を正面から見せる特別純米。

山田錦使用
宮水仕込み
生酛造り

特徴は、

山里を思わせる香り
+コク
+すっきり
+締まった後口。

冷酒だけでなく、

35〜40℃の燗

にも対応する。

👉 “米・宮水・生酛という灘酒の基本を一杯へ。”


■ 米だけの酒

沢の鶴を最も象徴する日常酒。

米
+米麹
+水

だけで醸す純米酒。

醸造アルコール・糖類・酸味料を使わず、

100%無添加。

アルコール度数:14.5%
日本酒度:+2
麹米精米歩合:65%

特徴は、

繊細な香り
+ほどよい旨味
+軽快
+飲み飽きしない味。

公式では現在、

純米酒売上No.1ブランド

として紹介している。

👉 “特別な純米酒を日常酒へ変えた、沢の鶴の中核商品。”


■ 米だけの酒 コクとうまみなのにすっきり

生酛を明確に押し出した純米パック酒。

特徴は、

果実様の香り
+コク
+旨味
+細かな酸
+すっきりした余韻。

アルコール度数:14.5%
日本酒度:+2

👉 “パック酒と生酛を結びつける、沢の鶴らしい日常純米。”


■ 純米

生酛造りの王道純米。

日本酒度:+4
アルコール度数:14.5%

特徴は、

米の旨味
+深いコク
+芳醇な香り
+キレ。

冷酒ではキレ。

燗では旨味が広がる。

👉 “温度で表情を変える、灘の基本純米。”


■ Kobe1717

兵庫県限定の純米吟醸。

創業年、

1717

を商品名にした神戸ブランド酒。

兵庫県産山田錦を使い、六甲山と神戸の自然・歴史を商品へまとめている。

冷酒だけでなく、

ぬる燗

にも対応する。

👉 “神戸という街と、300年の沢の鶴を一本へ。”


■ SUSTAINABLE CHALLENGE300 純米吟醸

2026年発売。

高温耐性・収量性に優れる、

福井県産「にじのきらめき」

を使用。

精米歩合:57%
日本酒度:+12
アルコール度数:15.5%

特徴は、

りんご様の香り
+米の旨味
+キレの良い辛口。

神戸製鋼所の排熱を活用した蒸気供給など、環境負荷低減型の酒造りとも接続している。

👉 “300年続いた酒蔵が、300年先を考えて造る酒。”


■ 100人の唎酒師

沢の鶴で働く100人以上の唎酒師を象徴する特別純米。

山田錦
+生酛造り
+生酒
+原酒

という力強い構成。

アルコール度数:18.5%

特徴は、

フレッシュ
+フルーティー
+濃醇
+山田錦のコク。

ロックにも対応する。

👉 “沢の鶴の社員自身が、味を選び抜く日本酒。”


■ SHUSHU Light

日本酒初心者へ向けた低アルコール純米。

アルコール度数:8.5%
日本酒度:−23

特徴は、

甘口
+爽やか
+フルーティー
+軽快。

公式は、

「沢の鶴史上最も飲みやすい純米酒」

と位置づける。

👉 “日本酒の入口を、8.5%まで軽くした一本。”


■ 整酒

アルコール度数10%の純米酒。

特徴は、

梨様の穏やかな香り
+米のまろやかな甘味。

冷酒だけでなく、

35℃前後

に温めても楽しめる。

👉 “晩酌を『酔う時間』から『整える時間』へ再設計した日本酒。”


■ たまには酔いたい夜もある

糀を通常より多く使う純米原酒。

アルコール度数:17.5%
日本酒度:−10

特徴は、

糀由来の甘味
+爽やかな酸
+濃縮した米旨。

ストレート・ロックに加え、

1:1で割る

という飲み方も提案している。

👉 “純米原酒を、自由に割って飲むという新しい提案。”


■ 特別純米酒 本格甘口 山田錦

山田錦100%。

通常の純米酒基準より多く麹米を使い、

甘味
+酸味
+コク
+旨味
+キレ

を両立する。

和食だけでなく洋食・中華にも対応する。

👉 “辛口イメージの強い灘酒から、山田錦の甘旨を引き出す一本。”


■ 純米原酒

加水せず、原酒の濃度を楽しむ純米酒。

冷酒だけでなく、

ロック

にも適する。

👉 “沢の鶴の米旨を、原酒の密度で味わう。”


■ 純米樽酒

杉樽の香りと純米酒を組み合わせた、

灘らしい伝統カテゴリー。

冷酒〜常温で楽しめ、すき焼き、焼鳥、ステーキなど味の強い料理にも対応する。

👉 “江戸から続く灘の酒文化を、杉香とともに飲む。”


■ 生酛造り ひやおろし 純米酒

秋季の熟成純米。

生酛由来の旨味を、

冷酒
+燗

の双方で楽しむ季節商品。

👉 “灘酒の『秋映え』を、季節酒として楽しむ。”


■ 1995年醸造 生酛純米古酒

阪神・淡路大震災が発生した、

1995年

に仕込まれた生酛純米酒を約30年間熟成した特別酒。

2024年に数量限定販売され、売上は災害復興支援へつながった。

👉 “震災の記憶を、30年という熟成時間で未来へ渡す酒。”


■ 古酒仕込み梅酒

山田錦で仕込んだ生酛純米を3年以上熟成。

その古酒へ、

紀州南高梅

を漬け込む。

全国梅酒品評会2024、

日本酒梅酒部門 金賞。

特徴は、

熟成酒の旨味
+南高梅の酸
+深いコク。

👉 “生酛純米の熟成力を、梅酒へ広げた沢の鶴。”


■ 古酒仕込み 紅茶梅酒

生酛純米古酒で仕込んだ梅酒と、

オーガニック紅茶

を組み合わせるリキュール。

アールグレイの香り、南高梅の酸、古酒の深みを融合する。

👉 “日本酒蔵の熟成技術を、紅茶と梅へ越境させた酒。”


■ 奈良漬・食品

沢の鶴は日本酒だけではなく、

良質な酒粕

を生かした奈良漬なども展開。

酒造りの副産物を食品へ戻すことで、

米を最後まで使い切る

文化につなげている。

👉 “酒だけではなく、酒粕まで食卓へ戻す。”


⑧ 飲み方

冷酒     :◎◎
常温     :◎◎
ぬる燗    :◎◎
熱燗     :◎
ワイングラス :◎◎
ロック    :◎
原酒     :◎
低アル    :◎◎
食中酒    :◎◎

👉 純米大吟醸・純米吟醸は冷酒。実楽山田錦・灘生酛・純米は冷酒〜燗。「米だけの酒」は食中万能型。原酒はロック、SHUSHU Light・整酒はしっかり冷やして楽しみたい。

■ 料理との合わせ方

純米大吟醸 瑞兆
→ 白身魚、寿司、刺身、上品な前菜

NADA88
→ カルパッチョ、魚介、素材を生かした料理

実楽山田錦
→ 牛肉、すき焼き、焼鳥、茸料理

灘生酛
→ 焼魚、煮物、鍋、肉料理

米だけの酒
→ 豆腐、焼魚、煮物、家庭料理

純米
→ おでん、鍋、焼鳥、煮魚

Kobe1717
→ 鮎塩焼き、山菜天ぷら、帆立、海老料理

100人の唎酒師
→ 肉料理、濃い味の肴

純米樽酒
→ すき焼き、焼鳥、ステーキ

SHUSHU Light
→ 前菜、洋食、軽いおつまみ

神戸・灘なら、

神戸牛
明石鯛
穴子
焼鳥
すき焼き
おでん
出汁料理
中華料理

まで幅広く合わせやすい。

👉 “宮水で醸した米旨の酒を、神戸の和・洋・中すべての食卓へ。”


⑨ 位置づけ

クラシック ← ◎ → ◎ モダン
穏やか   ← ◎ → ○ 華やか
淡麗    ← ◎ → ◎ 濃醇
辛口    ← ◎ → ◎ 甘口
日常酒   ← ◎ → ◎ 最高級酒
伝統製法  ← ◎ → ◎ 技術革新
大手酒蔵  ← ◎ → ○ 農家密着
国内市場  ← ◎ → ◎ 新市場
酒単体   ← ○ → ◎ 食文化
商品    ← ○ → ◎ 観光・文化

👉 “300年の灘酒文化を、純米・食・農業・技術革新へ拡張する『灘・米文化革新型』酒蔵。”

灘五郷の中で沢の鶴を整理すると、

大手灘酒ブランドの共通資産である、

宮水
+山田錦
+丹波杜氏文化
+灘の寒造り

を持ちながら、

沢の鶴は特に、

「米」

をブランドの中心へ置いている。

ブランド構造は、

灘五郷・西郷
→ 1717年創業
→ 米屋
→ ※マーク
→ 実楽山田錦
→ 宮水
→ 丹波流
→ 生酛
→ 純米酒
→ 米だけの酒
→ 日常の食卓
→ NADA88
→ 新酒米開発
→ サステナブル酒造
→ 沢の鶴資料館

という流れを持つ。

重要なのは、

“300年続く大手酒造会社”

だけではないこと。

130年以上農家と付き合う。

社員が田んぼへ入る。

宮水を毎日運ぶ。

生酛を残す。

純米酒を日常価格へする。

新しい酒米を研究する。

低アルコール酒を造る。

排熱を酒造りへ利用する。

古い酒蔵を資料館として保存する。

阪神・淡路大震災で全壊した資料館を再建する。

つまり沢の鶴は、

“昔ながらの灘酒メーカー”

ではない。

“米から日本酒の未来まで設計する、灘の酒文化企業”

と捉えるのが最も適切である。


■ コピー

メイン

「米とともに三百年。灘を醸す、沢の鶴。」

サブ

1717年創業。山田錦・宮水・生酛で、食卓に寄り添う純米酒を醸す。


■ 結論

神戸・灘五郷の西郷で1717年から酒造りを続ける沢の鶴。

その原点は、

米屋。

そこから300年以上、

「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」

という酒造りを続けてきた。

特A地区・実楽の山田錦。

六甲山系の宮水。

丹波流。

生酛。

純米酒。

これらを軸に、

純米大吟醸 瑞兆
+実楽山田錦
+灘生酛
+米だけの酒
+Kobe1717
+低アルコール酒
+樽酒
+古酒

まで、日常酒から高級酒へ広い商品体系を形成している。

特に沢の鶴を象徴するのが、

「米だけの酒」。

純米酒を「特別な日に飲む高価な酒」だけにせず、

毎日の食卓で飲める純米酒

へ広げた商品である。

その一方で、

ヤンマーと新酒米を開発する。

CO₂を削減する。

高温に強い米を使う。

低アルコール日本酒を開発する。

という未来志向も強い。

さらに、江戸末期の酒蔵文化を伝える沢の鶴資料館は、1995年の阪神・淡路大震災で全壊しながら、1999年に免震構造を導入して再建された。

現在も無料で公開され、

灘酒の歴史を次世代へ伝える文化拠点

として機能している。

沢の鶴の価値は、

「300年以上続いていること」だけではない。

米を育てる人とつながる。

宮水を守る。

伝統製法を残す。

毎日の食卓へ純米酒を届ける。

日本酒初心者への入口を作る。

新しい酒米を生み出す。

環境負荷を減らす。

そして灘の酒文化を未来へ残す。

三百年の灘を、次の三百年へ醸し続ける――それが沢の鶴である。

沢の鶴のテロワールを味わう👇

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沢の鶴

米と宮水を磨き続ける、1717年創業・灘の純米酒蔵。

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