山梨銘醸(酒蔵ガイド)
― 南アルプス・甲斐駒ヶ岳の名水を核に、300年近い歴史と革新的なスパークリング日本酒を世界へ展開する、白州を代表する酒蔵「七賢」。 ―

① 一行定義
山梨銘醸は、山梨県北杜市白州町で「七賢」を醸す、1750年創業・甲斐駒ヶ岳の伏流水・地元酒米・滑らかな酒質・世界水準のスパークリング日本酒を強みとする白州の老舗酒蔵。
② ブランド要約
所在地: 山梨県北杜市白州町台ヶ原2283
創業: 寛延3年・1750年
代表ブランド: 七賢
環境: 南アルプス・甲斐駒ヶ岳・白州・甲州街道台ヶ原宿
水: 甲斐駒ヶ岳から流れる白州の伏流水・尾白川水系
米: 地元農家との契約栽培を軸とした酒米
象徴: 水・純米酒・スパークリング日本酒・歴史文化・食・滞在体験
👉 “白州の水を、酒・食・歴史・世界ブランドへ変える蔵”
1750年、信州高遠で酒造業を営んでいた北原家から分家した初代・北原伊兵衛が、白州の水に惚れ込み、甲州街道の宿場町・台ヶ原で酒造りを始めたのが山梨銘醸の起源である。
「七賢」の名は1835年、母屋竣工の祝いとして高遠城主・内藤駿河守から贈られた「竹林の七賢人」の欄間に由来する。1880年には明治天皇の巡幸に際して母屋の奥座敷が行在所となった。
③ 味ポジション
香り :★★★★☆
甘味 :★★★☆☆
旨味 :★★★★☆
透明感 :★★★★★
キレ :★★★★☆〜★★★★★
コク :★★★☆☆〜★★★★☆
👉 “透明感・果実味・酸・滑らかさを軸にした現代的食中酒型”
七賢の味を一言でまとめるなら、重さよりも**「水の透明感と滑らかさ」**が中心。
純米吟醸「天鵞絨の味」は切れのよい果実味と酸味、純米「風凛美山」は米の旨味を生かした辛口、純米大吟醸「絹の味」は料理を引き立てる滑らかさを特徴としており、銘柄ごとに個性を持たせながらも、全体として清らかで食事に合わせやすい方向性が一貫している。
スパークリングでは、この透明感に泡・酸・旨味を重ね、通常の日本酒とは異なる「乾杯酒」の領域までブランドを拡張している。
④ 強み
① 1750年創業、約300年の歴史
② 南アルプス・甲斐駒ヶ岳の水という圧倒的な地域資源
③ 甲州街道・台ヶ原宿に現存する歴史的酒蔵空間
④ 地元契約農家の酒米を生かす地域型酒造り
⑤ 純米・純米吟醸・純米大吟醸まで明快な定番商品構成
⑥ 瓶内二次発酵を軸としたスパークリング日本酒の高度な商品力
⑦ 「白心」がIWC2025最高賞チャンピオン・サケ
⑧ 「星ノ輝」がKura Master 2026審査員賞・プラチナ賞
⑨ アラン・デュカスとの国際的コラボレーション
⑩ 酒蔵・歴史文化・発酵料理・カフェ・宿泊まで一体化した体験設計
👉 “名水を酒にするだけでなく、名水そのものをブランド資産に変えた蔵”
2025年には純米大吟醸「白心」がIWC SAKE部門の最高賞「チャンピオン・サケ」を受賞。2026年には「七賢 星ノ輝 スパークリング」がKura Masterのサケ・スパークリング部門でプラチナ賞を獲得し、さらに審査員賞に選ばれた。
つまり七賢は、国内の歴史ある地酒ブランドから、国際評価を伴うプレミアムSAKEブランドへ既に移行していると評価できる。
⑤ 向いている人
・山梨・白州の地酒を飲みたい人
・透明感のある日本酒が好きな人
・きれいな辛口や食中酒を好む人
・果実味や爽やかな酸を楽しみたい人
・純米吟醸・純米大吟醸が好きな人
・ワイン感覚で日本酒を楽しみたい人
・スパークリング日本酒に興味がある人
・料理とのペアリングを重視する人
・国際的に評価された日本酒を飲みたい人
・酒だけでなく水・歴史・建築・食まで体験したい人
・白州や八ヶ岳・南アルプス観光と酒蔵を組み合わせたい人
👉 “初心者から日本酒愛好家、ワインユーザーまで入口を作れるブランド”
⑥ 向かない人
・非常に重く濃厚な熟成酒だけを求める人
・強い甘口だけを好む人
・昔ながらの野太い地酒感だけを求める人
・香りを抑えた超クラシック酒だけを好む人
・日本酒に泡やモダンな表現を求めない人
・地域性やブランドストーリーに価値を感じない人
・低価格だけを基準に酒を選びたい人
👉 “古典的な地酒というより、伝統を現代化した日本酒を楽しむ人向け”
ただし「風凛美山」「甘酸辛苦渋」など、日常酒・食中酒として楽しめる商品もあり、プレミアム商品だけのブランドではない。
⑦ 商品カテゴリ
■ 定番日本酒
・純米大吟醸 白心
・純米大吟醸 大中屋
・純米大吟醸 甲斐駒
・純米大吟醸 絹の味
・純米吟醸 天鵞絨の味
・純米 風凛美山
・純米生酒 なま生
・本醸造 甘酸辛苦渋
■ スパークリング日本酒
・星ノ輝
・山ノ霞
・空ノ彩
・杜ノ奏
・アラン・デュカス スパークリング サケ
・EXPRESSIONシリーズ
■ 蔵元限定・生酒
「竹林の七賢人」にちなみ、
・王戎
・山濤
・阮咸
・劉伶
・嵇康
・向秀
・阮籍
という七種類の生酒シリーズも展開している。
■ 季節酒
・春しぼり おりがらみ
・夏純吟
・ひやおろし
・一番しぼり
・無濾過生原酒 蔵出し
・新嘗祭奉納酒
・花水香
など。
👉 “日常純米酒 → 純米吟醸 → 純米大吟醸 → 世界級プレミアム酒 → スパークリングまで連続する強い商品体系”
⑧ 飲み方
冷酒 :◎◎
常温 :◎
ぬる燗 :○〜◎
熱燗 :○
ワイングラス:◎◎
乾杯酒 :◎◎
食中酒 :◎◎
👉 基本は冷酒。食事なら純米系、華やかな場ならスパークリング。
料理との合わせ方
風凛美山
→ 焼き魚、焼き鳥、蕎麦、煮物、山菜
天鵞絨の味
→ 刺身、白身魚、野菜料理、カルパッチョ
絹の味
→ 和食、魚介、出汁料理、上品な肉料理
甲斐駒・大中屋・白心
→ 会席料理、寿司、魚介、繊細なコース料理
スパークリング
→ アペリティフ、前菜、チーズ、魚介、フレンチ、祝いの席
七賢自身も発酵料理との組み合わせを重視し、敷地内の「レストラン臺眠」では酒蔵の発酵技術を生かした料理と仕込み水を提供している。
⑨ 位置づけ
クラシック ← ○ → ◎ モダン
穏やか ← ○ → ◎ 華やか
淡麗 ← ◎ → ○ 濃醇
辛口 ← ◎ → ○ 甘旨口
軽快 ← ◎ → ○ コク
地域酒 ← ◎ → ◎ 世界評価
日常酒 ← ◎ → ◎ プレミアム
伝統 ← ◎ → ◎ 革新
👉 “300年の伝統を残したまま、日本酒の未来側へ進んだ白州の水ブランド”
山梨県内で比較すると、
萬屋醸造店
=「富士川・春鶯囀・歴史・地域文化」
井出醸造店
=「富士河口湖・富士山伏流水・甲斐の開運・観光地酒」
山梨銘醸
=「白州・甲斐駒ヶ岳の名水・七賢・世界評価・スパークリング・体験型ブランド」
と整理できる。
山梨銘醸の最大の違いは、単なる「名水仕込み」で終わっていないこと。
水 → 米 → 酒 → スパークリング → 食 → 歴史 → 観光 → 宿泊 → 国際ブランド
まで一本のブランドストーリーに接続している。
2026年6月には一日一組限定の文化邸宅「宿場 esoto」を開業。水源地、田んぼ、酒蔵、食とのペアリングなどを組み合わせ、七賢そのものに「滞在する」領域までブランドを拡張した。
さらに同月、北杜市の「白州尾白の森名水公園」「尾白の森キャンプ場」のネーミングライツパートナーとなり、施設愛称を「七賢 白州名水公園べるが」としている。これは七賢が単なる酒蔵ではなく、白州という地域ブランドそのものへ関与し始めていることを示している。
■ コピー
メイン
「水を磨き、酒を研ぎ、白州を世界へ。七賢。」
サブ
山梨県、白州。
南アルプスの山々から、
長い時間をかけて
一滴の水が流れ出す。
その水に惚れた一人の酒造家が、
1750年、
甲州街道・台ヶ原で
酒を醸し始めた。
それが、
七賢の始まりだった。
酒造りの中心にあるのは、
今も変わらず、水。
甲斐駒ヶ岳。
花崗岩の地層。
白州の米。
そして、
三百年近く受け継がれてきた
人の技。
生まれる酒は、
澄み、
滑らかで、
米の旨味を残しながら、
静かに切れる。
風凛美山。
天鵞絨の味。
絹の味。
甲斐駒。
大中屋。
そして、
白心。
伝統は、
守るだけではない。
瓶の中で
もう一度発酵させ、
日本酒に泡を与える。
星ノ輝。
山ノ霞。
空ノ彩。
七賢スパークリング。
その酒は、
白州から世界の食卓へ向かう。
2025年。
「白心」は、
IWCで世界最高賞
チャンピオン・サケへ。
2026年。
「星ノ輝」は、
Kura Master審査員賞へ。
けれど、
七賢の原点は変わらない。
水。
米。
土地。
そして人。
酒蔵を歩き、
歴史に触れ、
発酵料理を食べ、
一杯の酒を味わう。
いまでは、
この土地に泊まり、
水源を訪ねることさえできる。
山梨銘醸は、
白州の水を使って
日本酒を造る蔵ではない。
白州という土地そのものを、
一杯の「七賢」に変える酒蔵である。
結論
1750年、甲州街道・台ヶ原宿で始まった山梨銘醸は、南アルプス・甲斐駒ヶ岳の水とともに「七賢」を育て、約300年にわたり白州の物語を紡いできた酒蔵である。
そして今、その一滴は純米大吟醸「白心」の世界最高賞やスパークリングの国際評価へと昇華し、酒は“買うもの”から“白州そのものを体験する入口”へと進化している。
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山梨銘醸は、山梨県北杜市白州町で「七賢」を醸す、1750年創業・甲斐駒ヶ岳の伏流水・地元酒米・滑らかな酒質・世界水準のスパークリング日本酒を強みとする白州の老舗酒蔵。 |

