小堀酒造店(酒蔵ガイド)

― 霊峰白山の伏流水と石川の酒米を使い、300年以上続く鶴来の醸造文化を「萬歳楽」として現代へつなぐ。地酒・吟醸・梅酒まで幅広く展開する白山麓の老舗酒蔵。 ―

① 一行定義

小堀酒造店は、石川県白山市鶴来で「萬歳楽」を醸す、1716年創業・白山の伏流水・地元酒米・食中酒・吟醸酒・加賀梅酒を強みとする、白山麓を代表する老舗酒蔵。


② ブランド要約

所在地: 石川県白山市鶴来本町一丁目ワ47番地
創業: 江戸享保年間・1716年頃
代表ブランド: 萬歳楽
地域: 白山比咩神社の門前町・鶴来
水: 霊峰白山の伏流水
主要酒米: 山田錦・五百万石・百万石乃白・石川門・北陸12号
製造拠点: 森の吟醸蔵 白山
主力領域: 純米酒・吟醸酒・純米大吟醸・加賀梅酒
ブランド思想: 「萬歳=ずっと」「楽=ハッピー」

👉 “白山の水と鶴来の祝い文化を、酒として届ける蔵。”

小堀酒造店は1716年頃、白山比咩神社の門前町として栄えた鶴来で商家として始まり、江戸後期に酒造業へ進出した。明治中期には「萬歳楽」の酒名を掲げ、現在まで300年以上続く酒蔵である。

「萬歳楽」は、古来めでたい場で舞われた舞楽に由来し、新しい門出・繁栄・幸せを象徴する名称として現在のブランドコンセプトにも引き継がれている。


③ 味ポジション

香り  :★★★☆☆〜★★★★☆
甘味  :★★★☆☆
旨味  :★★★★☆
透明感 :★★★★☆〜★★★★★
キレ  :★★★★☆〜★★★★★
コク  :★★★☆☆〜★★★★☆

👉 “白山の水が生む清らかさに、米の旨味とキレを重ねる現代北陸食中酒型。”

萬歳楽全体の酒質は、一言でいえば**「清らか・滑らか・食事に合わせやすい」**。

純米酒「剱」は、白山市産五百万石を使い、米の旨味を感じさせながら爽快なキレを持つ辛口食中酒。純米吟醸「璃」は、石川県産「百万石乃白」由来の透明感と落ち着いた吟醸香を特徴とする。

一方、「翡」は石川門と自社酵母M2を使い、メロンを思わせる華やかな香りと低精白由来のボディ感を持つモダン純米。

したがって基本構造は、

透明感
+米の旨味
+穏やかな酸
+食中性
+商品ごとの香りの幅

と整理できる。


④ 強み

1716年創業、300年以上の歴史
白山比咩神社の門前町・鶴来という強い地域背景
霊峰白山の伏流水
白山市産五百万石・石川門・百万石乃白など地元酒米を積極活用
復活酒米「北陸12号(甚兵衛米)」を地元農家と再生
2001年竣工「森の吟醸蔵 白山」で技術と伝統を融合
山田錦を使う高級吟醸酒から日常純米酒まで幅広い
加賀梅酒という全国・海外でも評価の高い独自商品
2013年、加賀梅酒がノーベルナイトキャップで採用
Kura Master 2026で純米大吟醸部門・梅酒部門ダブル金賞
2025年「石川門 純米」が美酒コンクールTOP OF THE BEST
蔵ショップで試飲・購入が可能

👉 “日本酒だけでなく、白山の水・米・梅まで一つの地域ブランドにしている。”

小堀酒造店の競争力は、単に「300年の歴史がある」ことではない。

山田錦の高級吟醸
+石川県産酒米
+復活米
+地元食中酒
+加賀梅酒

まで一貫して展開できる商品幅が強い。

特に「加賀梅酒」は、北陸産の紅映梅だけを使い、約2年熟成させる代表的リキュール。2013年にはノーベル賞受賞式後の「ノーベルナイトキャップ」に採用され、萬歳楽のブランドを日本酒以外の層にも広げた。


⑤ 向いている人

・石川、白山の地酒を飲みたい人
・透明感と米の旨味を両立した酒が好きな人
・食中酒を重視する人
・五百万石の酒が好きな人
・石川県産酒米「百万石乃白」「石川門」に興味がある人
・地域の酒米づくりまで含めて酒を楽しみたい人
・純米酒から純米大吟醸まで飲み比べたい人
・華やかすぎない吟醸酒を好む人
・モダンな純米酒にも興味がある人
・加賀梅酒を飲みたい人
・贈答用の日本酒を探している人
・白山比咩神社や鶴来観光と酒蔵を組み合わせたい人

👉 “初心者から地酒愛好家、贈答需要まで入口を作れる総合力の高い蔵。”

特に「百万石乃白 純米大吟醸」は軽い口当たりと華やかな甘い香りを持ち、日本酒初心者にも薦めやすい商品として公式に位置づけられている。


⑥ 向かない人

・極端な濃厚甘旨酒だけを求める人
・強烈な無濾過生原酒だけを追う人
・超限定の小規模ブランドだけを好む人
・熟成古酒だけを求める人
・日本酒に一本化した蔵だけを評価したい人
・極端な辛口だけを求める人
・巨大テーマパーク型の酒蔵観光施設を期待する人

👉 “尖った一種類より、地域性と商品幅の総合力を評価する人向け。”

小堀酒造店は、単一の味だけで勝負する蔵ではない。

辛口食中酒
→ 純米吟醸
→ 純米大吟醸
→ モダン純米
→ 梅酒

と、複数の入口を持つことが特徴である。


⑦ 商品カテゴリ

■ 白山シリーズ

萬歳楽 白山 純米大吟醸

兵庫県特A-A地区産山田錦を使い、「森の吟醸蔵 白山」で醸造。自社酵母による華やかで滑らかな香味を特徴とする上位酒。

萬歳楽 白山 大吟醸古酒

山田錦を使った大吟醸を3年間低温熟成。蜜桃や花梨を思わせる複雑な果実香と滑らかな口当たりを持つ。


■ 大吟醸

萬歳楽 大吟醸 隠し酒

山田錦、白山の伏流水、手造り麹、秘蔵酵母で醸す大吟醸。

フルーティーな吟醸香とやさしい口当たりを特徴とする。


■ 百万石乃白 純米大吟醸

石川県オリジナル酒米「百万石乃白」を使用。

華やかな吟醸香
+軽い口当たり
+ほのかな甘味
+淡い余韻

を持つ。

水・米・技のすべてを石川県にこだわった純米大吟醸。


■ 璃 -Shizuku-

石川県産「百万石乃白」を100%使用する純米吟醸。

華やかすぎない吟醸香と、澄み渡るような透明感が特徴。冷酒だけでなく燗にも対応する。


■ 剱 -Tsurugi-

白山市鳥越地区産五百万石を100%使用する純米酒。

米の旨味を感じながら、爽快なキレを持つ辛口食中酒。


■ 甚 -Jin-

白山市鶴来で復活させた酒米「北陸12号(甚兵衛米)」を使用する純米酒。

派手な香りではなく、柔らかさ、旨味、奥行きを重視した日常型。


■ 翡 -Hisui-

白山市鶴来産「石川門」と自社酵母M2を組み合わせたモダン純米。

メロンやバナナを思わせるフルーティーな吟醸香、適度なボディ、苦味・渋味をアクセントにした爽やかな後口を持つ。


■ 石川門 純米

石川県産酒米「石川門」を生かす純米酒。

2025年のJapan Women’s SAKE Award 美酒コンクールで、リッチ&ウマミ部門「TOP OF THE BEST」に選ばれた。


■ 季節酒・生酒

・初しぼり生酒 石川門
・極寒しぼりたて
・純米吟醸 生酒
・うすにごり 純米吟醸 生酒

など、季節型商品も展開している。


■ 加賀梅酒

萬歳楽 加賀梅酒

北陸産「紅映梅」だけを使い、約2年間熟成。

濃密な梅の香り
+旨味
+クリアな飲み口

を持つ萬歳楽の第二の柱。


■ 加賀梅酒 スパークリング

加賀梅酒をベースに炭酸を加えた低アルコールタイプ。

2015年の北陸新幹線開業時にはグランクラス車内サービスにも採用された。

👉 “白山・山田錦から地元酒米、日常純米、梅酒までを一蔵で横断できる総合型ブランド。”


⑧ 飲み方

冷酒    :◎◎
常温    :◎
ぬる燗   :◎◎
熱燗    :○〜◎
ワイングラス:◎◎
ロック   :◎ ※梅酒
食中酒   :◎◎

👉 吟醸系は冷酒、剱・甚・璃など純米系は常温〜燗まで幅広く。

■ 料理との合わせ方

白山 純米大吟醸
→ 寿司、白身魚、蟹、会席料理

百万石乃白 純米大吟醸
→ 刺身、白身魚、前菜、軽い洋食


→ 昆布締め、焼魚、山菜、出汁料理


→ 刺身、焼魚、鍋、煮物


→ 煮物、焼鳥、味噌料理、家庭料理


→ 肉料理、チーズ、洋食、パーティー料理

石川門 純米
→ 煮魚、肉料理、旨味の強い料理

加賀梅酒
→ ロック、ソーダ割り、食後酒、デザート

萬歳楽は白山麓の酒でありながら、日本海側の食文化との相性も高い。

石川の料理なら、

寒ブリ
甘海老

治部煮
のどぐろ
加賀野菜
発酵食品

などと組み合わせやすい。

👉 “白山の水と石川の米を、加賀・能登の食と合わせる。”

これが萬歳楽の最も自然な楽しみ方である。


⑨ 位置づけ

クラシック ← ◎ → ◎ モダン
穏やか   ← ◎ → ○ 華やか
淡麗    ← ◎ → ○ 濃醇
辛口    ← ◎ → ○ 甘旨口
軽快    ← ◎ → ○ コク
地域酒   ← ◎ → ○ 全国ブランド
伝統    ← ◎ → ◎ 革新
日本酒専業 ← ○ → ◎ 総合酒類

👉 “300年の伝統を、地元酒米・吟醸・梅酒へ広げる白山発の総合地酒ブランド。”

石川県の中で小堀酒造店を位置づけると、

白山の水
+鶴来の門前町文化
+地元酒米
+森の吟醸蔵
+萬歳楽
+加賀梅酒

という構造が非常に強い。

特に他蔵との差別化は、

地元米だけに閉じない高級吟醸
× 地元米を深掘りする純米酒
× 地域特産の梅を使うリキュール

を一つのブランドで成立させている点にある。

さらに鶴来の本店では、江戸期の商家の面影を残す空間で複数銘柄を試飲できるため、商品だけでなく地域体験にも接続しやすい。


■ コピー

メイン

「白山の水を、めでたい一杯へ。鶴来『萬歳楽』。」

サブ

石川県、白山。

山から流れる水が、
鶴来の町を潤す。

その町は、
白山比咩神社の門前町として
長い時間を歩んできた。

1716年。

この地で、
小堀酒造店の歴史が始まる。

酒の名は、

萬歳楽。

その言葉には、
めでたい時。

新しい門出。

繁栄。

そして、
人の幸せへの願いが込められている。

使うのは、
白山の水。

山田錦。

五百万石。

百万石乃白。

石川門。

そして、
一度は姿を消しかけた
北陸12号。

米を変えれば、
酒の表情も変わる。

白山。

璃。

剱。

甚。

翡。

その一杯一杯に、
違う石川がある。

そしてもう一つ。

紅映梅。

北陸で育った梅を、
時間をかけて熟成する。

生まれたのは、

加賀梅酒。

日本酒だけではない。

白山の水。

石川の米。

北陸の梅。

それらを一つずつ、
酒へ変えていく。

小堀酒造店は、
伝統を保存するだけの蔵ではない。

白山の恵みを、
人の「めでたい瞬間」へ届ける蔵である。


■ 結論

1716年、白山の門前町に生まれた蔵は、
伏流水とともに「萬歳楽」を育て続けてきた。
歴史は長さではなく、米と水と梅を編む物語である。

小堀酒造店のテロワールを味わう👇

イメージ 酒蔵 説明 リンク
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小堀酒造店

小堀酒造店は、石川県白山市鶴来で「萬歳楽」を醸す、1716年創業・白山の伏流水・地元酒米・食中酒・吟醸酒・加賀梅酒を強みとする、白山麓を代表する老舗酒蔵。

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