小山本家酒造(酒蔵企業分析)

― 埼玉県さいたま市西区大字指扇1798番地。文化5年・1808年創業。初代・小山屋又兵衛が灘・伏見で酒造技術を学んだ後、武蔵国指扇で良水を得て独立。現在は地下約180mから汲み上げる地元天然水、玄米段階からの原料選定、年間約600万kgを処理する完全自社精米、独自K-2酵母、自動製麹、二重構造発酵タンク、集中制御によるデータ管理を組み合わせ、伝統的な酒造技術を大規模生産でも再現する。「金紋世界鷹」「東京盛」「界」「おいしい大吟醸」などを展開し、全国流通とリーズナブルな価格を両立。さらに京都・伏見、灘、新潟、秋田など全国の酒蔵を擁する世界鷹小山家グループの中核企業として、精米・醸造・流通までを統合する、指扇水系型・大規模精密醸造型・全国流通型・地域酒蔵グループ中核型酒造企業 ―


目次(Table of Contents)

① 導入・一行定義

埼玉県さいたま市西区大字指扇1798番地。

地下深くから汲み上げる天然水と200年以上の酒造技術を基盤に、代表銘柄**「金紋世界鷹」**を醸す酒蔵が、株式会社小山本家酒造です。

創業は文化5年・1808年。

現在の公式会社概要では、取締役会長は小山景市氏。世界鷹小山家グループの現行役員情報では、取締役社長を長塚昌幸氏が務めています。会社全体の従業員数は188名、売上高114億円、資本金3,775万円です。

小山本家酒造を一言で定義するなら、

「武蔵・指扇の天然水と200年以上の酒造技術を、完全自社精米・機械設備・分析データによって大規模でも再現し、高品質な日本酒を日常価格で全国へ届ける、埼玉発の総合酒造企業」

です。


② 結論・企業ポジション

小山本家酒造の最大の企業価値は、

「大量生産」と「地酒品質」を対立させていないこと

です。

一般的に酒蔵は、

小規模=手造り・高品質

大規模=量販・標準化

と見られがちです。

しかし小山本家酒造は、

  • 原料米を玄米から選定
  • 完全自社精米
  • 独自酵母
  • コンピュータ制御
  • 三段仕込み
  • 二重構造タンク
  • 杜氏・技術者の経験
  • 分析データ

を組み合わせ、

大規模でも酒質を細かく管理する仕組み

を構築しています。年間約600万kgの精米能力を持ちながら、金紋世界鷹では大吟醸と同様の長期低温発酵を採用しています。

評価軸内容
会社名株式会社小山本家酒造
本社埼玉県さいたま市西区大字指扇1798番地
創業1808年・文化5年
現法人設立1963年
取締役会長小山景市
取締役社長長塚昌幸
従業員数188名
資本金3,775万円
売上高114億円
代表ブランド金紋世界鷹
その他主要ブランド東京盛、界、おいしい大吟醸
水地下約180mの地元天然水
精米完全自社精米
独自酵母K-2酵母
生産大規模・データ管理型
流通全国
グループ世界鷹小山家グループ
本質高品質酒を大規模かつ日常価格で供給する企業

③ 基本情報

項目内容
社名株式会社小山本家酒造
読みこやまほんけしゅぞう
所在地〒331-0047 埼玉県さいたま市西区大字指扇1798番地
TEL048-623-0013
創業文化5年・1808年
法人設立1963年9月
取締役会長小山景市
取締役社長長塚昌幸
従業員188名
資本金3,775万円
売上高114億円
事業清酒・リキュールの製造販売
代表銘柄金紋世界鷹
主要ブランド金紋世界鷹、東京盛、界、おいしい大吟醸
京都拠点京都伏見工場
グループ酒蔵全国6酒蔵体制
精米会社共同精米
酒類卸サイタマ酒販
最寄駅JR川越線 西大宮駅徒歩約15分

公式会社概要では、本社へのアクセスを西大宮駅徒歩15分、指扇駅徒歩25分としています。


④ 歴史・企業形成

小山本家酒造の歴史は、

播磨
↓
灘・伏見
↓
浦和
↓
指扇
↓
全国

という移動と成長の歴史です。

1763年

初代・小山屋又兵衛が、現在の兵庫県播磨町に生まれます。

1788年

灘・伏見などで酒造技術を学んだ後、関東へ移住。

現在のさいたま市浦和区白幡で借り蔵による酒造りを開始。

1808年

武蔵国足立郡指扇村で良水を得て酒蔵を建て、独立。

ここが現在の小山本家酒造の創業です。

1908年

足立酒造合資会社設立。

1963年

足立酒造を発展継承し、

世界鷹酒造株式会社

を設立。

1972年

全国販売を本格化。

生産能力3万石の大型設備を導入。

1975年

株式会社小山本家酒造へ社名変更。

1983年

共同精米を設立。

業界に先駆けて完全自社精米を開始。

1984年

独自開発K-2酵母を使用開始。

1990年

全自動制御精米システム導入。

1995年

京都伏見工場稼働。

1996年

生産・出荷規模で全国第10位。

2004年

業界初の1.8Lパック大吟醸酒「吟游詩仙」を発売。

2005年

ISO9001認証取得。

2007年

米国へ初輸出。

という発展を遂げています。

企業史の本質は、

酒蔵
→ 全国メーカー

になったことではなく、

規模を拡大するたびに、精米・酵母・設備・品質管理を内製化してきたこと

です。


⑤ ブランド構造

小山本家酒造は、単一銘柄型ではありません。

複数の市場へブランドを分けています。

ブランド役割
金紋世界鷹埼玉・企業代表ブランド
東京盛高付加価値・現代型
界現代・食中・小容量領域
おいしい大吟醸大吟醸の日常化
米一途純米・米価値
鬼ころし日常酒
くらのすけ家庭酒
天狗のとぶろくにごり・個性酒
季節酒しぼりたて等
リキュール清酒外需要

特に重要なのが、

金紋世界鷹

です。

創業200周年の2008年に、

地元埼玉への思い

を込めて誕生した代表銘柄です。

ブランド構造は、

金紋世界鷹=地域・品質

東京盛=高付加価値

おいしい大吟醸=価格革新

米一途=純米

という形で整理できます。


⑥ 水・風土・指扇テロワール

小山本家酒造の原点は、

指扇の水

です。

1808年、初代・小山屋又兵衛が指扇で良質な水を得たことが、この地での独立につながりました。

現在の「金紋世界鷹」では、

地下約180m

から汲み上げる地元埼玉の天然水を使用しています。

つまり、

指扇
↓
地下水
↓
酒蔵創業
↓
200年以上継続
↓
金紋世界鷹

という一本の地域物語があります。

小山本家酒造は全国流通企業ですが、

企業の酒質原点は現在も指扇の水

です。

また、金紋世界鷹対象商品の販売1本につき10円を埼玉県NPO基金「みどりと川の再生」へ寄付しており、水資産を地域環境保全と結び付けています。


⑦ 独自技術・酒造技術

小山本家酒造の最大の技術資産は、

大規模生産を精密管理する仕組み

です。

① 完全自社精米

1983年、共同精米を設立。

玄米の状態で仕入れ、

自分たちで米を磨く

体制へ移行しました。

現在は全自動精米機16台を稼働。

年間約10万俵、

約600万kg

を精米します。


② K-2酵母

1984年から独自開発のK-2酵母を使用。

酒質設計を自社技術として持つ重要な資産です。


③ 自動製麹

麹室の温度・湿度をコンピュータ制御。

品質を安定化します。


④ 三段仕込み

添
↓
仲
↓
留

の三段仕込み。

約20日かけて発酵します。


⑤ 二重構造タンク

仕込みタンクの水温を調節することで、

醪温度を細かく制御

します。


⑥ 集中制御

麹・醪などの工程を集中制御室で分析。

職人の技術や経験を、

データとして蓄積

しています。

つまり、

職人技を機械に置き換える酒蔵

ではありません。

より正確には、

職人技を、機械とデータによって再現可能にする酒蔵

です。


⑧ 原料・酒米戦略

酒造りは、

玄米選定

から始まります。

商品ごとの味わいに合わせて複数品種から米を選択。

玄米状態で仕入れ、完全自社精米へ回します。

商品群では、

  • 山田錦
  • 国産米
  • 純米酒向け原料米

などを用途別に使用。

「特撰 米一途 山田錦」のように、酒米そのものを商品価値へ変える商品もあります。

しかし小山本家酒造は、

単一酒米でブランドを作る酒蔵

ではありません。

企業戦略は、

高級酒
日常酒
純米
吟醸
普通酒

それぞれに最適な米と精米歩合を設定する、

用途別原料設計型

です。


⑨ 商品・商品戦略

金紋世界鷹 吟醸50

2008年、創業200周年記念商品として誕生した埼玉県内限定吟醸酒。

大吟醸と同様の手間をかけ、長期低温発酵。

フルーティーで飲みやすい酒質。

役割:埼玉地酒・地域ブランド


金紋世界鷹 純米吟醸

2014年追加。

米の旨味とフルーティーな香り。

吟醸50よりやや甘味を感じる設計。

役割:金紋世界鷹上位食中酒

全国燗酒コンテスト2023最高金賞。


東京盛 純米大吟醸

小山本家酒造のプレミアム領域を担う商品。

2023年Kura Master純米大吟醸酒部門でプラチナ賞を受賞。

役割:国際評価・高付加価値


おいしい大吟醸

大吟醸を日常価格へ近づける商品。

低温でじっくり醸し、華やかな香りとしっかりした旨さを狙います。

役割:大吟醸の日常化


米一途

米由来の旨味を前面に出す純米系。

役割:純米・食中酒


界

現代型商品群。

小容量商品も展開してきました。

役割:新しい飲用場面


鬼ころし

家庭向け日常酒。

役割:量販・晩酌


くらのすけ

軽快な口当たり、米由来の旨味、ふくらみを重視した日常酒。

役割:家庭用スタンダード


天狗のとぶろく

にごり系。

役割:個性酒・飲用機会拡張


商品戦略の本質は、

「高級酒を高く売る」だけではなく、高品質カテゴリーを日常価格へ下ろすこと

です。

2004年の業界初1.8Lパック大吟醸も、この企業文化を象徴しています。


⑩ 味わい・酒質設計

小山本家酒造全体の酒質は幅広いですが、

金紋世界鷹では明確な軸があります。

華やか・フルーティー・クリア・キレ

です。

公式では、

  • 高精米米
  • 地下180mの天然水
  • 長期低温発酵

によって、華やかな吟醸香と繊細でクリアなキレを形成すると説明しています。

味覚軸主な商品
華やか金紋世界鷹
フルーティー吟醸50
米旨純米吟醸・米一途
クリア吟醸系
キレ金紋世界鷹
濃醇原酒系
軽快くらのすけ
日常的鬼ころし
にごり天狗のとぶろく
プレミアム東京盛純米大吟醸

企業全体としては、

派手な個性だけではなく、飲み飽きしない再現性

を重視しています。


⑪ 受賞・品質評価

埼玉本社の品質評価で重要なのが、

金紋世界鷹

です。

全国新酒鑑評会

令和3酒造年度全国新酒鑑評会で、

株式会社小山本家酒造「金紋世界鷹」が金賞

を受賞しています。

令和6酒造年度では「金紋世界鷹」が入賞していますが、金賞ではありません。

※令和7酒造年度・2026年発表の金賞「世界鷹」は京都伏見工場の実績であり、埼玉本社の受賞とは区別する必要があります。


全国燗酒コンテスト2023

金紋世界鷹 純米吟醸
お値打ちぬる燗部門 最高金賞。

2022年も金賞。


ワイングラスでおいしい日本酒アワード

金紋世界鷹 純米吟醸は、

2017年
2018年
2019年

に金賞実績があります。


Kura Master 2023

東京盛 純米大吟醸
純米大吟醸酒部門 プラチナ賞。

つまり小山本家酒造は、

大量生産・量販企業

でありながら、

全国鑑評会
燗酒
ワイングラス
国際コンテスト

という異なる評価軸で品質を証明しています。


⑫ 地域ブランド

小山本家酒造の地域ブランドは、

埼玉・さいたま・指扇

です。

創業時、指扇一帯は幕府の鷹狩りに関係する土地であったとされ、さいたま市は銘柄「世界鷹」と地域史とのつながりを紹介しています。

現在の「金紋世界鷹」は、

地元埼玉への思いを込めた代表銘柄

として明確に位置付けられています。

さらに、

金紋世界鷹 彩のかがやき 純米吟醸

では埼玉県産米「彩のかがやき」を商品へ取り込み、さいたま市西区の地域商品として展開した実績があります。

また小山本家酒造は、

さいたま市伝統産業事業所

にも指定されています。

したがって地域構造は、

指扇=創業地

さいたま市=企業地域

埼玉県=金紋世界鷹

です。


⑬ 人・組織・継承

小山本家酒造の組織継承で最も特徴的なのは、

技術を個人から組織へ移すこと

です。

杜氏・蔵人の経験を、

  • 温度
  • 湿度
  • 発酵
  • 麹状態
  • 醪状態

として数値化。

集中制御システムに蓄積します。

つまり、

「名人がいるから造れる酒」

だけでなく、

「企業として同じ品質を再現できる酒」

を作っています。

経営面では、

取締役会長
小山景市氏

取締役社長
長塚昌幸氏

の体制です。

さらに世界鷹小山家グループでは各地域酒蔵を残しながら、精米・流通・経営資源を共有しています。


⑭ 観光・酒蔵ツーリズム

小山本家酒造は、

大型常設観光施設型の酒蔵ではありません。

一方で、酒蔵見学そのものの実績はあります。

さいたま市は過去に、同社が酒蔵見学会や地元小学校の社会科見学を実施していることを紹介しています。

また2025年12月放送のさいたま市広報番組でも、小山本家酒造の酒造現場を取材し、酒造り見学と試飲が紹介されています。

ただし、現在の公式サイトでは一般向け常設見学の定期予約ページは確認できません。

したがって観光タイプは、

イベント・地域連携型酒蔵

です。

周辺導線は、

西大宮駅
↓
小山本家酒造
↓
さいたま市西区
↓
大宮

という都市近郊型。

伏見や灘の酒蔵街型とは異なります。


⑮ 流通・販売

小山本家酒造が小規模地酒蔵と最も異なる部分が、

全国流通力

です。

1972年から全国販売を本格化。

その後、

東京
札幌
関西
さいたま
新潟
秋田
福岡
名古屋

へ支店網を拡大しました。

さらに世界鷹小山家グループには、

サイタマ酒販

があります。

そして原料側には、

共同精米

があります。

したがって、

玄米
↓
精米
↓
醸造
↓
瓶詰
↓
卸
↓
全国販売

をグループ内でつなげられます。

2007年には米国への輸出も開始しており、国内量販だけでなく海外市場への経験も持っています。


⑯ 事業構造

世界鷹小山家グループは、

全国の異なる酒造地を束ねる構造です。

企業・拠点地域・役割
小山本家酒造埼玉・グループ中核
京都伏見工場京都・伏見
北鹿秋田
越後桜酒造新潟
雪椿酒造新潟
京姫酒造京都
小山本家酒造 灘浜福鶴蔵兵庫・灘
共同精米原料精米
サイタマ酒販酒類卸

公式グループサイトでは、小山本家酒造を含む6酒蔵と、サイタマ酒販・共同精米をグループとして掲載しています。

この構造の強さは、

埼玉
秋田
新潟
伏見
灘

という異なる酒文化を、一つの経営基盤で保持できることです。

つまり、

一つの巨大工場に全部集約する企業ではなく、地域蔵を残しながら規模のメリットを共有する企業グループ

です。


⑰ 競合比較

文楽・北西酒造との比較

項目小山本家酒造北西酒造
地域さいたま市西区上尾市
規模全国大手級地域中堅
代表金紋世界鷹文楽・彩來
核大規模再現性地酒・現代ブランド
流通全国地酒専門市場も強い
一言埼玉酒を全国へ埼玉酒を個性化

五十嵐酒造との比較

項目小山本家酒造五十嵐酒造
地域さいたま飯能
代表金紋世界鷹天覧山・五十嵐
生産大規模小規模
酒質安定・吟醸・日常生酒・限定酒
観光地域イベント地域密着
一言再現性型少量個性型

月桂冠との比較

項目小山本家酒造月桂冠
創業1808年1637年
核大規模精密醸造研究開発
水指扇地下水伏見
精米グループ自社精米総合生産
流通全国全国・海外
グループ地域蔵複数自社中心
一言地域蔵を束ねる日本酒技術を革新する

京都伏見工場との比較

項目埼玉本社京都伏見工場
位置づけ企業本拠関西生産拠点
水地下180m天然水伏見名水
酒質芯・キレ・吟醸ソフト・ふくよか
銘柄金紋世界鷹世界鷹
地域埼玉京都
本質企業の原点第二の酒質軸

この二つを持つこと自体が小山本家酒造の独自性です。


⑱ 経営課題・成長余地

① 大手量販イメージ


② 金紋世界鷹の全国認知


③ 埼玉地酒としての認知


④ プレミアム化


⑤ グループ横断


⑥ 環境対応


⑲ SWOT分析

区分診断評価打ち手
Strengths1808年創業最大級歴史資産化
Strengths指扇の天然水最大級地域訴求
Strengths地下180m水源強い金紋世界鷹と統合
Strengths完全自社精米最大級技術訴求
Strengths年600万kg精米最大級規模と品質
StrengthsK-2酵母独自技術ストーリー
Strengthsデータ醸造非常に強い再現性訴求
Strengths全国流通最大級市場接点
Strengths6酒蔵グループ最大級地域比較
Strengths金紋世界鷹埼玉ブランド地元強化
Weaknesses大量生産イメージ個性を隠す技術公開
Weaknesses商品数が多い初見で複雑ブランド階層化
Weaknesses本社観光機能大型観光蔵より弱い見学イベント
Weaknessesプレミアム認知規模より弱い東京盛・世界鷹
Opportunities埼玉地酒人気大きい地域限定酒
OpportunitiesプレミアムSAKE大きい純米大吟醸
OpportunitiesEC大きい直販
Opportunities海外市場大きい輸出再強化
Opportunitiesグループ横断独自飲み比べ
Opportunities環境消費大きい水保全
Threats日本酒市場縮小最大課題新需要
Threats原料米価格大規模ほど影響調達・精米効率
Threatsエネルギー価格大型工場に影響省エネ
Threats若年酒離れ長期課題小容量・低アル
Threatsプレミアム競争激化受賞・技術

⑳ PEST分析

区分外部環境小山本家酒造への影響対応方針
Political地酒振興埼玉酒に追い風金紋世界鷹
Political輸出支援海外に機会グループ輸出
Political環境規制大型工場に影響CO₂削減
Political食品安全全国企業に重要品質管理
Economic米価格上昇原価影響大自社精米・調達
Economicエネルギー費生産負担設備効率
Economic量販市場最大の基盤コスパ維持
Economicプレミアム市場成長機会東京盛
Social地酒回帰埼玉に有利指扇訴求
Social吟醸酒人気金紋世界鷹香り・キレ
Social若年酒離れ逆風小容量・新商品
Social食中酒需要純米に機会米一途
Socialサステナブル消費有利水・河川保全
Technological自動精米最大資産精度向上
Technological自動製麹品質安定データ化
Technological集中制御大量生産再現性
Technological分析技術技能継承組織知化
TechnologicalEC全国直販ブランド強化

㉑ 4P分析

区分現状評価戦略
Product金紋世界鷹地域母艦埼玉代表化
Product吟醸50地域吟醸初心者入口
Product純米吟醸食中・燗品質訴求
Product東京盛純米大吟醸プレミアム国際市場
Productおいしい大吟醸高品質日常酒大吟醸大衆化
Product米一途純米食中
Product界現代新規層
Product鬼ころしデイリー家庭市場
Productくらのすけデイリー飲み飽きしない
Productとぶろく個性酒新規需要
Price低価格強い大量市場
Price中価格主力品質との均衡
Price高価格プレミアム東京盛等
Placeスーパー最大級日常接点
Place酒販店全国全カテゴリー
Place飲食店業務用食中
PlaceEC全国ブランド商品
Placeグループ卸強い流通効率
Promotion1808年信頼歴史
Promotion地下180m水地域指扇
Promotion金紋世界鷹埼玉母艦
Promotion受賞品質高付加価値
Promotion自社精米技術大規模品質
Promotion6酒蔵独自全国酒文化

㉒ ターゲット

ターゲット適合商品・価値
埼玉地酒ファン金紋世界鷹
さいたま市民金紋世界鷹
西区住民地域限定酒
日本酒初心者吟醸50
吟醸酒ファン金紋世界鷹
純米酒層米一途
燗酒層金紋世界鷹純米吟醸
大吟醸初心者おいしい大吟醸
プレミアム層東京盛純米大吟醸
家庭晩酌層鬼ころし
コスパ重視層おいしい大吟醸
にごり酒層天狗のとぶろく
地酒研究層金紋世界鷹
技術関心層自社精米・データ醸造
ギフト需要純米大吟醸
飲食店純米・吟醸
スーパー利用層デイリー商品
全国酒販店全商品
海外SAKE層純米・大吟醸
環境意識層金紋世界鷹
酒蔵比較層世界鷹小山家グループ
工場見学・学習層地域見学企画

㉓ ブランドコピー・見せ方

メインコピー

指扇の水を、世界鷹へ。

サブコピー

文化5年創業。
小山本家酒造は、地下180mの天然水と完全自社精米、200年以上の技を、現代の設備とデータで全国へ届けます。

地域型コピー

埼玉で醸し、全国へ。

水型コピー

地下180mから、一杯の世界鷹へ。

技術型コピー

杜氏の経験を、データに。データを、旨さに。

原料型コピー

玄米から、自分たちで造る。

規模型コピー

大きく造る。細かく管理する。

品質型コピー

日常価格に、吟醸の手間を。

グループ型コピー

埼玉から、伏見・灘・新潟・秋田へ。

短い説明文

株式会社小山本家酒造は、埼玉県さいたま市西区大字指扇1798番地にある、文化5年・1808年創業の酒蔵です。初代・小山屋又兵衛が灘・伏見で酒造技術を学んだ後、指扇で良質な水を得て独立しました。現在も地下約180mから汲み上げる地元天然水を使用し、玄米選定から年間約600万kgを処理する完全自社精米、独自K-2酵母、自動製麹、三段仕込み、二重構造発酵タンク、集中制御による分析・データ管理を組み合わせています。代表銘柄「金紋世界鷹」は創業200周年を機に誕生した埼玉県内限定ブランドで、長期低温発酵による吟醸香とクリアなキレが特徴。全国燗酒コンテスト最高金賞などの評価を持ち、現在は全国6酒蔵を中心とする世界鷹小山家グループの中核企業として、日本各地の酒文化を支えています。


㉔ この酒蔵をどう見せるべきか・最終評価

小山本家酒造は、以下の7資産で整理すると企業像が最も明確になります。

① 指扇の天然水


② 金紋世界鷹


③ 完全自社精米


④ K-2酵母


⑤ データ醸造


⑥ 全国流通


⑦ 世界鷹小山家グループ


最終評価

評価軸評価コメント
歴史性4.9/51808年創業
地域性5.0/5指扇・さいたま・埼玉
水資産5.0/5地下180m天然水
製法独自性4.8/5精密大量醸造
自社精米力5.0/5年約600万kg
原料管理力5.0/5玄米から管理
酵母技術4.9/5K-2酵母
技術力5.0/5機械+人+データ
品質再現性5.0/5大量生産で安定品質
商品力5.0/5デイリー〜純米大吟醸
日常酒力5.0/5全国量販に強い
吟醸酒力4.9/5金紋世界鷹
燗酒力5.0/5純米吟醸最高金賞
プレミアム力4.7/5東京盛に伸びしろ
観光力3.8/5イベント・地域連携型
全国流通力5.0/5全国販売網
グループ力5.0/5全国6酒蔵
コスト競争力5.0/5規模の優位
環境対応力4.8/5水・CO₂・資材対策
ブランド独自性4.9/5埼玉地酒×全国メーカー
成長可能性4.9/5プレミアム・海外・グループ


㉖ 最終結論

株式会社小山本家酒造は、埼玉県さいたま市西区大字指扇1798番地に本社を置く、文化5年・1808年創業の酒造会社です。

しかし、その本質はそれ以上に、

播磨に生まれた初代・小山屋又兵衛が灘・伏見という当時の先進酒造地で技術を学び、関東へ移住した後、武蔵国指扇で良質な水を得て独立したことを原点とし、現在も地下約180mから汲み上げる地元天然水を酒造りの核として使用。1970年代から全国販売と大型設備導入を進めながら、1983年には業界に先駆けて完全自社精米体制を確立し、現在は16台の全自動精米機で年間約600万kgの米を処理。1984年から独自K-2酵母を採用し、自動製麹、三段仕込み、二重構造発酵タンク、集中制御によって杜氏・技術者の経験をデータ化し、大規模生産でも酒質を安定再現する仕組みを構築。創業200周年には地元埼玉への思いを込めた「金紋世界鷹」を立ち上げ、地下水、高精米米、長期低温発酵による華やかな吟醸香とクリアなキレを表現し、全国燗酒コンテスト最高金賞、全国新酒鑑評会金賞・入賞などで品質を実証。「東京盛」ではKura Masterプラチナ賞を獲得し、日常酒から国際評価を得る純米大吟醸までを展開。さらに京都伏見工場、秋田・北鹿、新潟・越後桜酒造と雪椿酒造、京都・京姫酒造、兵庫・灘浜福鶴蔵、共同精米、サイタマ酒販を束ねる世界鷹小山家グループの中核として、地域酒蔵を残しながら原料・製造・流通の規模メリットを共有する、「埼玉の地酒蔵」と「全国酒類メーカー」を同時に成立させた、指扇水系型・完全自社精米型・大規模精密醸造型・全国流通型・地域酒蔵グループ中核型酒造企業

です。

■ コピー

「指扇の水を、世界鷹へ。」

■ 結論

小山本家酒造の最大の価値は、200年以上続いていることだけでも、日本酒を大量に造れることだけでもありません。

指扇の地下水、完全自社精米、独自酵母、職人技、設備、分析データ、全国流通を一つにつなぎ、「高品質な日本酒を、多くの人が日常的に飲める価格で届ける仕組み」を200年以上かけて作り上げてきたことです。

「大量に造る酒蔵」ではなく、
「大量に造っても、品質を再現する酒蔵」。

それが、小山本家酒造の企業としての本質です。

小山本家酒造のテロワールを味わう👇

イメージ 酒蔵 説明 リンク
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小山本家酒造

秩父の地下水と二百年の技を、毎日の酒へ再現する埼玉の酒蔵。

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