宝酒造(酒蔵企業分析)

― 京都府京都市伏見区竹中町609番地。宝酒造の酒造事業は天保13年・1842年、四方家4代目卯之助が京都・伏見で酒造株を取得し、清酒製造を始めたことを直接の起点とする。現在は「松竹梅」「宝焼酎」「一刻者」「タカラcanチューハイ」「タカラ焼酎ハイボール」「澪」、本みりん・食品調味料まで扱う国内総合酒類・調味料メーカーへ成長。伏見工場を「松竹梅」の基幹工場とし、灘の白壁蔵では伝統的な生酛造りと現代設備を融合、兵庫県西脇産山田錦と環境配慮型農業から生まれる「然土」ではIWC 2025純米部門GOLD・TROPHYを獲得。清酒だけでなく、焼酎・RTD・低アルコール・ノンアルコール・調味料の市場そのものを繰り返し開拓し、2026年3月期の宝酒造セグメント売上高は1,191億22百万円。伏見発祥型・研究開発主導型・多酒類市場創造型・全国流通型・グローバル和酒連携型の総合酒類企業 ―


目次(Table of Contents)

① 導入・一行定義

京都府京都市伏見区竹中町609番地。

京都・伏見を企業発祥地とし、清酒**「松竹梅」**、焼酎、チューハイ、本みりんなどを全国展開する総合酒類メーカーが、宝酒造株式会社です。

現在の宝酒造株式会社は、持株会社体制への移行に伴い2002年4月1日設立。代表取締役会長は大宮久氏、代表取締役社長は村田謙二氏、資本金は10億円です。

一方、宝酒造自身が酒造事業の起点としているのは、

1842年・天保13年

です。

この年、四方家4代目卯之助が伏見・竹中町で酒造株を取得し、伏見酒造家の仲間入りをしました。

宝酒造を一言で定義するなら、

「伏見で始まった酒造技術を、清酒・焼酎・RTD・調味料へ横展開し、新しい飲用市場そのものを何度も作ってきた総合和酒メーカー」

です。


② 結論・企業ポジション

宝酒造の最大の企業価値は、

「日本酒を造る大手酒蔵」ではなく、「酒の新しい飲み方と市場を作る企業」であること

です。

主な流れだけでも、

1842年
伏見で清酒製造

↓

1864年頃
焼酎・みりん・白酒

↓

1933年
松竹梅酒造設立

↓

1977年
宝焼酎「純」

↓

1984年
国内初の缶入りチューハイ

↓

2001年
全量芋焼酎「一刻者」

↓

2001年
高品質清酒拠点「白壁蔵」

↓

2006年
タカラ「焼酎ハイボール」

↓

2011年
スパークリング清酒「澪」

↓

2017年
地域限定「寶CRAFT」

↓

2022年
ノンアル「辛口ゼロボール」

と、市場そのものを増やしてきました。

評価軸内容
会社名宝酒造株式会社
本社京都市伏見区竹中町609
本社事務所京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町20
酒造事業起点1842年
現法人設立2002年
会長大宮久
社長村田謙二
資本金10億円
2026年3月期売上高1,191億22百万円
主要清酒松竹梅
プレミアム清酒白壁蔵・然土
新市場清酒澪
焼酎宝焼酎・純・一刻者
RTDcanチューハイ・焼酎ハイボール
調味料本みりん・食品調味料
国内工場6拠点
本質酒文化の市場そのものを拡張する企業

2026年3月期の宝酒造セグメント売上高は119,122百万円、営業利益は5,729百万円でした。


③ 基本情報

項目内容
商号宝酒造株式会社
英文名TAKARA SHUZO CO., LTD.
本社所在地京都市伏見区竹中町609
本社事務所京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町20
酒造事業起点1842年
現法人設立2002年4月1日
代表取締役会長大宮久
代表取締役社長村田謙二
資本金1,000百万円
株主宝ホールディングス100%
決算期3月31日
事業酒類・酒精・調味料・食品等
2026年3月期売上高119,122百万円
従業員宝酒造セグメント1,232名・2025年3月末
国内自社工場6工場
清酒基幹工場伏見工場
高品質清酒拠点白壁蔵
食品安全国内全6工場FSSC22000

最新確認できるセグメント従業員数は2025年3月末時点で1,232名です。


④ 歴史・企業形成

宝酒造の歴史で重要なのは、

伏見の一酒造家が巨大化した

というだけではありません。

1842年

京都・伏見竹中町で清酒製造開始。

当初は冬に清酒約200石、夏に甘酒約300石程度でした。

1864年頃

焼酎・みりん・白酒へ進出。

1897年

「寶」商標をみりんで登録。

1905年

四方合名会社設立。

1933年

松竹梅酒造株式会社設立。

高価格商品として「松竹梅」を展開し、「まぼろしの銘酒」と呼ばれるほど注目されました。

1977年

宝焼酎「純」。

焼酎の新しいイメージを作り、「焼酎復権」を進めます。

1984年

国内初の缶入りチューハイ。

2001年

灘に白壁蔵完成。

2011年

松竹梅白壁蔵「澪」。

スパークリング日本酒市場を開拓。

つまり企業史は、

清酒
→ 焼酎
→ チューハイ
→ 本格焼酎
→ スパークリング清酒
→ クラフトRTD
→ ノンアル

という、

市場創造の歴史

です。


⑤ ブランド構造

宝酒造は極めて多層的です。

ブランド役割
松竹梅清酒母艦
松竹梅白壁蔵高品質清酒
然土最高付加価値・食中酒
澪スパークリング清酒
宝焼酎甲類焼酎母艦
純プレミアム甲類焼酎
一刻者本格芋焼酎
知心剣麦焼酎
canチューハイRTD市場創造
焼酎ハイボール辛口RTD
寶CRAFT地域RTD
辛口ゼロボールノンアル
本みりん調味料
食品調味料中食・業務用

清酒だけでも、

松竹梅=全国母艦

白壁蔵=高品質

然土=次世代プレミアム

澪=新規顧客

と明確に役割が分かれます。


⑥ 水・風土・伏見テロワール

宝酒造の発祥地は、

京都・伏見

です。

現在も伏見工場は清酒「松竹梅」の基幹工場として位置づけられています。

公式資料では、伏見工場について、

名水の地・伏見の恵まれた環境を利用し、最新設備で安定した清酒品質を実現する工場

と説明しています。

現在の伏見工場は、

清酒
焼酎
ソフトアルコール飲料
本みりん

など複数カテゴリーを製造。

つまり伏見は、

歴史上の創業地

であるだけでなく、

現在も企業生産の中核

です。

宝酒造の場合、

伏見=企業の原点と基幹生産

灘=高品質プレミアム清酒

という二地域構造になっています。


⑦ 独自技術・酒造技術

宝酒造の独自性は、

伝統酒造技術を、研究・設備・微生物管理によって再現すること

にあります。

生酛造り

白壁蔵では、

酵母
乳酸菌
麹菌

などの微生物を活用する伝統的な生酛造りを採用。

「白壁蔵 生酛吟醸」は、上品な吟醸香と柔らかな味を特徴とします。


独自微生物管理

「然土」では、

厳選した独自微生物が最大限働く環境

を整え、生酛造りによって山田錦の旨味を引き出しています。


伝統+設備

白壁蔵は、

伝統的手造りの原理を再現する最新設備

と、

人の感覚・手作業

を融合する蔵です。


蒸留・ブレンド技術

宝焼酎・焼酎ハイボールでは、

100年以上の焼酎製造技術と蒸留・ブレンド技術を利用。

焼酎ハイボールでは東京下町約400軒の酒場調査を基に味を再設計しました。


食品安全

国内6工場すべてでFSSC22000を取得。

製造工程だけでなく、

原料
包装
表示
出荷

まで品質管理しています。

つまり、

微生物
+
醸造
+
蒸留
+
ブレンド
+
食品工学
+
品質管理

を持つ企業です。


⑧ 原料・酒米戦略

清酒で重要な原料は、

山田錦

です。

松竹梅白壁蔵「純米大吟醸」では、

兵庫県産山田錦100%
精米歩合45%

を採用しています。

さらに「然土」では、

兵庫県西脇産山田錦100%

を使用。

農家と協働し、

  • 中干し期間延長
  • 稲わら腐熟促進
  • メタン排出抑制
  • 減農薬
  • 生物多様性維持

などまで含めて米作りを設計しています。

ここは重要です。

宝酒造の原料戦略は、

良い米を買う

から、

田んぼの環境まで酒質設計に入れる

段階へ進んでいます。


⑨ 商品・商品戦略

松竹梅

宝酒造の清酒母艦。

慶事・贈答・家庭・飲食店まで広い市場をカバーします。

役割:全国清酒ブランド


松竹梅白壁蔵 純米大吟醸

兵庫県産山田錦100%。

精米歩合45%。

バナナを思わせる吟醸香と米の風味。

役割:プレミアム清酒入口


松竹梅白壁蔵 生酛純米

精米歩合70%。

米の旨味と柔らかなふくらみ。

役割:食中純米


松竹梅白壁蔵 生酛吟醸

伝統的生酛造り。

芳しい吟醸香とすっきりした柔らかな酒質。

役割:伝統技法×現代酒質


松竹梅白壁蔵 然土

兵庫県西脇産山田錦100%。

生酛。

無濾過原酒。

袋吊り。

食中酒を明確に意識した高級商品。

役割:松竹梅次世代フラッグシップ

2025年IWC純米部門でGOLD・TROPHY。


松竹梅白壁蔵「澪」

2011年発売。

スパークリング清酒という新市場を開拓しました。

役割:日本酒非ユーザー・若年層・乾杯市場


宝焼酎「純」

1977年発売。

焼酎に「ピュアで洗練された酒」という新イメージを導入。

役割:焼酎ブランド革新


タカラcanチューハイ

1984年発売。

国内初の缶入りチューハイ。

役割:RTD市場創造


タカラ「焼酎ハイボール」

2006年発売。

辛口・糖質ゼロ系の食中RTD。

役割:大衆酒場文化の商品化


一刻者

2001年発売。

芋と芋麹で造る全量芋焼酎。

役割:本格焼酎プレミアム


寶CRAFT

地域素材を使う地域限定RTD。

役割:クラフト・地域市場


辛口ゼロボール

アルコール・カロリー・糖質・甘味料・プリン体ゼロ。

役割:ノンアル市場

(takara.co.jp)


⑩ 味わい・酒質設計

宝酒造は一つの味では定義できません。

味覚軸商品
華やか・厚み然土
柔らか・米旨白壁蔵生酛純米
芳香・すっきり白壁蔵生酛吟醸
吟醸香純米大吟醸
甘酸・低アル澪
ピュア宝焼酎純
辛口焼酎ハイボール
食中然土・焼酎ハイボール
芋旨一刻者
地域素材寶CRAFT
ノンアル辛口辛口ゼロボール

企業全体では、

「飲む人・料理・場面に合わせて酒質を設計する企業」

です。

清酒だけを見ても、

慶祝
→ 日常
→ 吟醸
→ 生酛
→ スパークリング
→ プレミアム食中酒

まで広がっています。


⑪ 受賞・品質評価

IWC 2025

松竹梅白壁蔵「然土」

純米部門

GOLD MEDAL

さらに、

TROPHY

を獲得しました。


令和6酒造年度 全国新酒鑑評会

宝酒造は、

伏見工場「松竹梅」金賞

白壁蔵「松竹梅」金賞

のダブル金賞を獲得しました。


令和7酒造年度 全国新酒鑑評会

最新の2026年発表では、

伏見工場「松竹梅」

入賞

白壁蔵「松竹梅」

金賞

です。

全国793点出品、411点入賞、217点金賞でした。

つまり、

大量生産を担う伏見工場

と、

高品質酒を担う白壁蔵

の双方で全国鑑評会水準を維持しています。


⑫ 地域ブランド

宝酒造の地域ブランドは、

京都
↓
伏見
↓
竹中町
↓
四方家
↓
宝
↓
松竹梅

という企業史です。

ただし現在は伏見だけではありません。

白壁蔵=灘
然土=兵庫県西脇
一刻者=芋焼酎文化
寶CRAFT=全国地域素材

まで広がっています。

したがって宝酒造は、

「伏見を原点として、日本各地の酒文化を商品化する企業」

です。

GI「京都」が2025年に指定されたことで、伏見という発祥地の価値は今後さらに高まります。

一方、宝酒造最大の差別化は、

地域限定企業にならず、地域文化を全国市場へ変換できること

です。


⑬ 人・組織・継承

現在の経営体制は、

代表取締役会長

大宮久氏

代表取締役社長

村田謙二氏

です。

宝酒造の場合、技術継承は、

一人の名杜氏

に依存する構造ではありません。

研究
商品開発
酒造技能
微生物管理
設備技術
品質保証
SCM

を組織として持っています。

白壁蔵では、伝統的な酒造りの感覚と設備技術を世代間で継承しています。

2026年度のグループ新卒採用実績は43名。

事務系だけでなく、製造技術、商品企画、研究、品質管理、SCMなどへ人材を配置しています。

つまり、

酒造技能を企業知へ変える組織

です。


⑭ 観光・酒蔵ツーリズム

宝酒造伏見工場は、

月桂冠大倉記念館や黄桜カッパカントリーのような一般常設観光施設ではありません。

2026年時点で、伏見工場の一般向け定期見学予約は公式に案内されていません。

したがって観光面では、

製造拠点型

です。

伏見酒造組合では、

伏見工場東
京都市伏見区竹中町625

伏見工場西
京都市伏見区下鳥羽葭田町101

として蔵元紹介されています。

一方、宝酒造は京都府南丹市で、

宝酒造「田んぼの学校」

を実施。

2026年度は田植え・収穫の全2回で、米作りと自然環境を学ぶ体験プログラムを展開しています。

したがって観光・体験は、

工場観光

より、

米・自然・環境教育

に特徴があります。


⑮ 流通・販売

宝酒造の最大級の資産が、

全国流通力

です。

国内では、

スーパー
コンビニ
酒販店
百貨店
業務用
飲食店
EC
量販店

まで広範囲。

さらに海外では宝酒造インターナショナルグループが、

海外酒類事業
+
海外日本食材卸

を展開しています。

1983年には米国宝酒造を設立。

カリフォルニアで「松竹梅」を現地生産。

現在では北米・欧州・中国などで和酒を製造・販売し、日本食材卸網まで持っています。

つまり、

商品を輸出するだけでなく、現地で造り、現地の日本食流通まで押さえる

構造です。


⑯ 事業構造

宝酒造は「酒蔵」という言葉だけでは説明できません。

事業内容
清酒松竹梅
プレミアム清酒白壁蔵・然土
スパークリング清酒澪
甲類焼酎宝焼酎・純
本格焼酎一刻者・知心剣
RTDcanチューハイ
辛口RTD焼酎ハイボール
地域RTD寶CRAFT
ノンアル辛口ゼロボール
本みりん調味料
食品調味料中食・業務用
原料用アルコールBtoB
国内EC直販
海外酒類グループ連携

2026年3月期では、

焼酎
清酒
ソフトアルコール飲料
本みりん
食品調味料
原料用アルコール

が主要製品群として明記されています。


⑰ 競合比較

月桂冠との比較

項目宝酒造月桂冠
発祥伏見伏見
酒造起点1842年1637年
核市場創造・多酒類研究・清酒技術
清酒松竹梅月桂冠
焼酎非常に強い非中心
RTD非常に強い非中心
調味料非常に強い展開あり
プレミアム酒然土鳳麟
観光工場型大倉記念館
海外グループ世界展開米国等
一言酒市場を増やす日本酒技術を進化させる

黄桜との比較

項目宝酒造黄桜
核総合酒類多酒類・観光
焼酎最大級限定
RTD最大級限定
ビール現在非中心強い
ウイスキーグループ海外等丹波
観光弱い非常に強い
流通全国最大級全国
一言市場・流通型飲食・体験型

玉乃光との比較

項目宝酒造玉乃光
核多カテゴリー全量純米吟醸
商品幅極めて広い絞り込み
清酒思想多様純米
技術研究・設備・微生物自社精米・麹
一言横へ広げる深く掘る

伏見中小蔵との比較

中小蔵が、

少量
限定
酒米
杜氏
地域

によって価値を作るのに対し、宝酒造は、

研究
設備
全国流通
市場開発
ブランド投資

によって価値を作ります。

ただし「然土」では逆に、

田んぼ
山田錦
生酛
袋吊り

へ深く戻っています。

この両方向を持てる点が最大の違いです。


⑱ 経営課題・成長余地

① 国内酒類人口の縮小


② 「大手=量販酒」のイメージ


③ 松竹梅ブランドの世代継承


④ 海外


⑤ プレミアムSAKE


⑲ SWOT分析

区分診断評価打ち手
Strengths1842年伏見起点最大級発祥を訴求
Strengths松竹梅最大級母艦維持
Strengths宝焼酎最大級焼酎市場
StrengthsRTD開発力最大級新カテゴリー
Strengths全国流通最大級接点維持
Strengths伏見工場最大級京都ブランド
Strengths白壁蔵最大級高級SAKE
Strengths微生物技術強い生酛
Strengths海外ネットワーク最大級世界市場
Strengths調味料最大級非飲酒売上
Weaknesses大手量販イメージ高級酒で不利然土強化
Weaknesses商品数が非常に多いブランド複雑用途整理
Weaknesses工場観光弱い伏見観光で不利文化発信
Weaknesses清酒と企業名の結び付き月桂冠より弱い面松竹梅訴求
Opportunities海外SAKE最大級食材卸連動
OpportunitiesプレミアムSAKE大きい然土
Opportunitiesノンアル大きい辛口ゼロ
Opportunities食中酒大きい生酛・然土
Opportunitiesサステナブル農業大きい山田錦
Opportunities日本文化人気世界的松竹梅
Threats酒類人口減最大課題新カテゴリー
Threats米価格上昇清酒原価調達・農業連携
Threats原材料高RTD・調味料生産効率
Threats健康志向酒類全般ノンアル
Threatsプレミアム地酒競争激化国際評価

⑳ PEST分析

区分外部環境宝酒造への影響対応方向
PoliticalGI京都伏見価値向上創業地訴求
Political酒類輸出支援海外に追い風グループ網
Political健康政策酒類に制約ノンアル
Political環境規制大規模工場に影響脱炭素
Economic米価格上昇清酒原価増農家連携
Economic為替輸出・輸入へ影響現地製造
Economic中食市場調味料に追い風食品強化
Economicプレミアム市場然土に追い風高級化
Social若年酒離れ逆風澪・RTD
Social低アル志向追い風澪
Socialノンアル志向拡大ゼロボール
Social辛口志向焼酎ハイボール食中提案
Social日本食人気海外最大機会SAKE+食材
Technological微生物研究最大資産生酛
Technological醸造設備品質安定伏見・白壁
Technological蒸留技術焼酎商品差別化
TechnologicalブレンドRTD味再現
Technological品質管理全国商品FSSC22000

㉑ 4P分析

区分現状評価戦略
Product松竹梅清酒母艦慶祝・日常
Product白壁蔵高品質食中酒
Product然土最高峰世界市場
Product澪低アル・泡新規層
Product宝焼酎焼酎母艦日常
Product純プレミアム甲類都市型
Product一刻者本格焼酎高付加価値
ProductcanチューハイRTDパイオニア
Product焼酎ハイボール辛口RTD食中
Product寶CRAFT地域クラフト
Product辛口ゼロノンアル健康市場
Product本みりん調味料家庭・業務
Price日常価格全国商品規模
Price中価格白壁蔵地酒層
Price高価格然土富裕・専門
Placeスーパー最大級日常
PlaceコンビニRTD若年・即飲
Place酒販店全国全酒類
Place飲食店業務用食中
PlaceEC全国限定酒
Place海外世界現地生産・卸
Promotion松竹梅歴史慶祝
Promotion然土IWC世界品質
Promotion澪新飲用層SNS・乾杯
Promotion焼酎ハイボール酒場文化辛口
Promotion伏見起源京都

㉒ ターゲット

ターゲット適合商品・価値
日本酒定番層松竹梅
家庭晩酌層松竹梅
慶祝・贈答層松竹梅
純米酒層白壁蔵生酛純米
吟醸酒層白壁蔵吟醸
純米大吟醸層白壁蔵純米大吟醸
プレミアムSAKE層然土
食中酒層然土・生酛
日本酒初心者澪
低アル層澪
乾杯需要澪
甲類焼酎層宝焼酎
本格焼酎層一刻者
辛口RTD層焼酎ハイボール
高アルRTD層canチューハイ
地域素材層寶CRAFT
ノンアル層辛口ゼロボール
健康意識層ゼロ系商品
料理層本みりん
中食・食品業界食品調味料
海外日本食層松竹梅
海外SAKE層白壁蔵・松竹梅
環境意識層然土

㉓ ブランドコピー・見せ方

メインコピー

伏見から、和酒の市場をつくる。

サブコピー

天保13年、京都・伏見から。
宝酒造は、松竹梅・焼酎・チューハイ・みりんへ、酒造技術の可能性を広げ続けています。

清酒型コピー

松竹梅。よろこびの酒を、次の時代へ。

技術型コピー

伝統を、微生物と技術で磨く。

然土型コピー

いい日本酒は、田んぼから始まる。

伏見型コピー

1842年、すべては伏見から。

市場創造型コピー

焼酎から、缶チューハイ、澪まで。

世界型コピー

伏見に生まれ、世界の食卓へ。

短い説明文

宝酒造株式会社は、京都市伏見区竹中町609番地に本社を置く総合酒類メーカーです。酒造事業の起点は1842年、四方家4代目卯之助が京都・伏見で清酒製造を始めたことにあります。現在の伏見工場は清酒「松竹梅」を支える基幹工場として、清酒だけでなく焼酎、ソフトアルコール飲料、本みりんなどを製造。一方、神戸・灘の白壁蔵では伝統的生酛造りと最新設備を融合し、高品質酒を醸しています。宝焼酎「純」、国内初の缶入りチューハイ、全量芋焼酎「一刻者」、タカラ「焼酎ハイボール」、スパークリング清酒「澪」など新しい酒市場を次々と創造。近年は兵庫県西脇産山田錦と環境配慮型農業、生酛・袋吊りを組み合わせる「然土」がIWC 2025純米部門GOLD・TROPHYを獲得し、大手総合酒類メーカーでありながらプレミアムSAKE領域も強化しています。


㉔ この酒蔵をどう見せるべきか・最終評価

宝酒造は、以下の7資産で整理すると企業像が明確になります。

① 伏見


② 松竹梅


③ 焼酎技術


④ 市場創造力


⑤ 白壁蔵


⑥ 然土


⑦ 海外ネットワーク


最終評価

評価軸評価コメント
歴史性5.0/51842年伏見酒造開始
地域性5.0/5京都・伏見発祥
水資産5.0/5伏見基幹工場
製法独自性5.0/5生酛+設備+微生物
研究開発力5.0/5多酒類開発
技術力5.0/5清酒・蒸留・RTD
品質再現性5.0/5FSSC22000全工場
清酒商品力5.0/5松竹梅〜然土
プレミアムSAKE力5.0/5然土IWC Trophy
焼酎力5.0/5宝焼酎・一刻者
RTD力5.0/5市場創造級
低アル対応力5.0/5澪
ノンアル対応力5.0/5辛口ゼロ
食品・調味料力5.0/5本みりん・調味料
観光力3.7/5常設工場観光は弱い
環境教育力5.0/5田んぼの学校
全国流通力5.0/5全国規模
海外展開力5.0/5現地製造・食材卸
ブランド認知5.0/5宝・松竹梅
市場創造力5.0/5缶チューハイ等
成長可能性5.0/5海外・高級酒・ノンアル


㉖ 最終結論

宝酒造株式会社は、京都府京都市伏見区竹中町609番地に本社を置き、酒類・酒精・調味料・食品などを製造販売する総合酒類メーカーです。

しかし、その本質はそれ以上に、

天保13年・1842年、四方家4代目卯之助が京都・伏見竹中町で酒造株を取得して清酒製造を始めたことを酒造事業の原点とし、焼酎・みりん・白酒へ事業を広げ、1897年には「寶」商標を登録。1933年には松竹梅酒造を設立して高級清酒「松竹梅」を育成し、戦後は慶祝・贈答市場を開拓。一方で1977年には宝焼酎「純」によって焼酎のイメージを刷新し、1984年には国内初の缶入りチューハイによってRTDという新市場を形成。2001年には全量芋焼酎「一刻者」と高品質清酒拠点「白壁蔵」、2006年には東京下町の大衆酒場文化を研究したタカラ「焼酎ハイボール」、2011年にはスパークリング清酒「澪」、2017年には地域素材型「寶CRAFT」、2022年にはノンアルコール「辛口ゼロボール」へ市場を拡張。現在も伏見工場を「松竹梅」の基幹工場とし、神戸・灘の白壁蔵では人の酒造技能と最新設備、酵母・乳酸菌等の微生物管理を組み合わせて伝統的生酛造りを進化させ、兵庫県西脇市の農家と環境負荷に配慮して育てた山田錦100%を生酛・無濾過原酒・袋吊りで仕上げる「然土」はIWC 2025純米部門GOLD・TROPHYを受賞。国内全6工場でFSSC22000による品質管理を行い、清酒・焼酎・RTD・ノンアルコール・本みりん・食品調味料・原料用アルコールまでを全国流通させる一方、宝酒造インターナショナルグループでは米国で「松竹梅」を現地醸造し、日本食材卸網と組み合わせて日本食文化そのものを海外へ展開することで、「伏見の酒蔵」という原点を失わず、日本酒メーカーという枠を越えて和酒の飲み方・市場・食文化そのものを拡張してきた、伏見発祥型・研究開発主導型・多酒類市場創造型・全国流通型・グローバル和酒連携型の総合酒類企業

です。

■ コピー

「伏見から、和酒の市場をつくる。」

■ 結論

宝酒造の最大の価値は、1842年から続いていることでも、巨大な販売網を持っていることでもありません。

清酒から焼酎、缶チューハイ、スパークリング日本酒、地域RTD、ノンアルコールへと、時代ごとに「まだ十分に存在していない飲み方」を商品に変え、酒を楽しむ人そのものを増やしてきたことです。

そして現在は「然土」によって、

田んぼ・環境・山田錦・生酛・食中酒

という日本酒の原点へ再び深く入り始めています。

「大量に酒を造る企業」ではなく、
「酒の次の市場をつくり続ける企業」。

それが、宝酒造の企業としての本質です。

宝酒造のテロワールを味わう👇

イメージ 酒蔵 説明 リンク
1
宝酒造

伏見発の技術と商品開発で「松竹梅」を進化させる、1842年創業の総合酒造企業。

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