尾澤酒造場(酒蔵ガイド)

長野県長野市信州新町|代表銘柄「十九」「美寿々錦」

① 一行定義

信州新町の小さな蔵で、米の甘みと鮮やかな酸が調和する「十九」を醸す蔵。

② ブランド要約

真摯な酒造りと、ラベルの遊び心を一緒に楽しむ酒蔵。

文政年間〈1820年頃〉創業。信州新町で、小規模な手造りを続ける蔵です。代表銘柄は**「十九〈じゅうく〉」と、地元で親しまれる「美寿々錦〈みすずにしき〉」**。

「十九」には、一人前の一歩手前であるという謙虚さと、酒造りを探求し続ける思いが込められています。猫や動物、季節の景色を描いたラベルも特徴です。

③ 味ポジション

「米の甘み・旨み」と「酸味」、その後のすっきり感が選ぶ軸。

選ぶ方向代表商品・味わいの目安
旨みとキレのバランス十九 特別純米 生:果実香と、やや辛口の後味
甘みと爽快な酸味十九 純米吟醸 生:濃密さを苦味が引き締める
厚みと複雑さ十九 純米吟醸 金紋錦:旨みと酸味が重なる
日常の食中酒美寿々錦:冷やでも燗でも飲み飽きしにくい

商品によって香りや酸の強さは異なります。「十九=すべて甘口・すべて強い酸味」と決めず、一本ごとの個性で選ぶ蔵です。

④ 強み

地域の米、小仕込み、飲む人との距離の近さ。

  • 酒造りを米作りから考える姿勢
    2001年度から信州新町で美山錦の契約栽培を開始。地域の農業とつながる酒造りを続けています。
  • 少人数による小規模な仕込み
    尾澤美由紀杜氏を中心に、さまざまなタイプを丁寧に造り分けています。
  • 食事と楽しめる味の構成
    甘みや旨みを感じながら、酸と後味のキレも楽しめる商品が揃います。
  • 手に取るきっかけをつくるラベル
    白猫の「Gattolibero」や、ブレーメンの音楽隊を描く「poco a poco」など、デザインに蔵の思いを込めています。

⑤ 向いている人

  • 甘みと酸味が調和する日本酒が好きな人
  • 旨みがあり、後味もすっきりした酒を探す人
  • 季節ごとの味やラベルを楽しみたい人
  • 小さな蔵の個性や造り手の姿勢も大切にする人

⑥ 向かない人

次の好みが最優先なら、商品を絞って選びたい蔵です。

  • 酸味や苦味をほとんど感じない酒を求める人
  • 水のように軽い、淡麗な酒だけを好む人
  • 同じ限定商品を一年中買い続けたい人

穏やかな晩酌酒なら美寿々錦、十九を知る入口には特別純米が候補です。

⑦ 商品カテゴリ

カテゴリ主な商品・選ぶ目的
地元の定番酒美寿々錦。日々の晩酌に
本醸造十九「紀」。米の味わいと後味のキレ
特別純米十九 特別純米。旨みと飲みやすさのバランス
純米吟醸十九 純米吟醸、金紋錦など。甘み・酸・厚みを楽しむ
季節・限定ラベルGattolibero、poco a poco、Snowflakeなど
生酒・火入れ酒保存方法や飲む場面に合わせて選ぶ

「十九」は純米系だけでなく、本醸造もあります。 同じシリーズでも使用米や出荷形態が異なるため、商品名とラベル表示を確認しましょう。

⑧ 飲み方

まずは少し冷やして。温度が上がるにつれ、米の甘みや旨みも確かめたい。

以下は、味わいに合わせた温度と料理の目安です。

酒のタイプ温度の目安合わせたい料理
特別純米 生10〜15℃焼き魚、鶏料理
純米吟醸 生8〜12℃豚しゃぶ、魚のカルパッチョ
純米吟醸 金紋錦少し冷やして〜常温きのこ料理、照り焼き
美寿々錦常温〜ぬる燗おでん、煮物、鍋料理

季節ラベルは、販売店に味の方向と適温を聞くと選びやすくなります。生酒は冷蔵保管し、火入れの有無も確認してください。

⑨ 位置づけ

地域の晩酌酒と、全国の愛好家が探す個性派の酒を併せ持つ蔵。

地元の食卓には美寿々錦。米の甘みや酸、季節の表情を楽しむなら十九。ラベルから入り、味と造り手の思いへ関心を広げられます。

所在地:長野県長野市信州新町新町168-1
電話:026-262-2209
購入:「十九」は特約酒販店での取扱いが基本。
見学:蔵見学は行っていません。

■ コピー

ラベルに遊び心、一杯にまっすぐな思い。

米の甘みと酸がつなぐ、信州新町の「十九」。

■ 結論

尾澤酒造場は、旨みと酸のバランス、季節ごとの個性を楽しみたい人に向く蔵です。

最初の一本は、「十九 特別純米」。
甘みと酸なら**「十九 純米吟醸 生」、厚みなら「金紋錦」。
日々の晩酌には
「美寿々錦」、贈り物には相手の好みに合う季節ラベルの十九**が候補です。

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