多気町VISON × 井村屋株式会社 福和蔵(地域ブランド分析)
① 一行定義
多気町産「神の穂」、松阪市飯高町の水、三重県酵母、四季醸造を、井村屋の食品技術とVISONの「食・癒・知」の体験空間へ結び付け、搾りたての生酒として届ける、“三重テロワール・農醸・食体験一体型”の令和の酒蔵。
井村屋株式会社 福和蔵は、
三重県多気郡多気町ヴィソン672番1 食祭4。
2021年7月、
複合商業リゾート、
VISON
の開業とともに誕生しました。
福和蔵は、
江戸・明治から同じ場所で続く伝統蔵ではありません。
その特徴はむしろ、
「三重の酒造文化を、令和の技術と観光構造で再設計した酒蔵」
であることです。
中心商品は、
福和蔵 純米酒
福和蔵 純米吟醸
福和蔵 純米大吟醸
です。
それぞれ、
火入れ酒だけでなく、
蔵併設店舗だからこそ提供できる、
生酒
を持ちます。
② 成立構造
三重県
↓
多気町
↓
農業・自然・本草文化
↓
VISON
↓
食・癒・知
↓
井村屋
+
福井酒造場の酒造事業
↓
2019年 酒事業継承
↓
2021年 福和蔵開業
↓
三重県産五百万石
+
多気町産神の穂
+
三重県産山田錦
↓
松阪市飯高町の仕込み水
↓
三重県酵母 MK-1・MK-3
↓
温度管理
+
センサー管理
+
四季醸造
↓
純米酒
+
純米吟醸
+
純米大吟醸
↓
生酒
+
火入れ酒
↓
酒蔵併設店舗
↓
その場で飲む
+
買う
+
食と合わせる
↓
VISON観光
↓
伊勢・熊野広域観光
↓
「三重の素材を、三重で醸し、三重で体験する地域ブランド」
石井醸造が、
山 → 水 → 平野 → 農 → 梅 → 酒
なら、
福和蔵は、
三重 → 米・水・酵母 → 四季醸造 → 生酒 → 食体験
です。
さらに、
農業 → 酒造 → 飲食 → 観光 → 地域消費
までを、
VISONの中で短い距離につなげられます。
③ 自然
福和蔵の地域ブランドは、
一つの山や一つの川だけに依存しません。
核となるのは、
「三重県という広域テロワール」
です。
多気町は、
三重県のほぼ中央。
伊勢平野の南端部に位置し、
東側には平野。
西・南側には、
杉・檜を中心とする山地が広がります。
町の北には櫛田川、
南には宮川があり、
年間降水量も比較的多い地域です。
酒米では、
三重県産、
五百万石。
神の穂。
山田錦。
を採用。
仕込み水は、
三重県松阪市飯高町で採水する水
を使用します。
福和蔵は、
この水を、
まろやかな硬水として酒造りへ生かしています。
重要なのは、
多気町のすぐ近くの川を、
根拠なく「仕込み水」として結び付けないことです。
福和蔵の水の地域性は、
「多気町の酒蔵+飯高町の水=三重県内広域テロワール」
にあります。
そして2023年から、
酒蔵所在地である、
多気町産「神の穂」
の契約栽培酒を商品化しました。
福和蔵開業時には、
多気町で酒米生産が行われていなかったため、
地域農家。
多気町。
JA。
農業改良普及センター。
と連携し、
酒米栽培そのものを地域に生み出しています。
つまり、
「既存のテロワールを使うだけでなく、酒蔵が新しい農業テロワールをつくった。」
ことが、
福和蔵の大きな特徴です。
④ 歴史
福和蔵の歴史は、
古い酒蔵とは異なります。
重要なのは、
「継承から始まった新しい酒蔵」
であることです。
2019年
↓
井村屋グループが酒事業へ参入
↓
後継者不在だった伊賀市の福井酒造場から事業継承
↓
酒造技術・酒造文化を受け継ぐ
↓
2021年
↓
VISON内に新酒蔵建設
↓
福和蔵開業
↓
純米酒・純米吟醸発売
↓
GI三重認定
↓
2022年
↓
純米大吟醸発売
↓
2023年
↓
多気町産神の穂による純米吟醸
↓
IWC2023 純米大吟醸ゴールド
↓
2024年
↓
全国新酒鑑評会 初金賞
↓
2025年
↓
三重県新酒品評会 首位賞
↓
2026年
↓
全国新酒鑑評会 金賞
↓
ワイングラスでおいしい日本酒アワード最高金賞
↓
現在
となります。
「福和蔵」という名前は、
酒造事業を継承した、
福井酒造場の「福」
と、
井村屋創業者、
井村和蔵の「和蔵」
を組み合わせたものです。
つまり、
「福井酒造場の酒文化」と「井村屋の企業文化」を一つの名前へ継承した酒蔵
です。
福和蔵には、
数百年の建築史はありません。
一方、
後継者不在の地域酒造文化を企業が受け継ぎ、新しい土地・設備・市場へ再構築した
という、
現代の酒造業において非常に重要な歴史があります。
⑤ 風土
多気を構成するものは、
山
森林
櫛田川
宮川
田畑
米
茶
薬草
本草学
野呂元丈
農業
伊勢文化
熊野文化
食
酒
です。
多気町最大の特徴は、
「自然を採るだけでなく、学び、加工し、暮らしへ生かしてきたこと」
です。
多気町は、
古くから、
薬草との関係が深い地域です。
江戸時代の本草学者、
野呂元丈
を輩出。
現在のVISONでも、
本草研究所。
薬草園。
本草湯。
へ、
その文化が再構成されています。
本草とは、
植物や自然物を知り、
人の暮らしへ役立てる文化です。
酒造りも、
米。
水。
麹。
酵母。
という自然資源を理解し、
発酵によって価値へ変える産業です。
つまり、
福和蔵と多気町には、
「自然を観察し、知識と技術によって生活価値へ変える」
という共通性があります。
さらにVISONでは、
味噌。
醤油。
味醂。
出汁。
漬物。
海苔。
豆腐。
茶。
など、
日本の食文化が集まります。
その中央に、
酒蔵があります。
👉 「本草・農・発酵・和食を現代の体験産業へ再構成した多気型食文化」
です。
⑥ 産業
多気町には、
農業
食品
製造業
商業
観光
宿泊
研究
健康
酒造
などがあります。
福和蔵との関係で、
最も重要なのは、
「農業+食品技術+酒造+観光」
です。
福和蔵を運営するのは、
井村屋株式会社。
あずき。
和菓子。
冷菓。
中華まん。
食品。
で培ってきた、
原料管理。
製造管理。
品質管理。
商品開発。
販売。
の企業基盤があります。
そこへ、
酒造事業を加えました。
つまり、
福和蔵は、
一般的な家族酒蔵とは異なり、
「総合食品メーカーが、地域酒造文化を受け継いだ酒蔵」
です。
その企業力は、
多気町の農業にも波及しています。
多気町産神の穂では、
農家。
行政。
JA。
普及機関。
酒蔵。
が連携。
酒米が栽培されていなかった土地に、
新たな原料生産を生み出しました。
多気町の農業
↓
神の穂
↓
福和蔵
↓
純米吟醸
↓
VISON
↓
観光客
↓
購入・飲食
↓
地域価値
という、
農醸観光循環
が成立しています。
⑦ 酒文化
三重県産米
↓
五百万石
+
多気町産神の穂
+
山田錦
↓
飯高町の水
↓
三重県酵母
MK-1
+
MK-3
↓
四季醸造
↓
24時間温度管理
↓
福和蔵
↓
純米酒
+
純米吟醸
+
純米大吟醸
↓
生酒
+
火入れ
↓
その場飲み
+
食中酒
+
土産
↓
VISONの食
👉 「三重の米・水・酵母を、四季醸造によって一年中“つくりたて”で届ける現代型三重酒文化」
第一の特徴|「福和蔵」
ブランド名自体が、
酒造文化の継承を表します。
福井酒造場の福。
井村和蔵の和蔵。
つまり、
「継承と再創造」
が、
名前の段階から入っています。
第二の特徴|純米酒
福和蔵 純米酒では、
三重県産五百万石。
飯高町の仕込み水。
三重県酵母MK-1。
を使用します。
米本来の旨味。
ふくよかな香り。
柔らかな口当たり。
深み。
が基本です。
2026年、
ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、
最高金賞
を受賞しています。
つまり、
最上級商品だけでなく、
基本となる純米酒が評価されています。
第三の特徴|純米吟醸
純米吟醸では、
三重県・多気町産「神の穂」
を使用します。
酵母は、
三重県酵母MK-3。
仕込み水は、
飯高町。
香りは、
マスカットを思わせる芳醇さ。
酸は、
りんごのような爽やかさ。
味わいは、
上品でシャープ。
つまり、
「多気の米+三重の酵母+三重の水」
が成立します。
第四の特徴|純米大吟醸
純米大吟醸では、
三重県産山田錦。
精米歩合、
40%。
三重県酵母MK-1。
飯高町の水。
を使用します。
メロンを思わせる、
華やかな香り。
上品な甘味。
濃厚な味わい。
を持つ、
福和蔵のプレミアム酒です。
2023年には、
IWC SAKE部門、
ゴールドメダル。
2024年には、
全国新酒鑑評会、
金賞。
2025年には、
三重県新酒品評会で、
首位賞・三重県知事賞。
2026年にも、
全国新酒鑑評会、
金賞。
さらに、
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2026、
プレミアム大吟醸部門で、
最高金賞
を受賞しています。
第五の特徴|生酒
福和蔵最大の観光商品は、
生酒
です。
純米酒。
純米吟醸。
純米大吟醸。
それぞれに、
生酒があります。
しかも、
酒蔵と店舗が一体です。
醸す。
↓
搾る。
↓
店舗へ出す。
↓
飲む。
という距離が、
非常に短い。
つまり、
「酒蔵観光そのものが鮮度になる。」
酒です。
第六の特徴|四季醸造
福和蔵では、
一年を通じて、
酒を醸します。
従来の寒造りでは、
冬の気温を利用します。
福和蔵では、
醸造環境を制御。
温度を細かく管理します。
タンク内温度も、
センサーで、
365日24時間監視。
異常時には、
スマートフォンへ通知する仕組みを持ちます。
つまり、
「冬を待つのではなく、蔵の中に冬をつくる。」
酒造りです。
第七の特徴|GI三重
福和蔵は、
事業開始直後の2021年に、
地理的表示「GI三重」
の認定を受けています。
つまり、
「三重テロワール」は、
広告上の言葉だけではありません。
三重県産原料や地域条件を重視する酒として、
制度上の地域性とも接続しています。
第八の特徴|食との関係
福和蔵は、
VISON内の、
和ヴィソン
にあります。
周囲には、
味噌。
醤油。
味醂。
出汁。
豆腐。
漬物。
海苔。
茶。
など、
和食を構成する食品があります。
そのため、
酒を単独で飲むだけではなく、
「発酵・調味・料理と一緒に日本酒を理解する」
ことができます。
したがって、
福和蔵の酒文化は、
「三重県産五百万石・多気町産神の穂・三重県産山田錦、松阪市飯高町の水、三重県酵母MK-1・MK-3を組み合わせ、四季醸造と24時間の品質管理によって、純米・純米吟醸・純米大吟醸を火入れ酒と生酒で展開し、酒蔵から数歩の店舗で“つくりたて”を食文化と一緒に味わわせる“VISON・三重テロワール型酒文化”」
と定義できます。
⑧ 観光資源
福和蔵
VISON
和ヴィソン
本草湯
本草研究所
薬草園
マルシェヴィソン
農園エリア
ホテルヴィソン
HOTEL VISON
旅籠ヴィソン
三重の食
発酵・調味文化
多気の農業
丹生地区
五桂池ふるさと村
伊勢神宮
熊野古道
などがあります。
福和蔵最大の観光上の強みは、
「酒蔵を目的地にしなくても、酒蔵へ到達する構造」
です。
VISONへ行く。
↓
食事をする。
↓
和ヴィソンを歩く。
↓
味噌・醤油・味醂・出汁を知る。
↓
福和蔵へ入る。
↓
生酒を飲む。
↓
酒を買う。
という、
自然な観光導線があります。
福和蔵は、
酒蔵と直営店舗が一体。
店舗には、
飲食スペース
と、
販売スペース
があります。
2026年9月時点の営業時間は、
10:00~18:00。
イートインのラストオーダーは、
17:30。
です。
つまり、
一般的な酒蔵のように、
「蔵見学ツアーを予約しないと価値が分からない」
という施設ではありません。
酒を造っている場所のすぐ隣で、生酒を飲む。
それ自体が、
体験になります。
さらにVISONは、
伊勢神宮。
熊野古道。
松阪。
伊勢志摩。
への広域観光動線上にあります。
👉 観光タイプは、
「酒蔵+和食文化+本草+宿泊+伊勢熊野広域観光」型
です。
⑨ ターゲット
◎ 最優先
三重地酒ファン
福和蔵ファン
日本酒ファン
VISON旅行者
生酒・搾りたてファン
三重県産酒米に関心がある層
神の穂ファン
食と日本酒を一緒に楽しみたい層
テロワール型日本酒に関心がある層
酒蔵直売・限定酒ファン
○ 相性が良い
純米大吟醸ファン
五百万石・山田錦ファン
GI日本酒に関心がある層
食品製造・品質管理に関心がある層
発酵食品ファン
本草・薬草・食文化ファン
伊勢・松阪旅行者
夫婦・シニア旅行者
日本酒初心者
贈答・土産需要
インバウンド
△ 条件付き
江戸・明治期の歴史建築酒蔵を求める層
杜氏集団による伝統的寒造りだけを求める層
すべての原料を多気町内だけで完結する酒を求める層
■ 想定ユーザー
VISONで三重の酒を飲みたい人
搾りたての生酒を現地で味わいたい人
多気町産神の穂の酒を飲みたい人
三重県産原料の日本酒を探している人
全国新酒鑑評会金賞酒を飲みたい人
井村屋がなぜ日本酒を造るのか知りたい人
四季醸造の現代的な酒造りに興味がある人
発酵・和食・酒を一度に楽しみたい人
⑩ 導線
■ 王道モデル
VISON
↓
和ヴィソン
↓
福和蔵
↓
生酒
↓
三重の食
👉 「VISONで、三重を醸した一杯を。」
■ 多気モデル
多気町
↓
契約農家
↓
神の穂
↓
福和蔵
↓
純米吟醸
👉 「多気で育て、多気で醸す。」
■ 三重テロワールモデル
三重県産米
+
飯高町の水
+
三重県酵母
↓
福和蔵
👉 「米も、水も、酵母も、三重から。」
■ 四季醸造モデル
夏
春
秋
冬
↓
温度管理
↓
四季醸造
↓
生酒
👉 「一年中、蔵に冬がある。」
■ 継承モデル
福井酒造場
↓
酒造文化
↓
井村屋
↓
福和蔵
↓
次世代
👉 「受け継いだ酒造りを、令和の蔵へ。」
■ 品質モデル
三重県産山田錦
↓
40%精米
↓
三重県酵母MK-1
↓
純米大吟醸
↓
IWC・全国新酒鑑評会
👉 「三重の素材を、世界品質へ。」
■ 食モデル
味噌
+
醤油
+
味醂
+
出汁
+
豆腐
+
漬物
↓
和ヴィソン
↓
福和蔵
👉 「和食を知り、酒で結ぶ。」
■ 広域モデル
VISON
↓
福和蔵
↓
松阪
↓
伊勢神宮
↓
伊勢志摩
👉 「三重の中央で酒を知り、伊勢へ向かう。」
⑪ 強み
① 「三重テロワール」が最初から設計されている
地域性を、
後付けの物語ではなく、
原料・水・酵母から組み立てています。
② 多気町産「神の穂」
酒蔵開業後に、
地域で酒米栽培そのものを立ち上げています。
③ 三重県産五百万石
基本となる純米酒でも、
県産米を使います。
④ 三重県産山田錦
最高級酒まで、
三重産原料で展開できます。
⑤ 三重県酵母
米だけでなく、
発酵要素にも地域性があります。
⑥ 飯高町の仕込み水
三重県内の水資源を、
酒質へ組み込んでいます。
⑦ 四季醸造
一年を通じて、
安定した酒造りができます。
⑧ 生酒
四季醸造の価値を、
「つくりたて」という体験へ変えています。
⑨ 24時間の温度管理
食品メーカーとしての品質管理技術を、
酒造りへ持ち込んでいます。
⑩ 福井酒造場からの事業継承
新規参入でありながら、
地域酒造文化の継承という背景があります。
⑪ 「福和蔵」という名称
福井酒造場と井村和蔵、
二つの歴史を一つのブランドへまとめています。
⑫ GI三重
地域性を、
制度面からも示せます。
⑬ 純米大吟醸の国際評価
IWCゴールドなど、
短期間で外部評価を得ています。
⑭ 全国新酒鑑評会金賞
2024年に初金賞。
2026年にも金賞を受賞しています。
⑮ 2025年三重県新酒品評会首位賞
県内評価でも、
品質の高さを示しています。
⑯ 2026年ワイングラス最高金賞
純米酒と純米大吟醸の両方が、
異なる価格帯で評価されています。
⑰ VISON内立地
年間を通じて、
観光客へ接触できます。
⑱ 酒蔵・販売・飲食が一体
造る。
飲む。
買う。
が、
一つの場所で成立します。
⑲ 井村屋の食品技術
原料管理。
品質管理。
商品開発。
流通。
という企業基盤があります。
⑳ 三重の食文化との接続
酒単体ではなく、
和食・発酵・観光全体へ広げられます。
⑫ 弱点
第一の弱点は、
「2021年開業の新しい酒蔵」であること。
福和蔵そのものには、
江戸・明治期から同じ土地で続く、
酒蔵建築や地域酒造史はありません。
一方、
福井酒造場から酒事業を継承した背景を持つため、
「古い蔵」ではなく「酒造文化を継承した新しい蔵」
という性格です。
第二に、
井村屋の知名度が強すぎること。
あずきバー。
肉まん・あんまん。
羊羹。
和菓子。
といった食品ブランドが先に認知されています。
そのため、
福和蔵が、
本格的な日本酒ブランドであることは、
初見では伝わりにくい側面があります。
第三に、
「多気テロワール」と「三重テロワール」を混同しやすいこと。
神の穂は、
多気町産。
一方、
仕込み水は、
松阪市飯高町。
純米酒の五百万石や、
純米大吟醸の山田錦は、
三重県産です。
つまり、
福和蔵全体は、
「多気町100%」ではなく「三重県内広域型テロワール」
です。
第四に、
すべての酒米が多気町産ではないこと。
多気町産は、
神の穂が中心です。
したがって、
蔵全体を、
「多気町産原料100%」
とは表現できません。
第五に、
伝統的な冬季寒造りとは異なること。
四季醸造では、
設備。
温度制御。
センサー。
品質管理。
によって、
年間を通じて醸造します。
つまり、
昔ながらの季節労働型酒造とは、
異なる現代型酒蔵です。
第六に、
VISONブランドの中に埋もれやすいこと。
VISONには、
食。
温泉。
ホテル。
薬草。
農園。
多数の店舗があります。
そのため、
福和蔵単独の認知より、
「VISONの中の一施設」
として記憶される可能性があります。
第七に、
歴史建築型の酒蔵観光とは性格が異なること。
古い梁。
土蔵。
江戸時代の酒造道具。
を見る蔵ではありません。
福和蔵の観光価値は、
「新しい酒造設備・四季醸造・生酒・食体験」
にあります。
第八に、
企業酒蔵ゆえ、家族蔵の人的物語とは異なること。
代々の蔵元。
家系。
地域杜氏。
という物語より、
技術者。
食品企業。
生産者。
行政。
VISON。
という、
組織連携型の地域ブランド
です。
⑬ 本質
👉 「後継者不在の酒造事業を井村屋が受け継ぎ、三重県産米・飯高町の水・三重県酵母・多気町の農家を、四季醸造と食品メーカーの品質管理によって『福和蔵』へ再構成し、VISONで“造る・飲む・買う・食べる”を一体化すること。」
福和蔵を、
単なる、
「VISONにある新しい日本酒蔵」
として捉えるだけでは、
本質を十分に表現できません。
最大の特徴は、
「地域酒蔵の新しい継承モデルを実際に形にしたこと」
です。
第一の本質は「継承」
後継者不在だった、
福井酒造場。
その酒造事業を、
井村屋が引き継ぐ。
つまり、
ゼロから免許だけを取得して始めた酒ではありません。
「途切れかけた酒造文化を、企業が次の形へ渡した。」
ことが原点です。
第二の本質は「三重」
米。
水。
酵母。
醸造地。
企業の創業地。
すべてを、
三重へ寄せています。
つまり、
福和蔵のテロワールは、
一集落だけではありません。
「三重県を一つの酒造圏として捉える。」
広域型テロワールです。
第三の本質は「多気」
その広域テロワールの中で、
酒蔵が実際に立つ場所が、
多気町です。
そして、
神の穂を、
多気町で契約栽培する。
つまり、
酒蔵が立地したことで、地域農業の内容まで変わった。
ことが重要です。
第四の本質は「四季」
従来の日本酒造りでは、
冬が酒造期です。
福和蔵は、
設備と品質管理によって、
一年中酒を造る。
つまり、
季節を待つ酒蔵から、季節を制御する酒蔵へ。
進んでいます。
第五の本質は「鮮度」
四季醸造そのものが目的ではありません。
本当の価値は、
一年中、
搾りたてを届けられることです。
「技術を、鮮度という体験へ変える。」
ここが、
福和蔵の強さです。
第六の本質は「食」
酒蔵があるのは、
VISONの和食エリアです。
周囲には、
味噌。
醤油。
味醂。
出汁。
漬物。
豆腐。
海苔。
があります。
つまり、
「日本酒を、日本酒だけで説明しない。」
環境です。
第七の本質は「井村屋」
井村屋は、
食品メーカーです。
そのため、
福和蔵の強みは、
伝統酒蔵の勘だけではなく、
原料管理。
衛生管理。
品質管理。
センサー。
商品開発。
流通。
にあります。
「食品企業の技術を、伝統食品である日本酒へ持ち込む。」
酒蔵です。
第八の本質は「VISON」
福和蔵には、
観光客をゼロから集める必要がありません。
VISONそのものが、
食。
温泉。
宿泊。
農業。
文化。
を目的とする人を集めます。
その人たちが、
自然に酒へ触れる。
つまり、
「酒好きではなかった人も、日本酒へ入れる場所」
です。
第九の本質は「生酒」
福和蔵の魅力を、
最も短く理解できるのが、
生酒です。
酒蔵がある。
↓
一年中造る。
↓
搾る。
↓
すぐ飲む。
この距離の短さが、
VISONという立地で初めて意味を持ちます。
第十の本質は「未来型地域酒蔵」
古い蔵を残す。
だけが、
酒文化の継承ではありません。
事業を引き継ぐ。
地域で酒米を育てる。
最新設備で醸す。
観光施設で飲んでもらう。
国際評価を得る。
その利益と認知を、
再び地域へ返す。
つまり、
「伝統を守るために、新しい仕組みを使う。」
ことが、
福和蔵の地域ブランド上の本質です。
したがって、
福和蔵の地域ブランド上の本質は、
「福井酒造場から受け継いだ酒造文化と井村屋の食品技術を基盤に、三重県産五百万石・山田錦、多気町産神の穂、松阪市飯高町の仕込み水、三重県酵母MK-1・MK-3を、四季醸造と24時間の品質管理によって『福和蔵』へ醸し、VISONの食・農・本草・宿泊・観光と一体化することで、三重のテロワールを“いつでも搾りたてで体験できる日本酒”へ変えること」
にあります。
福和蔵は、
「井村屋が始めた新しい日本酒ブランド」
にとどまりません。
「酒造文化の事業承継、三重県内の原料循環、多気町での酒米産地形成、四季醸造、VISONの食体験を一体化した“三重・令和型農醸観光酒蔵”」
です。
⑭ コピー
「三重を醸す、福和蔵。」
「多気で育て、多気で醸す。」
「米も、水も、酵母も、三重から。」
「三重の風土を、一献に。」
「多気の神の穂を、福和蔵に。」
「三重の米を、飯高の水で。」
「一年中、搾りたて。」
「蔵の中に、四季の冬をつくる。」
「四季醸造を、鮮度へ。」
「造る場所で、飲む。」
「搾って、数歩で一杯に。」
「受け継いだ酒造りを、令和の蔵へ。」
「伝統を守るため、新しく造る。」
「途切れそうな酒文化を、次の世代へ。」
「食品技術で、日本酒を磨く。」
「酒蔵が、酒米の産地をつくる。」
「VISONで、三重を飲む。」
「和食を巡り、福和蔵で結ぶ。」
「三重のテロワールを、世界品質へ。」
「三重の米・水・人を、福和蔵という一献に。」
■ 結論
多気町VISON・福和蔵を取り巻く地域は、
「伊勢平野南端の農地、櫛田川・宮川流域、西南部の山林、本草学・薬草文化、米・茶・地域農産物、そしてVISONの食・癒・知が重なる“自然・農・食・学び・観光一体型地域文化圏”」
です。多気町は三重県のほぼ中央にあり、伊勢・松阪・熊野方面をつなぐ位置にあります。
その中で福和蔵は、
「2019年に後継者不在だった福井酒造場の酒事業を井村屋が継承し、2021年にVISON内で開業した、三重県産原料と四季醸造を核とする令和の酒蔵」
です。
原料構造は、
「五百万石=純米酒」
「多気町産神の穂=純米吟醸」
「山田錦=純米大吟醸」
「飯高町の水=仕込み水」
「MK-1・MK-3=三重県酵母」
となります。
これを、
四季醸造。
センサー管理。
品質管理。
によって一年中醸し、
生酒として、
蔵のすぐ隣で提供します。
つまり、
原料の地域性と、飲用時の鮮度を同時にブランド化しています。
福和蔵最大の特徴は、
「地域にある資源を使っただけではなく、地域に新しい酒造資源をつくったこと」
です。
福和蔵開業時、
多気町では、
酒米「神の穂」の栽培体制がありませんでした。
そこで、
酒蔵。
農家。
行政。
JA。
農業普及機関。
が連携。
多気町で酒米を育て、
福和蔵で醸す仕組みを作りました。
つまり、
酒蔵が、
地域農業の結果を利用するだけではありません。
酒蔵ができたことで、地域農業に新しい品目が生まれています。
ここに、
福和蔵の地域ブランドとしての重要性があります。
そして、
福和蔵は、
伝統酒蔵とは異なる方法で、
酒文化を継承しています。
古い蔵を、
そのまま守るのではない。
酒造事業を継承する。
新しい蔵を造る。
地域米を育てる。
設備で品質を管理する。
四季醸造する。
観光客へ生酒を飲ませる。
国内外の品評会へ出す。
その結果、
2023年にはIWCゴールド、
2024年と2026年には全国新酒鑑評会金賞、
2025年には三重県新酒品評会首位賞、
2026年には純米酒・純米大吟醸がワイングラスでおいしい日本酒アワード最高金賞を獲得しています。
新しい蔵でも、地域性と品質は両立できます。
福和蔵は、
その実例です。
福和蔵を飲む。
↓
三重県産米を知る。
↓
多気町産神の穂を知る。
↓
飯高町の水を知る。
↓
三重県酵母を知る。
↓
四季醸造を知る。
↓
生酒を飲む。
↓
VISONの味噌・醤油・味醂・出汁・漬物を知る。
↓
多気町の農業や本草文化を知る。
↓
伊勢・松阪・熊野へ地域理解を広げる。
この循環が成立すると、
福和蔵は、
単なるVISONの一店舗ではなく、
「三重県の食と風土を日本酒から理解する入口」
になります。
福和蔵は、
「井村屋がVISONで造る日本酒」
にとどまりません。
「後継者不在の酒造文化を企業が受け継ぎ、三重県産米・水・酵母、多気町の契約農家、四季醸造、食品メーカーの品質技術、VISONの食・観光を一つにつなぎ、地域そのものを新しい酒造産業へ組み直した“三重・令和型農醸観光酒蔵”」
です。
福和蔵を象徴する地域ブランド表現は、
「三重の米・水・人を、福和蔵という一献に。」
です。
井村屋株式会社 福和蔵のテロワールを味わう👇
| イメージ | 酒蔵 | 説明 | リンク |
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井村屋株式会社 福和蔵 |
三重の米・水・酵母を四季醸造で「福和蔵」へ醸す、VISONの令和型酒蔵。 |

