黄桜(酒蔵企業分析)

― 京都府京都市伏見区塩屋町223番地。大正14年・1925年創立。数百年級の老舗酒蔵が集積する伏見において後発企業として出発し、1955年の「カッパ」起用、テレビCM、紙パック清酒「呑」、山廃仕込みの量産化、低濃度清酒・発泡性清酒への挑戦を通じて全国ブランドへ成長。1995年には京都初の地ビール事業へ参入し、「京都麦酒」を展開。現在は日本酒、クラフトビール、焼酎、ジン、ウイスキーまで酒類カテゴリーを拡張し、キザクラカッパカントリー、伏水蔵、祥風楼といった飲食・観光施設も運営する。日本酒とクラフトビールを同一施設で見学できる伏水蔵、全国新酒鑑評会金賞、丹波蒸溜所などを通じ、「伏見の酒蔵」から総合酒類食品メーカーへ進化した、伏見水系型・後発革新型・多酒類展開型・飲食観光一体型酒造企業 ―


目次(Table of Contents)

① 導入・一行定義

京都府京都市伏見区塩屋町223番地。

京都を代表する酒どころ・伏見で、**「黄桜」「呑」「辛口一献」**などの清酒をはじめ、「京都麦酒」「LUCKY BREW」「悪魔のビール」、さらにウイスキーまで展開する企業が、黄桜株式会社です。

創立は大正14年・1925年。

2026年現在の代表取締役会長は松本真治氏、代表取締役社長は松本雄司氏です。2025年9月期の売上高は94億円、正社員数は211名と公表されています。

黄桜を一言で定義するなら、

「伏見の名水と日本酒醸造技術を核に、清酒・クラフトビール・ウイスキー・飲食・観光へ事業を広げ、日本酒を飲まない層まで顧客に変えてきた後発革新型の総合酒類食品メーカー」

です。


② 結論・企業ポジション

黄桜の最大の企業価値は、

「老舗が多い伏見で、後発企業であることを弱点ではなく革新性へ変えたこと」

です。

1925年創業。

↓

1955年
カッパをキャラクターとして採用

↓

1957年
テレビCM開始

↓

1974年
丹波工場・四季醸造

↓

1979年
低濃度型「黄桜マイルド」

↓

1982年
紙パック清酒「呑」

↓

1991年
山廃仕込商品

↓

1995年
京都初の地ビール事業

↓

2016年
伏水蔵開設

↓

2017年
LUCKY CAT・LUCKY DOG

↓

2018年
ウイスキー事業開始

↓

2022年
黄桜ウイスキー販売開始

という流れが続きます。

評価軸内容
会社名黄桜株式会社
本社京都府京都市伏見区塩屋町223番地
創立1925年・大正14年
設立1951年12月
会長松本真治
社長松本雄司
資本金6,000万円
売上高94億円・2025年9月期
正社員211名
主力清酒黄桜、呑、辛口一献
プレミアムS純米大吟醸、金賞受賞酒
ビール京都麦酒、LUCKY BREW、悪魔のビール
ウイスキー丹波
観光カッパカントリー、伏水蔵
飲食黄桜酒場、祥風楼
本質日本酒技術を多酒類・飲食・観光へ横展開する企業

③ 基本情報

項目内容
商号黄桜株式会社
本社所在地〒612-8046 京都府京都市伏見区塩屋町223番地
本社事務所京都府京都市伏見区横大路下三栖梶原町53
創立1925年10月
設立1951年12月
代表取締役会長松本真治
代表取締役社長松本雄司
資本金6,000万円
売上高94億円・2025年9月期
正社員数211名
事業清酒・地ビール・焼酎等の製造販売
飲食カッパカントリー、祥風楼等
京都工場三栖
兵庫工場丹波
支店東京・関信越・名古屋・関西
営業所札幌・仙台・福岡・中四国
品質認証ISO9001

三栖工場・丹波工場ではISO9001:2015認証を取得しています。清酒だけでなく、ビール、焼酎、発酵調味料、清涼飲料水など幅広い開発・製造を品質マネジメント対象にしています。


④ 歴史・企業形成

黄桜の出発点は1925年。

創業者・松本治六郎が家業の清酒製造業から独立し、伏見区新町で「松本治六郎商店」を創業しました。

伏見には数百年の歴史を持つ酒蔵が多数存在します。

その中で黄桜は比較的新しい存在でした。

このため、

歴史の長さで競わない
↓
商品開発
広告
パッケージ
新カテゴリー
飲食・観光

で競争する企業文化が生まれました。

特に1955年のカッパ起用と1957年からのテレビCMは、酒そのものだけでなく企業ブランドを消費者の記憶に残す戦略として大きな役割を果たしました。

黄桜の100年は、

後発
→ 広告革新
→ 商品革新
→ 多酒類化
→ 観光・飲食化

という歴史です。


⑤ ブランド構造

黄桜は多層ブランド企業です。

ブランド役割
黄桜企業母艦
呑家庭用・日常酒
辛口一献辛口定番
S純米大吟醸プレミアム入口
大吟醸 金賞受賞酒技術頂点
生酛山廃伝統製法
ピアノ低アル・スパークリング
ペルルワイン酵母・新感覚
京都麦酒クラフトビール母艦
LUCKY BREWキャラクター型クラフトビール
悪魔のビール強いネーミング型
丹波ウイスキー
カッパ企業キャラクター

ここが重要です。

月桂冠が、

「日本酒の中を細分化する」

方向が強いのに対し、

黄桜は、

「日本酒の外へカテゴリーを増やす」

方向が強い企業です。


⑥ 水・風土・伏見テロワール

黄桜の酒造り・ビール造りを共通して支えるのが、

名水「伏水」

です。

公式では、桃山丘陵を水源とする地下水を「伏水」として説明し、カリウムやカルシウムをバランスよく含み、きめ細かく柔らかな口当たりを特徴としています。

日本酒だけではありません。

清酒
↓
京都麦酒
↓
クラフトビール

まで同じ水資産を利用できます。

つまり黄桜のテロワールは、

伏見の水を複数酒類へ転換する「多酒類型伏見テロワール」

です。


⑦ 独自技術・酒造技術

黄桜の技術的特徴は、

大量生産と新カテゴリー開発を両立する技術

です。

山廃仕込みの量産化

黄桜は、技術的に難しいとされる山廃仕込みの量産化に取り組んできました。

四季醸造

1974年、丹波工場完成。

四季醸造によって生産能力を大きく向上しました。

五段仕込み

「辛口一献」では、清酒酵母の発酵を高める五段仕込みを採用。

さらに独自の**「黄桜辛口酵母」**によって、キレと旨味を設計しています。

純米辛口酵母

「特別純米 辛口一献」では独自の純米辛口酵母を使用。

さらに純米吟醸酒を30%ブレンドしています。

低温長期発酵

「S純米大吟醸」では山田錦を50%まで精米し、約10℃で低温長期発酵。

ワイン酵母

「ペルル」ではワイン酵母を採用。

日本酒へワイン的な甘酸味を持ち込みました。

技術を一言で表すなら、

伝統技法の量産化から異種酵母・低アル・発泡まで、消費者ニーズに合わせて醸造技術を再設計する企業

です。


⑧ 原料・酒米戦略

黄桜では、

山田錦

が上位酒の重要な酒米です。

「S純米大吟醸」は山田錦100%、精米歩合50%。

「通の純米大吟醸 山田錦」も山田錦100%・精米歩合50%です。

2026年の全国新酒鑑評会金賞受賞酒では、

兵庫県産特A地区山田錦

を使用。

さらに「京都麦酒 山田錦」では、日本酒の酒造好適米をビール商品にも応用しています。

つまり、

酒米を日本酒だけで終わらせない

ことも黄桜の特徴です。


⑨ 商品・商品戦略

黄桜の商品戦略は非常に広いです。

黄桜 呑

家庭用紙パック市場を代表する黄桜の主力ブランド。

役割:日常酒・量販市場


黄桜 辛口一献

五段仕込み+黄桜辛口酵母。

日本酒度+4クラスのキレと旨味。

役割:辛口家庭酒


特別純米 辛口一献

純米辛口酵母+純米吟醸30%ブレンド。

役割:辛口一献の上位化


黄桜 S 純米大吟醸

山田錦100%。

精米歩合50%。

10℃低温長期発酵。

役割:手頃なプレミアム


大吟醸 金賞受賞酒

令和8年全国新酒鑑評会金賞。

特A地区山田錦を使用。

役割:技術頂点


黄桜 ピアノ

アルコール5%。

自然発酵由来の泡。

リンゴ・洋梨を思わせる香り。

役割:低アル・若年・女性・ワイン層


黄桜 ペルル

ワイン酵母使用。

アルコール8%。

爽やかな酸味+米由来の甘味。

役割:日本酒とワインの中間市場


京都麦酒

1995年、京都初の地ビールとして開始。

役割:クラフトビール母艦


LUCKY BREW

LUCKY CAT
LUCKY DOG
LUCKY CHICKEN
LUCKY HORSE

などを展開。

役割:クラフトビールのブランド・キャラクター化


悪魔のビール

レッドセッションIPA
ホワイトエール
アメリカンブラックエール

など。

役割:IPA・クラフト層


シングルモルトウイスキー 丹波

丹波蒸溜所の中核。

役割:ジャパニーズウイスキー市場


つまり黄桜は、

「日本酒を売る企業」ではなく、「発酵・醸造技術で酒類ポートフォリオを増やす企業」

です。


⑩ 味わい・酒質設計

黄桜には単一の味覚軸はありません。

味覚軸商品
すっきり辛口辛口一献
香る辛口特別純米辛口一献
華やかS純米大吟醸
高級吟醸金賞受賞酒
甘酸っぱいペルル
フルーティーピアノ
発泡感スパークリング清酒
山廃旨味生酛山廃
軽快京都麦酒ケルシュ
ホップ香京都IPA
苦味悪魔のビール
果実・樽香丹波ウイスキー

味覚戦略は、

「飲酒シーンに合わせて酒質を選ばせる」

方向です。


⑪ 受賞・品質評価

2026年の全国新酒鑑評会では、

黄桜が金賞

を受賞。

黄桜は同年6月25日から、「大吟醸 金賞受賞酒」を数量限定で全国発売しました。

使用米は兵庫県産特A地区山田錦。

2蔵の丹波杜氏、奥村将司氏・岡幹起氏の技術を投入した酒です。

清酒以外にも受賞があります。

黄桜 ピアノ

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2023
スパークリングSAKE部門 金賞。

黄桜 ペルル

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2023
メイン部門 金賞。

京都麦酒 ケルシュ

ジャパン・グレートビア・アワーズ2019
ケルンスタイル・ケルシュ部門 金賞。

Australian International Beer Awards 2021
銅賞。

つまり黄桜は、

清酒
+
低アル清酒
+
クラフトビール

という複数カテゴリーで品質評価を獲得しています。


⑫ 地域ブランド

黄桜の地域ブランドは、

京都
↓
伏見
↓
伏水
↓
酒蔵
↓
地ビール
↓
酒蔵観光

という構造です。

特に重要なのは、

京都麦酒

です。

日本酒メーカーが伏見の地下水を使い、

京都という地名をビールへ展開

しました。

これにより黄桜は、

京都地酒ブランド

だけでなく、

京都クラフトビールブランド

も持っています。

さらにカッパカントリーによって、

伏見の酒蔵街
↓
食事
↓
日本酒
↓
ビール
↓
買い物

という地域消費導線が成立します。


⑬ 人・組織・継承

黄桜は2026年現在、

代表取締役会長
松本真治氏

代表取締役社長
松本雄司氏

という経営体制です。

企業文化で重要なのが、

「考動力」

という考え方です。

黄桜は、社員一人ひとりが主体的に考えて動く企業文化を掲げています。

採用情報では企業理念として、

日本酒文化の継承・発展

と、

醸造・発酵技術を起点とした新事業

の双方を明記しています。

つまり継承対象は、

「昔の黄桜」

ではなく、

「新しい市場を作り続ける黄桜」

です。


⑭ 観光・酒蔵ツーリズム

黄桜の観光は非常に強いです。

大きく二拠点があります。

① キザクラカッパカントリー

酒蔵建築を活かした、

日本酒+ビール+料理+買い物+展示

型施設です。

黄桜酒場では出来たての京都麦酒、日本酒、京料理を提供。

黄桜商店では限定酒、地ビール、食品、グッズを販売しています。

黄桜商店は、

京阪中書島駅 徒歩約7分
京阪伏見桃山駅 徒歩約7分
近鉄桃山御陵前駅 徒歩約8分

と公共交通の利便性も高い施設です。


② 黄桜 伏水蔵

2016年グランドオープン。

最大の特徴は、

日本酒と地ビールを同時に見学できること。

公式では日本初の施設として紹介しています。

施設内では、

2F
地ビール醸造所

3F
黄桜の歴史

4F
地ビール充填ライン

5F
日本酒吟醸蔵

を見学できます。

さらに、公式説明では麹室を常時一般公開する施設として全国でもここだけとしています。

基本見学時間:約30分。

入場無料。

事前予約制。

見学後はレストラン・ショップへ接続します。

つまり、

見る
→ 学ぶ
→ 飲む
→ 食べる
→ 買う

という観光消費導線が完成しています。


⑮ 流通・販売

黄桜は全国流通型企業です。

営業組織として、

東京
関信越
名古屋
関西

の支店、

札幌
仙台
福岡
中四国

の営業所を持っています。

販売チャネルは、

スーパー
酒販店
量販店
飲食店
百貨店
EC
公式通販
直営ショップ
観光施設

まで広がります。

特に強いのが、

全国販売商品と観光限定商品の両立

です。

全国市場では、

呑
辛口一献
S純米大吟醸
クラフトビール

を販売。

伏見では、

限定酒
出来たてビール
直営料理
グッズ

まで販売できます。


⑯ 事業構造

黄桜の現在の企業構造は、

日本酒メーカー

という言葉だけでは説明できません。

事業内容
清酒黄桜・呑・辛口一献等
純米大吟醸S・金賞受賞酒
スパークリングピアノ等
低アル酒ペルル等
ビール京都麦酒
クラフトビールLUCKY・悪魔
焼酎酒類多角化
ジン蒸留酒
ウイスキー丹波
食品酒粕等
飲食カッパカントリー
京料理祥風楼
観光伏水蔵
物販黄桜商店
イベント蔵開き

企業自身も、

「総合酒類食品メーカー」

を将来像として掲げています。


⑰ 競合比較

月桂冠との比較

項目黄桜月桂冠
地域伏見伏見
創業1925年1637年
歴史約100年約390年
核商品・カテゴリー革新研究・製造技術革新
日常酒呑・辛口一献つき
プレミアムS・金賞酒鳳麟
ビール非常に強い限定的
ウイスキー丹波主軸ではない
観光飲食一体型博物館型
キャラクターカッパブランドロゴ中心
一言酒類を横へ広げる日本酒を縦に深める

月桂冠が、

「日本酒産業そのものを進化させた企業」

なら、

黄桜は、

「日本酒メーカーの事業領域を広げた企業」

です。


佐々木酒造との比較

項目黄桜佐々木酒造
地域伏見洛中
規模大手中小
核多酒類・観光洛中文化
日本酒全国流通高付加価値
ビール京都麦酒非中心
ウイスキー丹波非中心
観光複合施設少人数体験
一言総合酒類型歴史文化型

⑱ 経営課題・成長余地






⑲ SWOT分析

区分診断評価打ち手
Strengths全国的な黄桜認知最大級母艦ブランド維持
Strengthsカッパ最大級観光・商品へ活用
Strengths伏見最大級京都地域性
Strengths伏水強い全酒類へ接続
Strengths呑家庭市場に強い日常接点
Strengths辛口一献辛口市場ブランド深化
Strengths京都麦酒非常に強い京都クラフト代表化
Strengthsウイスキー丹波成長資産プレミアム蒸留酒
Strengths伏水蔵最大級製造観光
Strengthsカッパカントリー最大級飲食観光
Weaknesses大衆酒イメージ高級感を弱めるS・金賞酒強化
Weaknesses商品数が多い初見で複雑カテゴリー整理
Weaknessesカッパ依存若年層評価が分かれるLUCKY等併用
Weaknesses多酒類化清酒軸が薄まる日本酒技術を共通軸化
Opportunitiesクラフトビール強い京都麦酒
Opportunitiesウイスキー非常に大きい丹波
Opportunities低アル市場大きいピアノ・ペルル
Opportunities伏見観光最大級二施設連携
Opportunitiesインバウンド大きい京都×SAKE×BEER
OpportunitiesGI京都大きい京都産地訴求
Threats清酒市場縮小大きい多酒類化
Threatsビール競争大きい京都麦酒独自性
Threatsウイスキー競争高い丹波ブランド
Threats原料価格コスト増生産効率
Threats若年飲酒減少長期課題低アル・体験

⑳ PEST分析

区分外部環境黄桜への影響対応方針
PoliticalGI京都清酒産地価値向上伏見訴求
Political飲酒規制酒類全般に影響低アル
Political観光政策京都に追い風伏水蔵
Political輸出振興酒類海外展開日本酒・ウイスキー
Economic米価格高騰清酒原価多カテゴリー
Economic麦芽・ホップ価格ビール原価高付加価値
Economic観光消費直営店追い風食・物販
Economicウイスキー市場成長丹波
Social日本酒離れ清酒に逆風多酒類
Socialクラフト酒人気強い追い風京都麦酒
Social低アル志向機会ピアノ・ペルル
Social体験消費観光に追い風見学
Social京都文化人気最大級伏見
Technological醸造設備多酒類生産伏水蔵
Technological酵母開発清酒差別化独自酵母
Technological四季醸造安定生産量販
Technological蒸留ウイスキー・ジン丹波
TechnologicalEC直販ファン化

㉑ 4P分析

区分現状評価戦略
Product黄桜母艦全国認知維持
Product呑日常酒家庭市場
Product辛口一献辛口中核化
ProductS純米大吟醸プレミアム若い高級酒層
Product金賞受賞酒技術頂点ギフト
Productピアノ低アル初心者
Productペルルワイン酵母ワイン層
Product京都麦酒ビール母艦京都ブランド
ProductLUCKYキャラビール若年層
Product悪魔のビールIPA等クラフト層
Product丹波ウイスキー高付加価値
Price日常価格呑・辛口一献量販
Price中価格S・ビール日常プレミアム
Price高価格金賞酒・ウイスキーギフト
Placeスーパー全国主力
Place酒販店全国全商品
PlaceEC全国限定・ギフト
Placeカッパカントリー観光飲食+物販
Place伏水蔵工場体験+販売
Place祥風楼京料理食中訴求
Promotionカッパ最大認知親しみ
Promotion伏見地域京都観光
Promotion京都麦酒地域酒ビール
Promotion金賞品質日本酒
Promotion蔵開き体験ファン化

㉒ ターゲット

ターゲット適合商品・体験
日常晩酌層呑
辛口層辛口一献
純米酒層特別純米辛口一献
プレミアム層S純米大吟醸
鑑評会酒層金賞受賞酒
日本酒初心者S・ピアノ
低アル層ピアノ
ワイン層ペルル
女性・若年層ピアノ・ペルル
クラフトビール層京都麦酒
IPA層悪魔のビール
キャラクター商品層LUCKY BREW
ウイスキー層丹波
京都観光客カッパカントリー
酒蔵見学層伏水蔵
ファミリー観光伏水蔵
団体客伏水蔵
京料理層祥風楼
ギフト金賞酒・丹波
伏見回遊客黄桜商店
インバウンドSAKE+BEER体験

㉓ ブランドコピー・見せ方

メインコピー

伏見の水から、日本酒の外へ。

サブコピー

大正14年創立。
黄桜は、伏見の酒造技術を、日本酒・ビール・ウイスキーへ広げ続ける総合酒類メーカーです。

企業型コピー

日本酒を造る。酒文化を広げる。

技術型コピー

山廃から、クラフトビール、ウイスキーまで。

地域型コピー

伏水で、日本酒もビールも醸す。

観光型コピー

見て、飲んで、食べてわかる黄桜。

キャラクター型コピー

カッパから始まる、伏見の酒旅。

革新型コピー

後発だから、変え続けた。

短い説明文

黄桜株式会社は、京都市伏見区塩屋町223番地に本社を置く、1925年創立の酒造会社です。創業後、カッパを使った広告、紙パック清酒「呑」、山廃仕込みの量産化、「辛口一献」などを通じて全国ブランドへ成長しました。現在は「S純米大吟醸」「ピアノ」「ペルル」などの日本酒だけでなく、1995年に京都初の地ビールとして始めた「京都麦酒」、LUCKY BREW、悪魔のビール、さらに丹波蒸溜所のウイスキーまで展開。伏見ではキザクラカッパカントリーと伏水蔵を運営し、日本酒・クラフトビール・飲食・工場見学を一つの企業ブランドへ統合しています。


㉔ この酒蔵をどう見せるべきか・最終評価

黄桜は、以下の7つの資産で整理できます。

① カッパ

最大の認知資産です。

黄桜という会社名を知らない人でも、

「カッパの黄桜」

で認識できます。

酒蔵として非常に珍しい、

キャラクターIP型ブランド

です。


② 伏見・伏水

最大の地域資産です。

清酒だけでなく、

京都麦酒
クラフトビール

にも使用できるため、

一つの水源を複数事業へ展開できます。


③ 呑・辛口一献

最大の日常酒資産です。

家庭内に黄桜を置く役割を担います。


④ 京都麦酒

最大のカテゴリー拡張資産です。

1995年に京都初の地ビールとして参入したことは、

黄桜を単なる清酒メーカーから変えました。


⑤ ウイスキー丹波

最大の将来成長資産です。

ビール参入と同じく、

日本酒で培った発酵技術を別酒類へ移す

企業文化を象徴します。


⑥ カッパカントリー

最大の飲食観光資産です。

商品を棚で売るだけではなく、

出来たてを料理と一緒に飲ませる

ことができます。


⑦ 伏水蔵

最大の製造観光資産です。

日本酒とクラフトビールを同時に見せることで、

黄桜=総合醸造企業

という企業像を実物で理解できます。


最終評価

評価軸評価コメント
歴史性4.5/51925年創立・100年企業
地域性5.0/5京都・伏見
水資産5.0/5伏水を多酒類へ活用
製法独自性4.9/5山廃量産・五段・独自酵母
原料設計力4.8/5山田錦+多カテゴリー
技術力4.9/5清酒・ビール・蒸留
品質再現性5.0/5ISO+四季醸造
清酒商品力4.9/5日常〜大吟醸
日常酒力5.0/5呑・辛口一献
プレミアム力4.5/5伸びしろあり
低アル対応力5.0/5ピアノ・ペルル
ビール力5.0/5京都初+多商品
ウイスキー力4.7/5丹波が成長段階
多角化力5.0/5非常に強い
観光力5.0/5二大施設
飲食連携力5.0/5酒場+京料理
初心者導入力5.0/5日本酒以外から入れる
全国流通力5.0/5全国営業網
ブランド認知5.0/5カッパ・黄桜
独自性5.0/5酒+ビール+蒸留+観光
成長可能性5.0/5ウイスキー・観光・クラフト


㉖ 最終結論

黄桜株式会社は、京都府京都市伏見区塩屋町223番地に本社を置く、大正14年・1925年創立の酒造会社です。

しかし、その本質はそれ以上に、

数百年級の蔵元が集積する京都・伏見で後発企業として出発し、その不利を広告・商品開発・カテゴリー開拓へ転換。1955年のカッパ起用とテレビCMによるブランド形成、山廃仕込みの量産化、四季醸造、紙パック清酒「呑」、五段仕込みと独自酵母による「辛口一献」、山田錦100%・低温長期発酵の「S純米大吟醸」、アルコール5%のスパークリング純米酒「ピアノ」、ワイン酵母を使う「ペルル」など、日本酒の飲み方と対象顧客を拡張。さらに1995年には京都初の地ビール事業へ参入し、「京都麦酒」「LUCKY BREW」「悪魔のビール」を育成、日本酒造りと共通する名水「伏水」と醸造技術をビールへ展開。さらにジン、丹波蒸溜所のウイスキーまで事業を広げ、キザクラカッパカントリーでは日本酒・地ビール・京料理を統合し、伏水蔵では日本酒造りと地ビール造りを同一施設で見学できる体験を構築。全国新酒鑑評会金賞に示される清酒品質を維持しながら、日本酒・ビール・蒸留酒・飲食・物販・観光を一つの企業ブランドへまとめることで、「日本酒メーカー」という枠を越えた、伏見水系型・後発革新型・多酒類展開型・飲食観光一体型の総合酒類食品メーカー

です。

■ コピー

「伏見の水から、日本酒の外へ。」

■ 結論

黄桜の最大の価値は、100年続いたことだけではありません。

後発だったからこそ、カッパ、紙パック、山廃量産、低アル日本酒、京都麦酒、ウイスキー、飲食、酒蔵観光と、酒蔵の常識を外側へ広げ続けてきたことです。

「日本酒を守る酒蔵」ではなく、
「日本酒の技術から、新しい酒文化をつくる酒蔵」。

それが、黄桜の企業としての本質です。

黄桜のテロワールを味わう👇

イメージ 酒蔵 説明 リンク
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黄桜

伏水と商品革新で日本酒を身近にする、1925年創業の伏見の酒造企業。

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