兵庫県神戸市東灘区 × 白鶴酒造(地域ブランド分析)

目次(Table of Contents)

① 一行定義

宮水・兵庫県産山田錦・独自酒米「白鶴錦」を、1743年創業の御影郷の技と研究力で日常酒から最高級酒まで展開する“灘・米研究総合酒文化型”地域ブランド。

白鶴酒造株式会社は、

兵庫県神戸市東灘区住吉南町4丁目5番5号。

創業は、

寛保3年・1743年。

現在の代表取締役社長は、

嘉納健二。

2026年4月現在、

社員数は401名。

2026年3月期の年商は274億円です。

創業者は、

材木屋治兵衛

です。

1743年、

灘・御影郷で酒造業を開始。

その4年後の1747年、

酒銘を、

「白鶴」

としました。

白鶴の地域ブランドの核は、

御影郷 × 宮水 × 山田錦 × 白鶴錦 × 技術革新

です。

つまり、

白鶴は、

単なる全国規模の大手日本酒メーカーではありません。

灘の伝統を基盤に、米そのものから研究し、酒文化を広く生活へ届ける酒蔵

です。


② 成立構造

六甲山系
↓
宮水
↓
兵庫県
↓
山田錦
+
白鶴錦
↓
村米制度
+
酒米研究
↓
1743年
灘・御影郷で創業
↓
丹波・但馬杜氏の技
↓
伝統技術
+
近代醸造技術
+
研究開発
↓
白鶴
↓
白鶴「まる」
+
上撰
+
山田錦
+
御影郷
+
天空
↓
日常酒
+
食中酒
+
高級酒
↓
白鶴酒造資料館
+
白鶴美術館
+
白鶴御影MUSE
↓
灘五郷観光
↓
「灘の水・兵庫の米・280年以上の技と研究を、日常から最高級酒まで届ける地域ブランド」

沢の鶴が、

山 → 水 → 米 → 技 → 純米 → 食卓

なら、

白鶴は、

山 → 水 → 米 → 研究 → 酒 → 暮らし

です。


③ 自然

白鶴を支える第一の自然資産は、

宮水

です。

灘酒が発展した背景には、

酒造りに適した、

六甲山系周辺の水環境があります。

特に宮水は、

鉄分が少なく、

リン。

カルシウム。

カリウム。

などを含み、

酵母の働きを支える酒造用水として、

灘酒の発展を支えてきました。

さらに、

冬季に六甲山から吹き降ろす、

六甲おろし

も、

寒造りに適した環境を形成しました。


第二の自然資産は、

兵庫県産山田錦

です。

兵庫県は、

日本を代表する酒造好適米、

山田錦の主要産地です。

白鶴は、

山田錦を原料として使用するだけではありません。

三木市吉川町など、

特A地区を含む産地との関係を持ち、

村米制度の伝統にも関わっています。

村米制度とは、

播州の特定酒米産地と、

灘の特定酒造家が結び付く、

一種の契約栽培制度です。

酒蔵は、

安定した良質米を確保する。

農家は、

安定した需要先を持つ。

その長期関係が、

山田錦の品質向上にもつながってきました。


第三の自然資産は、

白鶴錦

です。

白鶴は、

1995年、

独自酒米の育種研究を開始。

山田錦の母である、

山田穂

と、

渡船2号

を交配しました。

選抜育種を繰り返し、

2007年、

酒造好適米、

「白鶴錦」

として品種登録しました。

白鶴錦は、

大粒。

心白が大きい。

タンパク質・脂質が比較的少ない。

精米時に割れにくい。

栽培時に倒れにくい。

という特徴を持ちます。

つまり、

白鶴は、

「酒米を選ぶ酒蔵」から「酒米そのものを生み出す酒蔵」へ進んだ

と言えます。


地域ブランド上は、

「六甲山系・宮水・兵庫県産山田錦に、自社開発酒米『白鶴錦』まで加えた研究開発型テロワール」

と整理できます。


④ 歴史

白鶴の創業は、

1743年。

灘が、

日本を代表する酒造地域へ成長していく時代です。

1743年
↓
材木屋治兵衛が酒造業開始
↓
1747年
酒銘「白鶴」命名
↓
灘酒発展
↓
酒米
+
宮水
+
丹波・但馬杜氏
+
水車精米
+
海上輸送
↓
江戸へ下り酒
↓
1878年
瓶詰酒発売
↓
1885年
「白鶴」商標登録
↓
1900年
パリ万国博覧会へ出品
↓
近代化
↓
1927年
昭和酒造株式会社設立
↓
1934年
白鶴美術館開館
↓
1945年
戦災により酒造蔵の約9割を焼失
↓
1947年
白鶴酒造株式会社へ
↓
1952年
鉄筋コンクリート酒造蔵竣工
↓
1964年
四季醸造工場竣工
↓
1977年
ハクツルサケパック発売
↓
1982年
白鶴酒造資料館開館
↓
1984年
「まる」発売
↓
1995年
阪神・淡路大震災
+
白鶴錦育種開始
↓
1997年
資料館復興開館
↓
2007年
白鶴錦品種登録
↓
海外事業拡大
↓
天空
+
御影郷
+
新しい日本酒領域
↓
現在

という流れです。


白鶴の歴史で重要なのは、

「大量生産化」と「品質追求」を対立させなかったこと

です。

鉄筋コンクリート蔵。

四季醸造。

紙パック。

研究所。

酒米育種。

高級純米大吟醸。

海外展開。

白鶴は、

その時代ごとの技術を取り込みながら、

酒造文化の裾野を拡大してきました。


⑤ 風土

白鶴が位置するのは、

灘五郷・御影郷

です。

灘五郷を構成する地域資源は、

六甲山

宮水

酒米

六甲おろし

丹波・但馬杜氏

酒蔵

大阪湾

港

樽廻船

下り酒

です。


灘酒が発展した背景には、

酒造りに適した水。

良質な酒米。

寒造りに向く気候。

杜氏集団の技術。

水車による精米。

海上輸送。

がありました。

つまり、

灘は、

「自然・農業・技術・物流・市場が一体となった酒造産業地域」

です。


その中でも、

御影郷は、

白鶴。

菊正宗。

剣菱。

など、

日本酒史を代表する酒蔵が集積する地域です。

白鶴は、

御影郷の中でも、

「伝統を大規模な供給力と研究開発へ変換した酒蔵」

として位置付けられます。


⑥ 産業

白鶴の地域産業構造は、

「農業+酒造+研究+食品+生活文化+観光+海外展開」

です。

第一は、

兵庫県の酒米農業

です。

山田錦。

村米制度。

三木市吉川町。

これらと酒蔵を結び、

現在も産地との交流活動を継続しています。


第二は、

酒米そのものの研究開発

です。

1995年から、

山田錦に匹敵する酒造好適米を目指し、

白鶴錦を開発。

さらに、

遺伝子解析。

メタボロミクス解析。

栽培技術研究。

酒質との関連研究。

まで進めています。

つまり、

白鶴は、

「農業を原料調達として見るのではなく、醸造技術の一部として研究する酒蔵」

です。


第三は、

大規模酒造産業

です。

長年培った製造設備と品質管理によって、

全国へ大量かつ安定的に日本酒を供給します。

白鶴「まる」。

上撰。

大吟醸。

山田錦。

など、

家庭で購入しやすい価格帯の商品も多く、

地域の酒を、

全国の日常酒へ変換しています。


第四は、

高付加価値酒

です。

最高級ブランド、

「天空」では、

兵庫県産山田錦。

白鶴錦。

袋吊り。

中取り。

低温熟成。

瓶内発酵。

などを組み合わせています。

2026年には、

精米歩合29%まで磨いた、

「天空 袋吊り 純米大吟醸」

山田錦・白鶴錦を発売。

日常酒メーカーという既存イメージだけでは捉えられない、

最高級酒領域を強化しています。


第五は、

食品・生活関連事業

です。

清酒だけではなく、

その他酒類。

食品・飲料。

化粧品。

などへ展開しています。


第六は、

海外展開

です。

2005年には、

HAKUTSURU SAKE OF AMERICAを設立。

2019年には、

Hakutsuru Sake of Europeを設立しました。

👉 「兵庫の農業資源と灘の醸造技術を、研究・大量生産・高級酒・生活文化・海外市場へ展開する総合酒造産業構造」

です。


⑦ 酒文化

宮水
↓
山田錦
+
白鶴錦
↓
村米制度
+
酒米研究
↓
丹波・但馬杜氏
↓
伝統技術
+
近代醸造技術
↓
白鶴
↓
上撰
+
まる
+
山田錦
+
御影郷
+
天空
↓
家庭料理
+
食中酒
+
祝い酒
+
高級酒
↓
「一部の愛好家だけではなく、日常から特別な日まで日本酒を暮らしへ届ける灘酒文化」

第一の特徴|「白鶴」

白鶴という名称は、

創業4年後の、

1747年に命名されました。

清らかな姿を持つ鶴を名称に用い、

品質の良さを表現する酒銘として、

現在まで継承されています。

つまり、

280年近く同じ名称を積み上げてきたブランド資産

です。


第二の特徴|「まる」

現代の白鶴を代表する日常酒の一つが、

白鶴「まる」

です。

発売は、

1984年。

白鶴の大きな特徴は、

歴史や高級性だけでなく、

スーパー。

家庭。

晩酌。

料理。

という、

日常生活の中へ日本酒を届けてきたことです。

つまり、

「灘酒を特別な酒だけにしない」

役割を担っています。


第三の特徴|山田錦

兵庫県との関係を最も分かりやすく示す酒米が、

山田錦

です。

白鶴では、

日常価格帯から、

純米大吟醸「天空」まで、

山田錦の特性を商品ごとに使い分けます。

最高級「天空」では、

三木市吉川町新田地区産山田錦100%の商品も展開しています。


第四の特徴|白鶴錦

白鶴独自性を、

最も明確に表す米が、

白鶴錦

です。

山田錦に並ぶ酒米を、

自ら開発する。

さらに、

白鶴だけで囲い込まず、

2012年から他社への供給も開始しました。

つまり、

「自社ブランドのための米」から「日本酒業界全体へ広げる米」

へ育てています。


第五の特徴|「天空」

白鶴の最高級領域を象徴するブランドが、

天空

です。

山田錦。

白鶴錦。

袋吊り。

中取り。

低温熟成。

瓶内発酵。

など、

原料から搾りまで、

細部を積み上げています。

2026年9月には、

白鶴として初めて、

精米歩合29%を採用した、

袋吊り純米大吟醸も登場しました。

👉 「大手酒造の技術力を、最高級酒へ凝縮したブランド」

です。


第六の特徴|「御影郷」

地域との関係を、

商品名で直接表現するのが、

御影郷

シリーズです。

1743年以来、

酒造りを続ける御影郷の名を冠し、

米。

水。

人。

自然。

を御影へ集約して醸す直営店限定ブランドとして展開しています。

つまり、

「全国ブランド白鶴」を「御影の地酒」へ戻す商品群

です。


第七の特徴|新しい日本酒入口

白鶴は、

伝統的な普通酒。

純米酒。

吟醸酒。

だけではありません。

スパークリング日本酒、

淡雪

なども展開。

フルーティーな香り。

甘酸っぱさ。

炭酸感。

によって、

従来の日本酒とは異なる入口を作っています。


したがって、

白鶴の酒文化は、

「宮水、兵庫県産山田錦、村米制度、自社開発酒米『白鶴錦』、丹波・但馬杜氏から続く技と最新の研究開発を組み合わせ、『まる』では日常、『御影郷』では地域、『天空』では最高級酒、『淡雪』では新しい飲み手への入口をつくり、日本酒を暮らし全体へ広げる“灘・米研究総合酒文化”」

と定義できます。


⑧ 観光資源

白鶴酒造資料館

白鶴御影MUSE

白鶴美術館

白鶴酒造本社

御影郷

住吉川

灘五郷酒蔵群

神戸港

六甲山

灘五郷酒所

などがあります。


観光の中心は、

白鶴酒造資料館

です。

所在地は、

兵庫県神戸市東灘区住吉南町4丁目5番5号。

大正初期に建造され、

1969年まで実際に醸造に使われていた、

本店壱号蔵を活用しています。

1982年、

白鶴酒造資料館として開館。

昔の酒造道具。

酒造工程。

等身大人形。

などを使い、

伝統的な酒造りを立体的に理解できます。


1995年、

阪神・淡路大震災により被災。

1997年、

復興開館しました。

2026年9月時点では、

開館時間は、

9:30~16:30。

入館は、

16:00まで。

入館料は、

無料

です。

10名未満は、

予約なしで見学できます。

10名以上は、

事前予約が必要です。

年末年始を除き、

基本的に公開されています。

アクセスは、

阪神住吉駅から徒歩約5分。

JR住吉駅から徒歩約15分です。


第二の観光資源は、

白鶴美術館

です。

1934年、

白鶴酒造7代目、

嘉納治兵衛によって開館しました。

国宝2件。

重要文化財22件。

約1,450点以上の美術品を所蔵しています。

酒造会社の観光資源でありながら、

日本酒そのものを展示する場所ではありません。

「酒造によって蓄積された地域資本を、文化へ還元した施設」

として見ることができます。


第三が、

白鶴御影MUSE

です。

御影の街から、

酒。

食。

生活文化。

を提案する、

白鶴の直営アンテナショップです。


つまり、

白鶴の観光は、

単なる試飲型ではありません。

酒を造る。

酒米を学ぶ。

御影を知る。

美術を見る。

商品を買う。

まで広がります。

👉 観光タイプは、

「灘酒文化+現役企業+酒造資料館+美術文化+御影街歩き型」

です。


⑨ ターゲット

◎ 最優先

灘酒ファン
白鶴ファン
山田錦ファン
酒米に関心がある層
日本酒研究・醸造に関心がある層
灘五郷を巡りたい層
酒造史に関心がある層
酒造資料館を見たい層
神戸観光客
御影を歩きたい層

○ 相性が良い

日本酒初心者
家庭で日本酒を飲む層
食中酒を探す層
純米大吟醸ファン
高級日本酒ファン
酒米育種に関心がある層
農業と酒造の関係を知りたい層
企業の研究開発に関心がある層
美術館巡りが好きな層
インバウンド
家族・シニア旅行者

△ 条件付き

小規模手造り蔵だけを求める層
限定流通酒だけを価値とする層
全商品を純米酒だけに限定して選ぶ層
全商品に単一の酒米・製法を求める層

■ 想定ユーザー

灘酒の歴史を知りたい人

山田錦について知りたい人

「白鶴錦」という酒米に興味がある人

大手酒蔵の商品開発力を知りたい人

日常酒と高級酒の違いを比較したい人

酒造資料館で昔の酒造りを見たい人

御影・魚崎周辺を酒蔵巡りしたい人

神戸らしい日本酒を土産にしたい人


⑩ 導線

■ 王道モデル

神戸
↓
灘五郷
↓
御影郷
↓
白鶴
↓
日本酒

👉 「御影から、日本の食卓へ。」


■ 水モデル

六甲山系
↓
宮水
↓
発酵
↓
灘酒
↓
白鶴

👉 「灘の水を、白鶴の一献へ。」


■ 山田錦モデル

兵庫県
↓
三木・吉川
↓
山田錦
↓
村米制度
↓
御影
↓
白鶴

👉 「田んぼから、御影の酒へ。」


■ 白鶴錦モデル

山田穂
+
渡船2号
↓
育種
↓
白鶴錦
↓
醸造
↓
天空

👉 「酒米から、酒をつくる。」


■ 日常モデル

灘
↓
白鶴
↓
まる
↓
家庭料理
↓
晩酌

👉 「灘を、毎日の食卓へ。」


■ プレミアムモデル

兵庫県産酒米
↓
精米
↓
手仕事
↓
袋吊り
↓
天空

👉 「酒づくりの原点から、白鶴の頂点へ。」


■ 地域モデル

御影郷
↓
水
↓
米
↓
人
↓
御影郷シリーズ

👉 「全国ブランドを、御影の地酒へ。」


■ 観光モデル

阪神住吉駅
↓
白鶴酒造資料館
↓
昔の酒造り
↓
試飲・ショップ
↓
御影郷酒蔵巡り
↓
白鶴御影MUSE

👉 「見て、知って、御影を飲む。」


■ 文化モデル

白鶴酒造
↓
嘉納家
↓
白鶴美術館
↓
国宝・文化財
↓
地域文化

👉 「酒が育てた文化を、街へ返す。」


⑪ 強み

① 1743年創業

280年以上に及ぶ酒造史があります。

② 灘五郷・御影郷

日本を代表する酒造地域に根を持ちます。

③ 宮水

灘酒を支える明確な水資源があります。

④ 山田錦

兵庫県の酒米文化と強く結び付きます。

⑤ 村米制度との関係

酒蔵と酒米農家の長期的な関係があります。

⑥ 白鶴錦

独自に酒造好適米を開発しています。

⑦ 酒米研究

原料米を科学的に分析する研究基盤があります。

⑧ 日常酒

「まる」など全国的な定番商品があります。

⑨ プレミアム酒

「天空」で最高級市場にも展開します。

⑩ 御影郷

地域名そのものを商品ブランドへ変換しています。

⑪ 幅広い商品構成

日常酒から純米大吟醸、スパークリングまで展開できます。

⑫ 大規模安定供給

全国へ安定的に酒を届けられます。

⑬ 研究開発力

伝統酒造を科学と技術で更新できます。

⑭ 海外展開

灘酒を世界へ届ける流通基盤があります。

⑮ 白鶴酒造資料館

伝統的な酒造りを常設で学べます。

⑯ 白鶴美術館

酒造業から文化・美術へ価値を拡張しています。

⑰ 阪神・淡路大震災からの復興

灘酒文化の復興史を伝えられます。


⑫ 弱点

第一の弱点は、

「大手日本酒メーカー」という印象が、御影郷という地域性を隠しやすいこと。

白鶴は全国で知られるブランドである一方、

神戸。

御影。

宮水。

山田錦。

との関係を意識せず飲まれることも多い酒です。


第二に、

商品数が多いため、白鶴の本質が一言で伝わりにくいこと。

まる。

上撰。

山田錦。

淡雪。

御影郷。

天空。

さらに、

その他酒類。

食品。

化粧品。

まで展開します。

ブランド接点が広い分、

「白鶴とは何の酒蔵なのか」

という中心像が分散しやすい構造です。


第三に、

「白鶴錦」という強い独自資産が、一般消費者にはまだ十分認知されていないこと。

白鶴錦は、

山田錦の兄弟品種として独自開発された重要な酒米です。

しかし、

白鶴「まる」ほど一般認知されているわけではありません。

地域ブランド上では、

今後さらに重要な資産です。


第四に、

大規模生産の印象が、手仕事や高級酒の価値を見えにくくすること。

白鶴は、

大量供給能力を持ちます。

一方、

「天空」のように、

兵庫県産酒米。

袋吊り。

中取り。

低温熟成。

など、

細かな造りを行う商品もあります。

双方を一つのブランドとして理解させる必要があります。


第五に、

山田錦と白鶴錦の違いが初心者には理解しにくいこと。

白鶴錦は、

山田錦の代用品ではありません。

それぞれ異なる特徴を持つ酒米です。

この違いを説明できることが、

白鶴独自の価値につながります。


第六に、

資料館と美術館の関係が直感的には分かりにくいこと。

白鶴酒造資料館は、

酒造文化。

白鶴美術館は、

美術文化。

を伝える施設です。

同じ白鶴の文化資産ですが、

目的・所在地・見学体験は異なります。


第七に、

「宮水=六甲山から直接流れてくる水」と単純化すると正確性を欠くこと。

宮水は、

灘酒を理解するうえで重要ですが、

単純な六甲山の湧水という説明では不十分です。

地域ブランドでは、

地質・地下水・酒造適性まで含めて理解する必要があります。


⑬ 本質

👉 「灘・御影で受け継いだ水・米・技を、酒米そのものの研究から大規模醸造、最高級酒、文化施設まで展開し、日本酒を一部の愛好家だけでなく日常生活と文化全体へ届けること。」

白鶴を、

単なる、

「全国的に有名な大手日本酒メーカー」

として捉えるだけでは、

本質は見えません。

第一の核は、

御影

です。

1743年。

灘五郷・御影郷。

材木屋治兵衛。

ここから、

白鶴は始まりました。

全国ブランドになった現在も、

御影の名を冠した、

「御影郷」シリーズを展開しています。

白鶴は、全国企業になっても御影を原点として残す蔵です。


第二の核は、

米

です。

山田錦を使う。

村米制度を受け継ぐ。

農家と交流する。

さらに、

自ら白鶴錦を育種する。

つまり、

白鶴は、

「良い米を買う」の先に進み、「良い酒米とは何か」そのものを研究する蔵

です。


第三の核は、

研究

です。

白鶴錦の育種。

遺伝子解析。

醸造技術。

設備。

品質管理。

四季醸造。

スパークリング。

高級酒。

白鶴は、

伝統を守るために、

科学を使います。

「昔ながらを守るために、新しい技術を使う。」

これが、

白鶴の特徴です。


第四の核は、

日常性

です。

白鶴「まる」。

上撰。

家庭料理。

晩酌。

全国流通。

灘酒を、

限られた地域の文化にせず、

全国の食卓へ届けてきました。

「280年の酒造技術を、スーパーで買える一本まで下ろす。」

これも、

白鶴の重要な価値です。


第五の核は、

頂点

です。

一方で、

「天空」では、

兵庫県産山田錦。

白鶴錦。

精米歩合29%。

袋吊り。

中取り。

低温熟成。

瓶内発酵。

など、

酒造技術の限界へ挑みます。

つまり、

白鶴は、

「日常酒と最高級酒を同じ企業の中で成立させる」

酒蔵です。


第六の核は、

文化

です。

白鶴酒造資料館では、

酒造文化。

白鶴美術館では、

日本・東洋美術。

御影MUSEでは、

食と生活文化。

を伝えます。

酒を販売するだけでなく、

酒造業によって得た価値を、地域文化として社会へ戻す。

という構造があります。


第七の核は、

世界

です。

灘・御影から始まった酒を、

現在は、

日本国内だけではなく、

海外へ届けています。

地域ブランドを、

地域の中だけで完結させず、

「御影で生まれた酒文化を世界へ運ぶ」

ことまで事業領域を拡大しています。


したがって、

白鶴の地域ブランド上の本質は、

「1743年に灘・御影郷で始まった酒造を原点に、宮水、兵庫県産山田錦、村米制度、丹波・但馬杜氏の技を受け継ぎながら、自社開発酒米『白鶴錦』と研究開発力を加え、『まる』では日常、『御影郷』では地域、『天空』では最高級酒、酒造資料館では伝統、白鶴美術館では文化を表現し、灘酒を生活と文化の広い領域へ届けること」

にあります。

白鶴は、

「280年以上続く灘の大手酒蔵」

にとどまりません。

「兵庫の水・米・技を研究によって磨き、日常酒から最高級酒、文化まで広げる“灘・米研究総合酒文化型酒蔵”」

です。


⑭ コピー

「御影から、日本の食卓へ。」

「灘の伝統を、暮らしの中へ。」

「酒米から、酒をつくる。」

「兵庫の米を、御影で磨く。」

「宮水と山田錦を、白鶴へ。」

「御影二百八十年を、一献に。」

「日常から、天空まで。」

「毎日の一杯も、最高の一滴も。」

「米を選ぶ。その先へ。」

「山田錦を知り、白鶴錦を生む。」

「田んぼから、酒質を考える。」

「伝統を、研究で次代へ。」

「灘を、全国の食卓へ。」

「御影の酒を、世界へ。」

「酒造りの原点から、白鶴の頂点へ。」

「昔の蔵を残し、新しい酒米をつくる。」

「日常酒にも、二百八十年。」

「酒だけではなく、文化を残す。」

「米・水・人・研究。それが白鶴。」

「全国ブランドの原点は、御影にある。」

「兵庫の米と灘の技を、日常から天空まで。」


■ 結論

兵庫県神戸市東灘区・白鶴酒造を取り巻く地域は、**六甲山系、宮水、兵庫県産山田錦、丹波・但馬杜氏、御影郷の酒蔵群、大阪湾の物流が重なる“水・米・技・港一体型酒造文化圏”**です。

白鶴は1743年、材木屋治兵衛が灘・御影郷で酒造業を始めたことを起点とし、1747年には「白鶴」の酒銘を採用しました。その後、瓶詰酒、近代醸造設備、四季醸造、紙パック、研究開発、海外展開へと事業を拡大しながら、御影を酒造の原点として残してきました。

地域性の核は、神戸市内だけでは完結しません。

宮水を使う。

三木市吉川町など兵庫県内の山田錦産地と結び付く。

村米制度の文化を受け継ぐ。

さらに、自ら「白鶴錦」を開発する。

兵庫県の水・米・農業・酒造技術を御影へ集め、そこへ研究開発を重ねる構造です。

その成果を、

「まる」では毎日の晩酌へ。

「御影郷」では地域ブランドへ。

「山田錦」では兵庫の酒米文化へ。

「白鶴錦」では酒米研究へ。

「天空」では最高級日本酒へ。

白鶴酒造資料館では灘の酒造文化へ。

白鶴美術館では地域から生まれた文化資産へ変換しています。

白鶴は、**「宮水・兵庫県産山田錦・村米制度・自社開発酒米『白鶴錦』・280年以上の酒造技術と研究開発力を組み合わせ、灘の酒文化を日常酒から最高級酒、観光、芸術、海外まで広げる“灘・米研究総合酒文化型酒蔵”」**です。

「兵庫の米と灘の技を、日常から天空まで。」

白鶴酒造のテロワールを味わう👇

イメージ 酒蔵 説明 リンク
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白鶴酒造

米から酵母まで自ら磨く、1743年創業・灘の総合酒文化蔵。

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