本田商店(酒蔵ガイド)

― 兵庫県姫路市網干で1921年から「龍力」を醸す酒蔵。江戸期以来、播州杜氏の総取締役として酒造りに関わった本田家の系譜を背景に、「米の酒は米の味」を基本理念として、使用米を100%酒造好適米へ統一。原料米の約85%を山田錦が占め、その山田錦はすべて兵庫県特A地区産を使用する。さらに社・東条・吉川など産地ごとの土壌を約20年にわたり研究し、山田錦をワインのように「土地」で表現するテロワール型酒造へ発展。1979年発売の「米のささやき」、最高峰「秋津」、復活酒米「神力」、熟成古酒「玄妙」、ドラゴンシリーズまで幅広く展開する。2026年全国新酒鑑評会では8年連続・通算31個目の金賞を記録し、IWC2026でも「米のささやき YK-35」がゴールドメダルと大吟醸トロフィーを獲得。**“山田錦を精米歩合ではなく、農家・土壌・産地まで遡って醸す、播州の酒米テロワール蔵”**である。


目次(Table of Contents)

① 一行定義

特A山田錦の土壌まで醸す、1921年創業・姫路「龍力」の蔵。


② ブランド要約

所在地: 兵庫県姫路市網干区高田361-1
会社名: 株式会社 本田商店
創業: 大正10年・1921年
創業者: 本田新二
代表取締役社長: 五代目 本田龍祐
取締役会長: 四代目 本田眞一郎
代表銘柄: 龍力
基本理念: 「米の酒は米の味」
原料方針: 使用米100%酒造好適米
山田錦比率: 原料米の約85%
山田錦産地: 全量兵庫県特A地区産
主要酒米: 山田錦・五百万石・雄町・山田穂・神力・兵庫錦
精米: 玄米から自社精米
酒造思想: 良い酒造りは、良い米作り
最高峰: 純米大吟醸 秋津
代表酒: 大吟醸 米のささやき
鑑評会酒: 米のささやき YK-35
地域表現: 龍力テロワール 社・東条・吉川
伝統製法: 生酛仕込み
革新領域: Dragon Series
熟成酒: 玄妙・玄妙甘蜜
復活酒米: 神力
独自研究: 山田錦産地の土壌・地質・ミネラル研究
文化拠点: 龍力テロワール館
直売・試飲: あり
本社営業時間: 月〜金 9:00〜17:00
休業: 日曜・祝日、土曜不定休
最寄駅: JR山陽本線 網干駅から徒歩約3分
姫路駅直営店: タツリキショップ・グランフェスタ店
姫路城周辺飲食拠点: 「おもてなし きこう×龍力」

本田家は、

元禄時代から播州杜氏の総取締役として酒造りに関わった家系

とされる。

現在の本田商店としての酒造りは、

1921年。

初代、

本田新二

から始まる。

新二はもともと、

網干駅前で酒の小売店を営んでいた。

当時の網干駅は貨物輸送の拠点。

揖保乃糸。

龍野の薄口醤油。

ビール。

日本酒。

などが行き交っていた。

駅に近かった新二は他の酒販店から荷物の受け取りを頼まれ、

小売から、

酒の卸。

さらに米蔵の管理へ事業を広げていく。

そこで地元の庄屋から、

「米を貸すから酒を造らないか」

と勧められ、

清酒製造権を譲り受け、

1921年、

酒造りを始めた。

つまり龍力は、

古い酒蔵建築や藩政時代のブランドから始まったのではない。

米と人の信用

から始まった蔵である。

そして現在まで続く最大の思想が、

「米の酒は米の味」

である。

本田商店では1992年、

使用する原料米を、

100%酒造好適米

へ変更した。

現在使用する米は、

兵庫県特A地区産 山田錦
岡山県産 雄町
兵庫県産 山田穂
たつの市御津町産 神力
豊岡産 五百万石
兵庫錦

など。

しかも山田錦については、

使用するすべてを兵庫県特A地区産

としている。

👉 “酒を造る前に、まず米を選び抜く。それが龍力の酒造りの起点。”


③ 味ポジション

香り  :★★★☆☆〜★★★★★
甘味  :★★☆☆☆〜★★★★☆
旨味  :★★★★☆〜★★★★★
透明感 :★★★★☆〜★★★★★
酸   :★★★☆☆〜★★★★☆
キレ  :★★★★☆〜★★★★★
コク  :★★★★☆〜★★★★★

👉 “山田錦のふくよかな旨味を、精密な精米と発酵で透明に整える『播州・酒米表現型』。”

龍力の味の中心は、

単なる、

芳醇。

でも、

淡麗。

でもない。

軸にあるのは、

米そのものの差を酒に出すこと。

山田錦なら、

甘味
+柔らかさ
+ふくよかな旨味
+少ない苦渋味。

五百万石なら、

軽快
+すっきり。

兵庫錦なら、

穏やかな香り
+味のある辛口。

神力なら、

野性的な米旨
+力強さ。

と、米によって設計を変える。

さらに、

同じ山田錦でも産地で味を変える。

「龍力テロワール」では、

社
東条
吉川

の山田錦を、

同じ精米歩合65%で醸し分ける。

龍力は土壌研究から、

同じ特A地区の山田錦でも、

土壌中の粘土鉱物やミネラル構成によって、

口当たり
苦味
キレ
ボディー

に違いが出ると捉えている。

👉 “龍力は酒米の品種だけではなく、『どこの田んぼで育った米か』まで味として扱う。”


④ 強み

① 1921年創業、100年以上の酒造史
② 播州杜氏の酒造文化を背景に持つ本田家
③ 「米の酒は米の味」という明確な原料思想
④ 使用米を100%酒造好適米へ統一
⑤ 原料米の約85%が山田錦
⑥ 使用する山田錦は全量兵庫県特A地区産
⑦ 特上・特等クラスの高品質山田錦を重視
⑧ 玄米から自社精米
⑨ YK-35では約100時間かけ35%まで自家精米
⑩ 特A地区内でも優良農家との専属契約栽培
⑪ 有機肥料・低農薬・への字型栽培・稲木掛け乾燥を実践
⑫ 約20年にわたり京都大学大学院で山田錦土壌研究を継続
⑬ 社・東条・吉川を酒として比較するテロワール商品
⑭ 加東市秋津の最高品質山田錦を使う「秋津」
⑮ 1979年から大吟醸「米のささやき」を継続
⑯ 1981年、日本吟醸酒協会設立時に三代目本田武義が初代理事長
⑰ 1992年に全量酒造好適米化
⑱ 1997年、神力米を発祥地で約100年ぶりに復活
⑲ 山田穂など希少酒米・古品種にも取り組む
⑳ 兵庫錦など温暖化対応型酒米も商品化
㉑ 生酛・熟成古酒・氷温生原酒まで広い酒質構成
㉒ Dragon Seriesで飲用温度・料理別に分かりやすく提案
㉓ 約40年継続する熟成古酒「玄妙」
㉔ 2026年全国新酒鑑評会8年連続・通算31個目の金賞
㉕ 2026年IWCでYK-35がゴールド+大吟醸トロフィー
㉖ 龍力テロワール館で土壌標本・試飲・販売を一体化

👉 “最大の強みは、『良い山田錦を買う』だけで終わらず、なぜその山田錦が良いのかを土壌まで研究していること。”

特に重要なのが、

山田錦のテロワール研究。

三代目、

本田武義

は晩年まで約20年間、

京都大学大学院農学研究科土壌研究室で、

山田錦産地の土壌研究を続けた。

研究対象は、

加古川。

東条川。

美嚢川。

などの集水域。

そこから、

東条。

吉川。

社。

などの土壌特性を分析した。

例えば、

東条・吉川などでは、

スメクタイト系粘土。

社などでは、

イライト系粘土。

が中心となり、

ミネラルや保肥力の差が山田錦へ影響すると考察している。

そして研究を、

論文だけで終わらせない。

実際に、

「龍力テロワール 社・東条・吉川」

として商品化する。

👉 “研究結果を、そのまま飲み比べできる酒へ変えている。”

ここが本田商店の最も特徴的な部分である。


⑤ 向いている人

・山田錦が好きな人
・山田錦を産地別に比較したい人
・酒米に興味がある人
・日本酒のテロワールを体験したい人
・大吟醸が好きな人
・純米大吟醸が好きな人
・華やかな香りと米旨を両立した酒が好きな人
・生酛を燗で楽しみたい人
・濃醇な生原酒が好きな人
・熟成古酒に興味がある人
・希少酒米・復活酒米を飲みたい人
・神力米に興味がある人
・酒と料理のペアリングを楽しみたい人
・冷酒・常温・燗を使い分けたい人
・農業や土壌から日本酒を知りたい人
・姫路観光と地酒を組み合わせたい人

👉 “日本酒を『銘柄』ではなく、米・農家・田んぼ・土壌まで遡って飲みたい人向け。”

選び方は、

純米大吟醸 秋津
→ 最高峰山田錦・35%・テロワール

米のささやき YK-35
→ 鑑評会・35%・フルーティー

米のささやき
→ 龍力を代表する大吟醸

純米大吟醸 米のささやき
→ 山田錦の旨味重視

龍力テロワール
→ 社・東条・吉川の産地比較

特別純米 生酛仕込み
→ 山田錦・燗・伝統

氷温貯蔵生原酒
→ 濃醇・生・山田錦

ドラゴン 黒
→ 兵庫錦・味のある辛口

ドラゴン Episode3
→ フルーティー・マイルド

玄妙
→ 熟成古酒・燗

と整理すると分かりやすい。


⑥ 向かない人

・酒米や産地に全く関心がない人
・超淡麗酒だけを求める人
・低価格の日常酒だけを選びたい人
・吟醸香を必要としない人
・一本の銘柄だけで簡単に蔵を判断したい人
・熟成酒や燗酒を一切飲まない人
・農業・土壌・テロワールに価値を感じない人

👉 “価格や精米歩合だけではなく、『米の背景』まで楽しめる人ほど価値が見えやすい蔵。”

龍力は、

純米大吟醸
+大吟醸
+純米吟醸
+特別純米
+生酛
+本醸造
+生原酒
+熟成古酒
+スパークリング

まで幅広い。

そのため、

「米のささやき」だけではなく、「秋津」「テロワール」「生酛」「玄妙」「ドラゴン」を横断すると本田商店の本質が見える。


⑦ 商品カテゴリ

■ 純米大吟醸 秋津

龍力の最高峰。

原料米:兵庫県加東市秋津産山田錦
精米歩合:35%
アルコール度数:16%

兵庫県特A地区の中でも、

最高水準の山田錦産地として評価される、

秋津。

その中でも生産者・都倉氏へ栽培を依頼。

への字型栽培
+有機肥料
+稲木掛け自然乾燥

によって育てた山田錦を使用する。

本田商店は、

この酒を、

「日本のロマネ・コンティを目指す酒」

と位置づける。

特徴は、

上品な吟醸香
+丸み
+山田錦の甘味
+滑らかな旨味。

👉 “山田錦を品種ではなく、一つの畑・農家まで絞り込んだ龍力最高峰。”


■ 大吟醸 米のささやき YK-35

龍力の鑑評会技術を象徴する酒。

兵庫県特A地区産 特上山田錦100%
精米歩合:35%
アルコール度数:17%

玄米から自社精米し、

約100時間かけて、

35%まで磨く。

2026年全国新酒鑑評会では、

ダブル金賞。

これにより、

8年連続・通算31個目の金賞

となった。

さらにIWC2026でも、

ゴールドメダル
+大吟醸トロフィー

を受賞。

特徴は、

華やかな果実香
+透明感
+山田錦のふくらみ
+繊細な余韻。

👉 “龍力の山田錦研究と吟醸技術を最も高精度で示す一本。”


■ 米のささやき YK-35 生 荒走り 袋搾り斗瓶取り

YK-35の中でも、

さらに限定的な酒。

醪を袋へ入れ、

強い圧力をかけず、

最初に自然に流れ出る、

「荒走り」

を斗瓶へ取る。

2023年Oriental Sake Awardsでは、

金賞
+大吟醸・芳醇部門チャンピオン

を獲得した。

👉 “YK-35を、最もフレッシュで勢いのある部分だけで飲む。”


■ 大吟醸 米のささやき

1979年発売。

40年以上続く、

龍力を代表する大吟醸。

兵庫県特A地区産山田錦100%
精米歩合:40〜50%
アルコール度数:17%

公式では、

現在では一般的になった、

「大吟醸を冷やして飲む文化を広げた一本」

と位置づける。

World Wine Championshipsでは、

プラチナメダル

の受賞実績を持つ。

👉 “鑑評会酒を一部の専門家だけではなく、消費者が冷やして楽しむ酒へ広げた龍力の基幹酒。”


■ 純米大吟醸 米のささやき

近年の酒造改革から生まれた、

「米のささやき」の純米大吟醸。

精米歩合:50%
アルコール度数:16%

酵母の個性に合わせて発酵を管理する方式へ製造体制を見直し、

香りを生かす仕込みと、

旨味を生かす仕込みを柔軟に分けることで商品化された。

特徴は、

旨味
+すっきり
+山田錦のふくらみ。

👉 “大吟醸の『香り』に対して、純米大吟醸では『米旨』を前へ出した新しい米のささやき。”


■ 龍力テロワール 社・東条・吉川

龍力の思想を最も直接的に表す商品。

使用米:山田錦
精米歩合:65%
アルコール度数:16%

兵庫県特A地区の中から、

社
東条
吉川

という3地域を選び、

同じ山田錦を地域別に醸す。

狙いは、

土壌の違いを酒で飲むこと。

例えば、

東条・吉川にはスメクタイト系粘土が多く、

社側には異なる土壌特性が見られる。

龍力では、

これらの差を、

旨味
苦味
キレ
口当たり

へ結びつけて考察している。

👉 “同じ山田錦なのに、土地が変われば酒も変わる――龍力のテロワール思想そのもの。”


■ 特別純米 生酛仕込み

伝統製法を担う重要酒。

原料米:山田錦
精米歩合:65%
アルコール度数:16%

自然に乳酸菌を育てる、

生酛仕込み。

現代の最高級酒米である山田錦と、

江戸期から続く製法を組み合わせる。

特徴は、

厚い旨味
+酸
+立体感
+燗による広がり。

公式も、

燗を特に推奨。

👉 “米研究だけではなく、昔の酒造技術も残す龍力。”


■ 特別純米 山田錦 氷温貯蔵生原酒

山田錦100%
精米歩合:65%
アルコール度数:18%

搾った酒を、

−3℃

で貯蔵。

新酒時の香りを残しながら、

ゆっくり熟成させる。

特徴は、

リンゴ様の香り
+濃醇
+辛口
+まろやかな熟成感。

👉 “山田錦を磨き切るのではなく、65%精米・原酒の密度で味わう。”


■ 特別本醸造 誠龍

播州の日常食中酒を担う一本。

酒母・麹米:山田錦
掛米:五百万石
精米歩合:65%
アルコール度数:15%

山田錦で、

旨味と深み。

五百万石で、

引き締まった後口。

を作る。

2025年全国燗酒コンテストでは、

お値打ちぬる燗部門 金賞。

👉 “山田錦と五百万石を役割分担させる、播州の出汁に合う本醸造。”


■ 大吟醸 ドラゴン 青 Episode1

Dragon Seriesの冷酒担当。

兵庫県特A地区産山田錦100%
精米歩合:40〜50%
アルコール度数:16%

特徴的なのは、

添加する醸造アルコールまで、

山田錦の米粉
+大吟醸酒粕

を発酵・蒸留して自社製造する点。

特徴は、

華やかな香り
+旨味
+軽快。

バターを使う洋食との相性も公式が推奨する。

👉 “大吟醸を和食だけから解放する、冷酒型ドラゴン。”


■ 純米吟醸 ドラゴン 黒 Episode2

「味わいのある辛口」を狙う純米吟醸。

原料米:兵庫錦100%
精米歩合:60%
アルコール度数:16%

兵庫錦は、

山田錦の系統を持つ、

温暖化対応型酒米。

本田商店は試験醸造に関わり、

その特性を商品へ生かしている。

特徴は、

穏やかな香り
+米旨
+鋭いキレ。

寿司など魚料理との相性を重視。

👉 “山田錦とは違う米を使い、辛口の輪郭を作る。”


■ 純米酒 ドラゴン Episode3

Dragon Seriesの、

フルーティー&マイルド

担当。

精米歩合:65%
アルコール度数:16%

酒母・麹に、

特A地区山田錦。

掛米に、

五百万石。

さらに、

米の形を保ちながら削る、

原形精米

を採用する。

65%精米ながら、

一般的な50〜55%精米に近い低タンパク・低脂質化を狙い、

純米の旨味
+大吟醸的な軽快さ

を組み合わせる。

2020年ワイングラスでおいしい日本酒アワード、

金賞。

2021年Kura Master、

金賞。

👉 “精米歩合という数字だけに頼らず、削り方から酒質を変える一本。”


■ 特別純米 ドラゴン 赤

Dragon Seriesの燗酒担当。

兵庫県特A地区山田錦100%
精米歩合:65%

狙いは、

「燗で美味しい酒」。

昭和期の酒の仕込み配合を参考に、

味をしっかり残す。

特徴は、

辛口
+厚み
+米旨
+燗によるふくらみ。

おでん。

焼魚。

チーズ料理。

にも対応。

👉 “モダンなデザインの中へ、昔ながらの燗酒を入れたドラゴン。”


■ 純米ドラゴン 緑

Dragon Seriesの常温担当。

精米歩合:65%
アルコール度数:16%

兵庫県豊岡産、

コウノトリ育む農法の五百万石

を使用。

さらに、

熟成古酒+新酒

をブレンドする。

特徴は、

熟成香
+深み
+軽快さ。

👉 “古酒の重さを新酒で整え、常温で飲ませるブレンド型純米。”


■ 純米酒 ドラゴン スパークリング

特A地区産山田錦を使う、

スパークリングカテゴリー。

2026年フェミナリーズ世界ワインコンクールで、

金賞。

山田錦の旨味を残しながら、

発泡感によって軽快に楽しむ。

👉 “特A山田錦を、乾杯の一杯へ広げる。”


■ 熟成古酒 玄妙

本田商店が、

約40年

取り組んできた熟成酒カテゴリー。

複数の熟成酒を、

独自にブレンドする。

特徴は、

甘い熟成香
+複雑な旨味
+深いコク
+長い余韻。

2021年IWC、

古酒部門ゴールド。

2024年IWC、

古酒部門ゴールド。

2024年全国燗酒コンテスト、

特殊ぬる燗部門 最高金賞。

👉 “新酒の華やかさとは反対側にある、時間で造る龍力。”


■ 熟成古酒 玄妙甘蜜

玄妙シリーズの甘旨型。

長期熟成から生まれる、

複雑な香り
+艶やかな旨味
+長い余韻

が特徴。

2026年、

Kura Master プラチナ賞。

さらに、

フェミナリーズ世界ワインコンクールでも、

金賞。

👉 “熟成を老香ではなく、甘味・旨味・余韻という価値へ変える。”


■ 龍力 神力

地域と酒米の歴史を結ぶ重要酒。

神力は、

1880年代に、

現在のたつの市御津町中島で、

丸尾重次郎

によって発見された米。

収量が多く、

麹を作りやすく、

醪でも溶けやすいことから、

かつて全国へ広まった。

しかし昭和初期には、

ほぼ姿を消した。

四代目・本田眞一郎が復活へ動き、

1997年、

発祥地で約100年ぶりに復活。

翌1998年、

「龍力 神力」を醸造した。

👉 “新しい酒米を探すだけでなく、播州から消えた酒米を土地へ戻す。”


■ 山田穂・雄町・五百万石・兵庫錦

龍力は山田錦だけの蔵ではない。

使用する酒米には、

山田穂
雄町
五百万石
兵庫錦
神力

も含まれる。

しかも、

原料米は、

全量酒造好適米。

山田穂、

神力など、

古い品種の復活・継承にも取り組む。

👉 “山田錦を中心に置きながら、日本の酒米そのものを研究する蔵。”


■ Terroir A

本田商店のテロワール思想を、

蒸留酒へ広げたクラフトジン。

ベーススピリッツは、

特A地区山田錦。

大吟醸に使う山田錦から造ったライススピリッツへ、

兵庫県産、

ブルーベリー
ペパーミント
青みかん

などを加える。

2023年フェミナリーズ世界ワインコンクール、

金賞。

👉 “山田錦の土地性を、日本酒だけでなく蒸留酒へ拡張した一本。”


■ 限定・コラボレーション酒

龍力では近年、

山田錦の地域差を、

飲食・美術・樽熟成など異分野へ広げている。

2026年には、

特A地区吉川町金会産山田錦の純米大吟醸を、

フランス・ムルソーのワイン樽で熟成する、

限定280本

の商品も展開。

さらに、

ニッポン画家・山本太郎氏との、

「IRIS Garden」

では、

特A地区東条産山田錦を使う純米大吟醸とアートを組み合わせた。

👉 “テロワールを伝統酒の説明で終わらせず、アートやワイン文化と接続する。”


⑧ 飲み方

冷酒     :◎◎
常温     :◎◎
ぬる燗    :◎◎
熱燗     :◎
ワイングラス :◎◎
生酒     :◎◎
熟成酒    :◎◎
スパークリング:◎
食中酒    :◎◎

👉 秋津・YK-35・米のささやきは冷酒。テロワールは冷酒〜燗。生酛・ドラゴン赤は燗。ドラゴン緑と玄妙は常温〜ぬる燗まで変化を楽しみたい。

■ 料理との合わせ方

秋津
→ 鯛、鮨、白身魚、上質な会席

YK-35
→ 刺身、蟹、海老、繊細な前菜

米のささやき
→ 白身魚、天ぷら、洋食

龍力テロワール
→ 同じ料理で3産地を飲み比べる

生酛仕込み
→ おでん、焼魚、煮物

誠龍
→ 出汁料理、蕎麦、豆腐、煮物

ドラゴン青
→ バター料理、洋食

ドラゴン黒
→ 寿司、刺身、焼魚

Episode3
→ 唐揚げ、揚げ物

ドラゴン赤
→ おでん、焼魚、ピザ、ラザニア

ドラゴン緑
→ イカ一夜干し、ししゃも、香辛料料理

玄妙
→ 熟成チーズ、鰻、肉料理、食後酒

播州・姫路なら、

姫路おでん
穴子
鯛
蛸
播州地鶏
揖保乃糸
出汁料理
醤油系料理

との組み合わせが分かりやすい。

👉 “酒米の個性を、播州の出汁・魚・醤油文化と合わせて飲む。”


⑨ 位置づけ

クラシック ← ◎ → ◎ モダン
穏やか   ← ○ → ◎ 華やか
淡麗    ← ◎ → ◎ 芳醇
辛口    ← ◎ → ○ 甘旨
日常酒   ← ◎ → ◎ 最高級酒
酒米品種  ← ◎ → ◎ 産地・田圃
醸造研究  ← ◎ → ◎ 農業・土壌研究
新酒    ← ◎ → ◎ 長期熟成
伝統酒   ← ◎ → ◎ 革新酒
清酒    ← ◎ → ◎ 蒸留酒

👉 “酒米の品種から田んぼの土壌まで価値化する『播州・山田錦テロワール型』酒蔵。”

兵庫県の主要酒蔵を整理すると、

灘五郷の大手蔵
=宮水・山田錦・流通規模

丹波の酒蔵
=丹波杜氏・自然・文化

に対して、

本田商店・龍力

は、

「山田錦・特A地区・農家・土壌研究・テロワール」

へ最も深く踏み込んでいる。

ブランド構造は、

播州杜氏
→ 1921年創業
→ 龍力
→ 山田錦
→ 1979年 米のささやき
→ 日本吟醸酒協会
→ 全量酒造好適米
→ 秋津専属契約栽培
→ 神力復活
→ 土壌研究
→ 社・東条・吉川
→ 龍力テロワール
→ Dragon Series
→ 熟成古酒玄妙
→ Terroir A

という流れを持つ。

特に重要なのは、

「高級な山田錦を使う」だけではないこと。

山田錦を買う。

ではなく、

農家と契約する。

田植えを見る。

栽培方法を変える。

土を掘る。

土壌標本を作る。

大学で研究する。

地域別に醸す。

飲み比べてもらう。

ここまで一続きになっている。

2020年には本社1階へ、

龍力テロワール館

を開設。

そこでは、

山田錦の田んぼから採取した、

土壌標本「モノリス」

を展示。

その土壌から育った酒米の酒を、

実際に試飲できる。

つまり、

研究。

展示。

商品。

試飲。

が、

一つのストーリーになっている。

さらに2026年、

全国新酒鑑評会で、

8年連続金賞。

通算、

31個目。

そしてIWCでは、

「米のささやき YK-35」が、

ゴールド
+大吟醸トロフィー。

一方で、

熟成古酒「玄妙甘蜜」は、

Kura Master2026、

プラチナ賞。

大吟醸。

純米。

生酛。

熟成古酒。

スパークリング。

どの方向へ広げても、

その中心には、

「米の酒は米の味」

がある。

本田商店は、

“山田錦を使う蔵”

ではない。

“山田錦とは何かを、農業・土壌・醸造・飲み比べまで使って説明できる蔵”

と捉えるのが最も適切である。


■ コピー

メイン

「米を知り、土を知り、龍力を醸す。」

サブ

1921年創業。特A山田錦を農家・土壌から見つめ、播州の一杯へ。


■ 結論

兵庫県姫路市網干で1921年から、

「龍力」

を醸す本田商店。

その根幹は、

「米の酒は米の味」。

という極めて明確な考え方にある。

1992年には、

使用米を、

100%酒造好適米

へ変更。

現在は、

原料米の約85%を山田錦が占め、

使用する山田錦は、

全量兵庫県特A地区産。

しかし、

本田商店の本質は、

高級な米を使うことだけではない。

秋津の農家と契約する。

有機肥料を使う。

低農薬で育てる。

への字型栽培をする。

稲木掛けで乾燥する。

玄米から自社精米する。

さらに、

山田錦の田んぼの土壌まで研究する。

三代目・本田武義は約20年にわたり、

京都大学大学院で、

山田錦産地の土を研究した。

その結果を、

現在は、

「龍力テロワール 社・東条・吉川」

として飲める形へ変えている。

一方で、

過去の米も忘れない。

1997年には、

播州発祥の酒米、

「神力」

を約100年ぶりに復活。

現在では、

山田穂。

五百万石。

雄町。

兵庫錦。

まで酒米の可能性を広げている。

商品も、

最高峰「秋津」

+「米のささやき」

+産地別テロワール酒

+生酛

+氷温生原酒

+Dragon Series

+熟成古酒「玄妙」

+スパークリング

+山田錦クラフトジン

へ拡張している。

そして2026年。

全国新酒鑑評会では、

8年連続・通算31個目の金賞。

IWC2026でも、

米のささやき YK-35がゴールドメダル+大吟醸トロフィー。

熟成古酒「玄妙甘蜜」は、

Kura Masterプラチナ賞。

つまり龍力は、

昔ながらの播州地酒でも、

大吟醸専門蔵でもない。

米を選ぶ。

農家を見る。

田んぼを見る。

土を調べる。

米を自分たちで磨く。

地域別に醸す。

熟成させる。

燗にする。

発泡させる。

そして蒸留する。

そのすべてを、

一つの言葉、

「米の酒は米の味」

へ集約している。

酒米の王・山田錦を、品種名から土地の味へ変える――それが本田商店「龍力」である。

本田商店のテロワールを味わう👇

イメージ 酒蔵 説明 リンク
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本田商店

特A山田錦の土壌まで醸す、1921年創業・姫路「龍力」の蔵。

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