英君酒造(酒蔵観光ガイド)
― 山中の名水「桜野沢」、静岡酵母、静岡型吟醸。由比の桜えび・東海道・駿河湾とともに「料理に寄り添う酒」を味わう酒旅 ―
① 観光結論+ターゲット
■ 観光結論
👉 英君酒造は、1881年創業、由比の山中に湧く名水「桜野沢」と蔵内井戸水、全商品で使用する静岡酵母、低温でゆっくり発酵させる静岡型吟醸、そして「どんな食事にも自然と馴染む食中酒」という明確な思想を、由比宿・薩埵峠・由比港・桜えび文化とつなげて理解する、“由比山海・静岡吟醸食文化型”の酒蔵です。
英君酒造が由比入山に蔵を構えた最大の理由は、
「桜野沢」という水。
です。
蔵は海辺の由比中心部ではなく、
由比川を遡った、
山側の入山地区
にあります。
そこでは、
山中から引く桜野沢の水
+
蔵内で再発見された古井戸の水
という、
2種類の仕込み水
を使います。
そして英君では、
すべての商品を静岡酵母で醸造。
目指す酒質は、
優しい香り
↓
フレッシュさ
↓
雑味の少ないきれいな味
↓
料理と自然に馴染む
↓
飲み飽きない食中酒
です。
観光では、
酒蔵だけを見るより、
山側の英君酒造
↓
旧東海道・由比宿
↓
薩埵峠
↓
由比港
↓
桜えび・魚料理
↓
英君
という順で巡ると、
「なぜ英君が食中酒なのか」
まで見えてきます。
👉 英君酒造は、“蔵内設備を長時間見る観光”より、“山の水で造った静岡吟醸を、駿河湾の食と合わせて完成させる観光”に向いた酒蔵です。
■ 向いている人
英君が好きな人
静岡吟醸を知りたい人
静岡酵母に興味がある人
食中酒が好きな人
派手すぎない吟醸香を好む人
五百万石・山田錦・雄町を比較したい人
誉富士を飲みたい人
桜えびと日本酒を合わせたい人
魚介と日本酒の相性を重視する人
由比宿を歩きたい人
旧東海道が好きな人
薩埵峠から富士山と駿河湾を見たい人
山と海の両方を一日で楽しみたい人
日本酒初心者
日本酒上級者
静岡の酒造技術を学びたい人
酒米と酵母による違いを比較したい人
日常酒から大吟醸まで飲み比べたい人
■ 向かない人
通常日に必ず蔵内見学したい人
大型観光酒蔵を求める人
見学専用施設を期待する人
飲み放題型の試飲施設を求める人
酒蔵レストラン・カフェを目的にする人
香りの強い甘口酒だけを好む人
酒蔵単体で半日以上滞在したい人
👉 英君酒造は、“酒蔵施設そのもの”より、“水・酒・由比の食”をつないで理解する蔵です。
② 基本情報+アクセス
■ 基本情報
酒蔵名: 英君酒造株式会社
所在地: 静岡県静岡市清水区由比入山2152
創業: 1881年・明治14年
代表者: 望月裕祐
杜氏: 粒来保彦
代表銘柄: 英君
仕込み水: 桜野沢の水+蔵内井戸水
主要酵母: 静岡酵母
酒造方針: 食中酒・静岡型吟醸
最寄駅: JR由比駅から車約10分
一般見学: 基本的に不可
です。
■ 1881年創業
英君酒造は、
1881年・明治14年創業。
当初は、
望月酒造店
として始まりました。
銘柄「英君」は、
創業年の時代背景と、
徳川の「英でた君主」
にあやかって命名されたと公式は説明しています。
初代・望月昌策は、
「品質第一」
を掲げ、
創業当初から全国各地の良質な酒米を求めました。
👉 英君は、“地元米だけで造る蔵”ではなく、“水は由比、米は酒質に最適なものを全国から選ぶ品質追求型”です。
■ なぜ山中に酒蔵があるのか
英君酒造を見ると、
「なぜ由比の海沿いではなく山の中なのか」
という疑問が生まれます。
答えは、
水。
です。
創業地を決めた最大の理由が、
山中に湧く、
「桜野沢」
でした。
さらに入山地区は、
海側の由比
↓
内陸部
↓
富士川方面
へつながる交通上の要衝でもあり、
酒米搬入・酒の出荷にも適した場所でした。
👉 英君酒造は、「水」と「物流」の交点に成立した蔵です。
■ 桜野沢
酒蔵最大の自然資源です。
英君酒造では、
山中の取水口から、
桜野沢の清冽な水
を引いています。
さらに、
近年蔵内で発見された、
古井戸から湧く水
も使用。
つまり、
現在の仕込み水は、
桜野沢+蔵内井戸
の二本立てです。
■ 水の硬度と静岡型吟醸
英君の水は、
硬度5.6。
静岡県酒造組合・公式製造工程では、ミネラルによって酵母が増殖しやすいため、低めの温度で丁寧にゆっくり発酵させていると説明しています。
つまり、
ミネラルを持つ水
↓
酵母が動きやすい
↓
温度を抑える
↓
発酵をゆっくり進める
↓
きれいな静岡型吟醸
へ整える。
👉 水の性質に酒造りを合わせている点が英君の技術的特徴です。
■ 全商品「静岡酵母」
英君酒造では、
全製品で静岡酵母を使用。
公式は静岡酵母による酒を、
フレッシュ
飲み飽きしにくい
フルーティー
雑味が少ない
優しい味と香り
食中酒向き
と説明しています。
👉 一部の吟醸酒だけ静岡酵母なのではなく、“英君ブランド全体の共通言語”が静岡酵母です。
■ 手造りと機械化
英君酒造は、
単純な伝統主義ではありません。
設備は、
省力化・合理化。
一方、
酒質へ大きく影響する、
蒸米
酒母
製麹
は、
蔵人の手造り
を維持しています。
👉 「機械か手造りか」ではなく、“機械に任せる場所と人が判断する場所を分ける”酒蔵です。
■ 原料処理
英君では、
酒米を、
5kg単位
に小分け。
2種類の洗米機を併用し、
毎分300Lの水を使用しながら糠を落とし、
吸水率を細かく管理します。
気温
水温
白米水分
浸漬率
を見ながら、
酒ごとに狙う蒸米へ調整します。
👉 派手な製法より、“吸水を数値と経験で詰める精密さ”が英君の酒質を支えています。
■ 麹造り
英君では、
54時間以上
をかける長時間製麹を行います。
目標は、
食べると上品な甘味が残る麹。
さらに麹の力価を自社分析し、
勘だけでなく、
データも使う麹造り
へ進化させています。
👉 職人の感覚と分析データを両方使う、現代型の手造りです。
■ 英君酒造の成立構造
由比入山
×
桜野沢
×
蔵内井戸
×
静岡酵母
×
長期低温発酵
×
手造り麹
×
全国の良質酒米
×
駿河湾の食
×
英君
によって成立しています。
■ アクセス
所在地:
静岡県静岡市清水区由比入山2152
JR由比駅から、
車約10分。
蔵は由比中心部より山側にあるため、
徒歩観光より、
タクシー・車利用が現実的です。
👉 試飲を想定する場合は、由比駅からタクシー等を使う方が安全です。
③ 見学条件
■ 現在の酒蔵見学
2026年9月現在、
酒蔵見学は基本的に不可。
です。
静岡県酒造組合の現行情報にも、
「見学:基本的に不可」
と明記されています。
したがって、
「事前予約すれば通常見学可能」
と案内するのは適切ではありません。
■ なぜ通常見学型ではないのか
英君酒造は、
観光用展示蔵ではなく、
現役の製造現場。
です。
特に、
静岡酵母
麹
酒母
醪
など、
微生物管理と低温管理を重視します。
通常時は、
製造環境を優先する蔵と考えるのが適切です。
■ 直売・訪問
酒蔵は平日営業しており、現地情報では平日8:00~17:00程度の営業が確認できますが、一般観光施設ではないため、購入目的も含めて遠方から訪れる場合は事前確認が確実です。
■ 試飲
常設試飲については、
2026年9月時点の公式サイト・静岡県酒造組合で、
明確な通常条件を確認できません。
したがって、
試飲:要事前確認
とするのが安全です。
👉 「酒蔵へ行けば必ず試飲できる」とは掲載しない方が適切です。
■ 見学できなくても理解できること
英君公式は、
製造工程をかなり詳しく公開しています。
訪問前に、
洗米
↓
蒸米
↓
麹
↓
酒母
↓
醪
↓
上槽
という流れを知っておけば、
商品を飲む際の理解が深まります。
■ 観光で理解したいポイント
- 1881年創業
- 桜野沢
- 古井戸
- 硬度5.6の水
- 全商品静岡酵母
- 静岡型吟醸
- 低温発酵
- 54時間以上の製麹
- 酒米による商品差
- 「料理に寄り添う酒」
👉 英君酒造では、“蔵を何分見られるか”より、“酒を飲んだときに水・米・酵母の違いが分かるか”が重要です。
④ 体験構造
■ 基本体験
JR由比駅
↓
由比川
↓
入山
↓
英君酒造
↓
桜野沢を知る
↓
静岡酵母
↓
静岡型吟醸
↓
英君
↓
由比宿
↓
薩埵峠
↓
由比港
↓
桜えび・魚料理
↓
もう一度英君
という流れです。
■ 体験の八層構造
第1層:山
由比の山
入山地区
森林
桜野沢
第2層:水
沢水
古井戸
ミネラル
硬度5.6
第3層:技術
洗米
吸水管理
手造り麹
酒母
低温発酵
第4層:微生物
静岡酵母
HD-101
NEW-5
CA-50
第5層:米
五百万石
山田錦
雄町
誉富士
第6層:酒
緑の英君
紫の英君
橙の英君
誉富士
大吟醸いろは
第7層:街道
東海道
由比宿
薩埵峠
交通の要衝
第8層:海・食
駿河湾
桜えび
しらす
魚介
出汁
食中酒
■ 本質
👉 「山の水を静岡酵母でゆっくり醸し、その酒を駿河湾の魚と合わせることで、山と海を一杯につなぐ。」
これが英君酒造の体験構造です。
⑤ 滞在時間+雰囲気
■ 滞在時間
蔵元で購入のみ:
15~30分程度
英君酒造+由比宿:
1~2時間
由比宿+薩埵峠:
半日
英君酒造+由比港+薩埵峠:
半日~1日
由比の魚料理まで含む:
1日
※通常の一般蔵見学は基本的にありません。
👉 酒蔵単体より、“山→宿場→海”まで巡ることで英君の価値が最大化します。
■ 雰囲気
由比
山間
桜野沢
杉玉
木造蔵
静岡酵母
低温発酵
東海道
富士山
駿河湾
桜えび
英君
👉 “山中で造った繊細な酒を、海辺へ下って魚と飲む。”
これが英君観光の風景です。
■ 季節別の魅力
春
由比では、
桜えび春漁
が大きな食文化資源です。
英君の爽やかで軽快な吟醸酒と、
桜えび
しらす
春魚
を合わせる季節。
👉 食中酒として英君を理解するなら、非常に分かりやすい時期です。
夏
純米吟醸生酒など、
冷酒向きの商品が映えます。
フレッシュ。
爽やか。
キレ。
という静岡吟醸の特徴が、
冷たい魚料理と合わせやすくなります。
秋
雄町や誉富士など、
米の旨味をより意識して飲みやすい季節。
秋魚
茸
焼物
と合わせながら、
温度を少し上げても楽しめます。
冬
酒造りの本番。
新酒
生酒
魚介
鍋
が重なります。
薩埵峠から冠雪した富士山を見る季節としても魅力があります。薩埵峠は、富士山と駿河湾を望む東海道屈指の景勝地です。
⑥ 試飲・商品特性
■ 「英君」の基本方向
英君を一言で整理すると、
「爽やかな香り+きれいな味+優しい旨味+キレ+食中性。」
です。
公式が掲げる言葉は、
「どんな食事にも自然と馴染む」
「そんな食中酒でありたい」
です。
👉 英君は、“酒だけで強く主張する”より、“料理の横で何杯でも飲める”方向を目指しています。
■ 緑の英君 純米吟醸 五百万石
英君を理解する、
代表的基準酒。
です。
原料米:
五百万石100%
精米歩合:
55%
製法:
静岡型吟醸・長期低温発酵
特徴:
透き通る爽やかな香り
キレの良い喉越し
森林を思わせる軽快さ
です。
味ポジション
香り :中~高
透明感 :最大級
軽快感 :最大級
旨味 :中
キレ :最大級
食中性 :最大級
👉 「静岡吟醸らしい英君」を最初に知るなら、この一本です。
■ 紫の英君 純米吟醸 山田錦
原料米:
岡山県産山田錦100%
精米歩合:
55%
特徴は、
甘旨ジューシー。
華やかでフルーティーながら、
後口は切れます。
公式は、
葡萄を思わせる果実感
と表現しています。
味ポジション
香り :高
甘味 :高
旨味 :高
ジューシー:最大級
キレ :高
果実感 :最大級
👉 同じ英君でも、五百万石とは明確に異なる“厚みと果実感”を見せます。
■ 橙の英君 純米吟醸 雄町
原料米:
備前雄町100%
精米歩合:
55%
酵母:
静岡酵母 CA-50
を使用。
やや甘味を感じながら、
心地よい酸。
柑橘を思わせる爽やかな吟醸香が特徴です。
味ポジション
香り :高
甘味 :中~高
旨味 :高
酸 :高
柑橘感 :最大級
キレ :高
👉 雄町の膨らみを、酸と香りで軽やかにまとめた英君です。
■ 三色飲み比べ
英君観光で、
特に分かりやすいのが、
緑
紫
橙
の比較です。
緑・五百万石
=爽快・透明感・キレ
紫・山田錦
=甘旨・ジューシー・葡萄
橙・雄町
=旨味・酸・柑橘
👉 「同じ蔵・静岡型吟醸でも、米と酵母でここまで違う」ことを直感的に理解できます。
■ 特別純米酒 誉富士
地域性を重視するなら、
最重要商品。
です。
原料米:
静岡県産誉富士100%
精米歩合:
60%
純米酒ですが、
純米吟醸規格の静岡型吟醸造り
を採用しています。
特徴は、
米の旨味
柔らかな膨らみ
すっきりした喉越し
穏やかな吟醸香
です。
味ポジション
香り :中
旨味 :最大級
柔らかさ :最大級
膨らみ :高
キレ :高
地域性 :最大級
食中性 :最大級
👉 「静岡の米+静岡酵母」という意味で、最も静岡テロワールを説明しやすい一本です。
■ 辛口純米酒
限定流通品。
精米60%。
静岡酵母NEW-5。
英君が掲げる、
「料理と寄り添う酒」
を日常価格帯で表現する純米酒です。
👉 高級吟醸だけではなく、“日常の食卓で何杯も飲める英君”を見る一本です。
■ 特別本醸造
原料米:
五百万石100%
精米歩合:
60%
酵母:
静岡酵母HD-101
です。
公式は、
吟醸酒として商品化できる水準の酒質ながら、
日常の傍らへ置ける本醸造
として販売しています。
特徴は、
クリア。
シャープ。
キレ。
👉 「高品質を高価格品だけに閉じ込めない」という英君の考えが分かります。
■ 大吟醸 いろは
英君の最高峰を理解する重要酒です。
使用米:
兵庫県産山田錦100%
精米歩合:
35%
酵母:
静岡酵母HD-101
です。
特徴的なのが、
芹沢銈介によるラベル。
全国新酒鑑評会で金賞を受賞した際、
静岡出身の染色工芸家・人間国宝、
芹沢銈介
から贈られたデザインを使用しています。
観光価値
山田錦 :最大級
精米技術 :最大級
静岡酵母 :最大級
高級酒性 :最大級
工芸文化性 :最大級
静岡文化性 :最大級
👉 酒だけでなく、“静岡の工芸文化までラベルに入った英君”です。
■ 英君 純米大吟醸
兵庫県産山田錦100%。
精米35%。
静岡酵母HD-101。
鑑評会酒と同様の原料設計を持つ、
純米大吟醸のフラッグシップ
です。
👉 「いろは」と比較すれば、アル添大吟醸と純米大吟醸の設計思想の違いまで楽しめます。
■ 2026年の評価
2026年・R7BYの静岡県新酒鑑評会では、
英君酒造は、
吟醸酒の部で会長賞相当の入賞
を続けています。
静岡県酒造組合の一覧を見ると、英君は長期間にわたり継続して県鑑評会で評価されており、静岡吟醸の安定した技術力を確認できます。
👉 一時的なヒット商品ではなく、“毎年の吟醸技術を積み重ねる蔵”です。
■ 商品構造
緑の英君
=五百万石・爽快・キレ
紫の英君
=山田錦・甘旨・葡萄
橙の英君
=雄町・酸・柑橘
誉富士 特別純米
=静岡米・柔らかさ・食中
辛口純米
=日常食中酒
特別本醸造
=高品質日常酒
大吟醸いろは
=山田錦35%・芹沢銈介・最高峰
純米大吟醸
=山田錦35%・純米最高峰
👉 英君の商品体系は、“米と酵母による味の違いを色と酒質で見せる”点が非常に分かりやすい構造です。
■ おすすめ飲み比べ
初心者向け
緑の英君
↓
紫の英君
↓
橙の英君
👉 爽快→ジューシー→柑橘酸味と違いが明快です。
静岡テロワール重視
誉富士 特別純米
↓
緑の英君
↓
大吟醸いろは
👉 静岡米→静岡型吟醸→静岡酵母最高峰と進めます。
酒米比較
五百万石
↓
山田錦
↓
雄町
↓
誉富士
👉 軽快・甘旨・膨らみ・柔らかさという酒米差を楽しめます。
■ 食との相性
英君最大のテーマは、
食中酒。
です。
合わせたい方向性は、
桜えび
しらす
刺身
白身魚
寿司
焼魚
天ぷら
かき揚げ
出汁料理
山菜
鶏料理
豆腐
野菜料理
など。
特に由比では、
桜えびのかき揚げ+緑の英君
刺身+誉富士
焼魚+辛口純米
という組み合わせが考えやすいです。
👉 英君は、“一杯だけ飲んで評価する酒”より、“一皿食べながら二杯目へ進む酒”として評価すべきブランドです。
⑦ 観光導線+モデルコース
■ 推奨基本導線
JR由比駅
↓
英君酒造
↓
桜野沢・静岡酵母を知る
↓
由比宿
↓
東海道由比宿交流館
↓
薩埵峠
↓
富士山・駿河湾
↓
由比港
↓
桜えび・魚料理
↓
英君
👉 「山の水→街道→海→魚→酒」という英君に最も適した導線です。
■ 半日基本ルート
由比駅
↓
英君酒造
↓
由比宿
↓
東海道由比宿交流館
↓
町歩き
↓
由比駅
👉 歴史と酒を短時間でつなぐ基本コースです。
■ 桜野沢・山水ルート
由比駅
↓
由比川
↓
入山
↓
英君酒造
↓
桜野沢
↓
英君
👉 「海辺の由比で、なぜ酒蔵だけ山側にあるのか」を理解するルートです。
答えは、
水。
です。
■ 東海道ルート
英君酒造
↓
由比宿
↓
由比本陣公園
↓
旧東海道
↓
薩埵峠
薩埵峠は、
歌川広重の「東海道五十三次」にも描かれた難所で、
現在は、
富士山+駿河湾+東海道
を一度に見られる景勝地です。
👉 英君酒造が成立した“海側と内陸側を結ぶ交通の歴史”まで体感できます。
■ 山と海ルート
英君酒造
↓
山間部
↓
由比宿
↓
薩埵峠
↓
駿河湾
↓
由比港
↓
魚料理
↓
英君
👉 英君観光で最も重要なルートです。
酒を造る場所は山。酒が完成する場所は海の食卓。
という構造が見えます。
■ 桜えび食文化ルート
由比港
↓
桜えび
↓
かき揚げ
↓
しらす
↓
英君
👉 英君の「食中酒」という思想を最も分かりやすく体験するルートです。
静岡県酒造関連資料でも、英君は海の幸・山の幸に恵まれた由比で、上品な静岡酒を醸す蔵として紹介されています。
■ 静岡吟醸ルート
静岡酵母
↓
緑の英君
↓
紫の英君
↓
橙の英君
↓
誉富士
↓
大吟醸いろは
👉 同じ蔵で“静岡酵母をどう使い分けるか”を見るルートです。
■ 1日・由比酒食文化ルート
午前
JR由比駅
↓
英君酒造
↓
由比宿
↓
東海道由比宿交流館
昼
由比港
↓
桜えび・しらす・魚料理
午後
薩埵峠
↓
富士山・駿河湾眺望
↓
旧東海道散策
夜
静岡・清水方面
↓
魚料理
↓
英君
👉 「酒・街道・海・富士山・食」を一日でつなぐ、英君観光として完成度の高いルートです。
■ 1泊2日・静岡東部酒文化ルート
1日目
静岡市
↓
由比
↓
英君酒造
↓
由比宿
↓
由比港
↓
薩埵峠
↓
清水・静岡泊
2日目
静岡市内または富士方面
↓
静岡地酒比較
↓
駿河湾食文化
👉 英君を入口に、静岡酵母・魚食文化・富士山景観を広域で比較できます。
■ 観光導線の特徴
英君酒造の観光上の弱点は、
通常酒蔵見学が基本的にないこと。
です。
しかし、
その周辺には、
山。
沢。
旧東海道。
由比宿。
薩埵峠。
富士山。
駿河湾。
桜えび。
があります。
つまり、
「酒蔵内部を見る観光」ではなく、「酒を生んだ山と、酒を飲む海を往復する観光」
へ変換できます。
👉 英君の場合、酒蔵の内側より“山と海の距離”を見ることでブランドが理解できます。
⑧ 本質+評価+コピー
■ 観光価値の本質
👉 「1881年、由比の山中に名水『桜野沢』を見つけたことから酒蔵を構え、その水と蔵内井戸、全商品で使用する静岡酵母、全国から選ぶ酒米、長期低温発酵と手造り麹によって、『どんな料理にも自然と馴染む英君』を醸し、その酒を由比宿・薩埵峠・桜えび・駿河湾の魚までつないで完成させる、“由比山海・静岡吟醸食文化型”の酒蔵。」
英君酒造を、
「静岡酵母の蔵」
だけで説明すると不十分です。
また、
「由比の地酒」
だけでも足りません。
重要なのは、
山と海。
です。
酒蔵は、
山側。
水は、
桜野沢。
一方、
酒を飲む文化は、
海側。
由比港。
桜えび。
魚。
です。
つまり、
山で造り、海で完成する。
という構造があります。
■ さらに重要なのが「全商品静岡酵母」
高級酒だけではありません。
純米大吟醸。
純米吟醸。
純米酒。
本醸造。
まで、
静岡酵母を使います。
これは、
「静岡吟醸」を一部商品ではなく、蔵全体の思想にしている
ということです。
しかも、
静岡酵母の繊細さを生かすため、
水のミネラルによる発酵力を、
低温・長期発酵
で制御する。
蔵人は、
毎日、
醪を見る。
香りを嗅ぐ。
分析する。
温度を調整する。
追い水を判断する。
つまり、
静岡吟醸は「酵母を入れればできる」のではなく、“低温で酵母をどう働かせるか”まで含む技術です。
■ コピー
「山で醸し、海で完成する。」
「桜野沢から、駿河湾の食卓へ。」
「全て静岡酵母。それが英君。」
「優しく香り、料理に馴染む。」
「由比の山水を、由比の魚へ。」
「何杯飲んでも、料理の邪魔をしない。」
「静岡吟醸を、日常の食卓へ。」
「水は由比。酵母は静岡。米は最適を選ぶ。」
「緑、紫、橙。米が変われば英君も変わる。」
「桜えびの隣に、英君。」
「薩埵峠を越え、駿河湾へ下る酒。」
「派手に香らせない。静かに料理を旨くする。」
「酒蔵の外まで、英君の食中酒設計。」
「山の名水を、海の一皿へ。」
■ 最終結論
👉 “通常の蔵内見学を中心に楽しむ観光酒蔵”ではなく、“1881年に由比入山の名水『桜野沢』を求めて創業し、その水と蔵内井戸、全商品で使用する静岡酵母、五百万石・山田錦・雄町・誉富士などの酒米、低温長期発酵と手造り麹によって『料理に自然と馴染む英君』を醸し、由比宿・薩埵峠・桜えび・駿河湾の魚まで一続きで味わう、由比山海・静岡吟醸食文化型酒蔵”。
英君酒造は、
1881年創業。
しかし、
この酒蔵の始まりを理解するなら、
年号より、
水。
を見るべきです。
なぜ、
由比の海辺ではなく、
山側の入山地区なのか。
それは、
桜野沢。
があったからです。
山から水を引く。
そこへ、
全国から選んだ酒米を入れる。
そして、
静岡酵母で醸す。
ただし、
英君の水は、
酵母が活動しやすいミネラルを持つ。
だから、
温度を下げる。
時間をかける。
ゆっくり発酵させる。
その結果、
強すぎない。
重すぎない。
雑味が少ない。
爽やか。
そして、
食事の邪魔をしない酒。
になる。
これが、
静岡型吟醸。
です。
さらに英君は、
すべての商品を、
静岡酵母で醸します。
つまり、
純米大吟醸だけが静岡酒なのではありません。
日常の純米酒も。
本醸造も。
生酒も。
全部が静岡酵母。
です。
そして、
五百万石なら、
爽やかに。
山田錦なら、
甘旨ジューシーに。
雄町なら、
酸と柑橘感を持たせる。
誉富士なら、
柔らかな旨味を出す。
米を変えながら、
それでも、
最後は食中酒へ戻す。
ここに英君の一貫性があります。
観光では、
残念ながら、
通常の蔵見学は基本的にできません。
しかし、
だから英君観光が成立しないわけではありません。
むしろ、
外へ出る。
山を見る。
由比川を下る。
由比宿を歩く。
薩埵峠へ行く。
富士山と駿河湾を見る。
由比港へ行く。
桜えびを食べる。
そこへ、
英君を一杯。
こうすると、
なぜ英君が「どんな食事にも自然と馴染む酒」を目指すのか
が分かります。
初亀醸造が、
「390年の酒造史+静岡吟醸+高級酒文化+岡部・玉露・駿河湾の食」を味わう静岡吟醸文化継承型
静岡平喜酒造が、
「安倍川伏流水+全量純米+静岡酵母+小規模精密醸造」を駿河湾の魚へつなぐ静岡都市型地酒蔵
だとすれば、
英君酒造は、
「桜野沢+全商品静岡酵母+静岡型吟醸+由比宿+桜えび」を山から海へつなぐ、由比山海・食中酒型
です。
そして、
英君酒造で最も重要な言葉は、
「食中酒」。
です。
酒だけが主役ではありません。
桜えび。
魚。
出汁。
野菜。
料理。
その横に、
英君がある。
したがって、英君酒造「英君」の酒蔵観光を最も端的に表すなら、
「山で醸し、海の食卓で完成する。」
これが、英君酒造の酒蔵観光における本質です。
英君酒造のテロワールを味わう👇
| イメージ | 酒蔵 | 説明 | リンク |
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英君酒造 |
英君酒造は、静岡県静岡市清水区由比入山で「英君」を醸す、1881年創業・名水「桜野沢」・蔵内井戸水・静岡酵母・山田錦・五百万石・雄町・誉富士・静岡型吟醸造り・食中酒設計・手造りの蒸米・酒母・製麹を強みとする、由比を代表する静岡吟醸蔵。 |
